どこまで勇気を持って発言するか・・・ゴルフルールは難しい

2004.08.10

第二話   これは最近体験した出来事です。
      内容としてはよくあることですが、どこまで勇気を持って発言するか難しい問題です。

関東地方のSゴルフクラブのシニア選手権に実力不相応ながらエントリーし参加しました。初日は全般的にスコアが伸びず、私は上位で第1日目を通過した。
第2日目は、前年度の優勝者でシングルハンディ保有者が同じ組だった。何番ホールだったかKさんがティショットすると、左に引っかけボールは崖下まで行ってしまった。キャディは「もう一つ打っておいて下さい」と言い、彼は黙って打ち直した。私は『暫定球を打ちまーす』と大声で言わないといけないと思ったが、私よりレベルが上で対外試合にも出ているマーカーの前年度のチャンピオンは黙っている。キャディはプロテストを受けている研修生だが、彼も注意しないのに、私は積極的に注意する勇気がなかった。
Kさんの最初のボールは見つかりセーフだったので、Kさんは最初に打ったボールを打ち続け、ホールアウトした。
スコアは大荒れだったが、私は『黙って2球目を打ったので最初のボールを放棄したことになり、2球目のボールを打たなければならなかった』との疑念を抱いていた。

風呂場でKGA(関東ゴルフ連盟)の競技委員をしておられる方に会ったので、聞いてみた。結論は、私の理解通りだった。
Kさんは1球目でホールアウトしたから競技失格が正解だろう。

後日、Rカントリークラブの競技に参加した時に、同伴競技者は右に大きくスライスボールを打った。彼は「予備球を打ちます」と言って打ち直した。私は『予備球』という言葉で意味が通じるのでよいと思うが、念のため所属プロに聞いてみたら「微妙ですね」と言う。プロははっきり『暫定球を打つ』とみんなに聞こえるように宣言しないとクレームをつけられる恐れがあると・・・

競技会でなく、プライベートコンペや遊びのラウンドの時、多くのプレーヤーは何も宣言せず打ち直している。
キャディの「もう1球お願いします」に黙って応じている訳だ。
遊びであっても、はっきり『暫定球を打ちまーす』と宣言するよう心がけたいものです。さて、貴方はどうですか?


− 私の名前は渡若造 6話 −

前へ 次へ