ゴルフの服装について

2004.07.27

今年は空梅雨で、7月上旬から猛暑続きである。
この酷暑の中、2日続きでセントラルゴルフ(茨城県)と鶴舞カントリー(千葉県)へ行って来た。1ヶ月前にはどうもなかったであろう2つのコースは、芝があちこち枯れていた。枯れるというより『焼ける』と表現した方が適当な状態だった。
コース管理の方達のご苦労が目に浮かぶ。

セントラルゴルフの洗面所での掲示
 『使用後はサアットひと拭き』
  飛び散った水を使用後のタオルで拭いておこうの呼びかけである。
私は毎回忠実に励行しているが、多くのゴルファーが実行しているようだ。

鶴舞カントリーでは、このような注意文が貼り出されていた。
一つは、『気分が悪い時は絶対にプレーを続けてはならない』
 最近ゴルファーの高齢化と共に、コースで発病したり、死に至るケースが多いと聞く。私は一昨年秋にゴルフ練習場で不覚にも急性心筋梗塞になり、救急車で搬送されそのまま手術・入院となった苦い経験がある。医師から「運動する時はふんだんに水を飲むよう」注意を受けている。近頃はどこのゴルフ場でも夏場は飲料水が販売されているから準備すべきでしょう。

もう一つは、『服装についての注意』だった。
 襟なし、Tシャツ禁止。半ズボンにはハイソックス着用。Gパン禁止。運動靴でのプレー禁止。サンダル・スリッパでの来場禁止。帽子着用。シャツのすそ出し禁止。

この中の半ズボンについて述べてみよう。日本では男子の半ズボンにはハイソックス着用が義務づけられることが多い。
ゴルフ先進国ではショートソックスばかりでハイソックスを見たことがないのに不思議なことだ。海外のゴルフ場で長く勤務しておられた方の話によれば、本場のイギリスからアジアへやって来た彼等がプレーしたのは凄いブッシュのあるコースでブッシュには棘が多く、足を保護する意味でハイソックスを着用したのを見て日本にも取り入れたとのことである。
日本でブッシュのあるコースは滅多にないから疑問に思うことになる。あと無理やり理屈をつければ、日本人のすね毛は黒いので露出すると見苦しいと解釈したのかも知れない。すべて先進国に右ならえする必要はなく、日本には日本流のやり方があってよいとは思うが・・・

 同様の話をもう一つ。
これも外国勤務の長かった方から聞いたのですが、『枕銭』についてです。
日本の海外旅行のガイドブックに載っているが、「チェックアウトする時は気持ちだけチップをベッドに置いてくるように」(日本円で200円相当)と。こんな習慣はアメリカ滞在中に聞いたことがなかったので、イギリス人とアメリカ人の複数の人に確認したが、「部屋を汚してしまったとか、手を煩わした場合を除いてチップを置く習慣はない」とのこと。
私の想像によれば、数10年前の海外団体旅行華やかかりし頃、部屋を汚したり、大声で騒いだお詫びの意味で旅行会社が勧めたと推測している。

日本には日本独自のやり方があってよいと考えるが、スポーツのルールだけは統一すべきだと思う。
例えば大リーグと日本プロ野球では、ボールの大きさが違うし、ストライクゾーンが大リーグの方が広い。またカウントの宣言の仕方がストライクとボールが逆になっている。野球の国際化が進む中で早く統一すべきである。ゴルフではボールの大きさがラージボールに統一されたし、コースの距離表示はヤードで統一されておりこれでよいと思う

「シャツのすそ出し禁止」にはまったく同感である。
ゴルフ場で目に余る服装の乱れはこれが一番で若い人に多く見られる。女子プロのトーナメント中継を見ると、ほぼ全員に近いプロが上衣のすそを外に出している。一流プロで外に出していないのは不動裕理だけではないか。女子プロ協会は「上衣にスリットが入っているのは許可している」そうだが私は反対である。下着をつけていないから、ショットする度に『へそ』が見えるのである。こんなことで注目を引くことはしないで欲しい。へそ出しを推奨するくらいなら、スカート姿の方が余程魅力がある。岡本綾子の若かりし頃で渡米前だった。東京よみうりカントリーで行われたトーナメントを目の前で観戦したが、黄色のワンピース姿の岡本綾子は人気のローラ・ボーと並んで素敵だった。思い浮かべて見て下さい。黄色のワンピースの岡本綾ちゃんが男性顔負けの豪快なショットを打つ光景を。彼女は当時のクラブで、ドライバーは230ヤード、5番アイアンで170ヤード飛ばす。黄色のスカートが舞うと目を見張るような低い弾道が飛ぶ。
これぞ、プロ。これぞ、女子プロだった。それに比べ、現在の女子プロのトーナメントは何たることぞ!
醜い茶髪に太い脚、へそ出しショットに愛嬌のない表情。まともな毛髪をしているのは台湾か韓国のプロ、それとも高校生しかいない。宮里藍ちゃんが唯一の例外的存在だ。真剣勝負とはいえ、バーディを取ったらギャラリーに向かってニッコリ微笑んで頂戴よ。人気出ると思うけどなあ。


− 私の名前は渡若造 5話 −

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