両論を考えてみて下さい・・・女子プロのへそ出しはやめてくれ<その4>

2006.06.29
加賀屋ゴルフへ「渡若造主張への所感」が読者から寄せられました・・・一部編集

今の20前後の人達は考え方が違います。
基本的には、個人主義と言うことになります。極端な例ですが、ホリエモン式もOKです。但し、法を犯してはいけませんが。法を犯さなければ、何をしてもOKと言うのは、ある面普通の考えになっています。旧態の文化・教育・常識は、法律で決まっている事ではありません。ですから、守る必要もないと言う考えです。守った場合、得がないからです。その損得だけで動くのが良い事とは思いませんが、それが主流になっていることも現実です。
服装については、プロが着ているんだから良いジャンと言うことです。
ルール化すれば若い人も全員守ります。ルールがはっきりしていないので、枝が分かれるのです。プロがOKならアマもOKでしょう。「へそ出し」が駄目であれば、ルールで決める。失格なら出さないし、メーカーも作らない。不動裕理さんは似合わないから着ていない(渡註:へそ出ししない)だけです。
卓球のユニホームも同じです。日本で決めたユニホームは日本のルール、日本の常識になります。(中略)日本の常識は目の前にある現実です。20年後は世の中全員「へそ出し」かもしれません。サッカーの強い弱いも服装・毛髪と関係ありません。要するに、他人に迷惑をかけなければ、問題ないと思われます。迷惑をかけることは老若男女、駄目ですね。

産経新聞の平成18年6月15日朝刊に掲載 「談話室」より・・・原文のまま

『見るに堪えないへそ出し姿』   会社員 中山征治 62歳
女子プロゴルファー、宮里藍選手の世界の舞台での活躍はめざましく、先日行われた全米女子プロ選手権ではわずか1打差の3位となった。優勝も時間の問題だろう。
 しかし、ここで苦言をひとつ。テレビや報道写真にでてくる若い女子プロの選手たちは、決まってヘソを露出しており、見るに堪えないと感じているのは私だけではないと思う。
服装の乱れは、ゴルフをプレーする者にとっては考えられないことで、若いからといって特別に許されるものではないだろう。
 私にとっては「気持ち悪い姿」であり、一刻も早くなくすようトーナメント主催者、プレス関係者、そして女子プロ自身の意識改革を切に望むものである。(岐阜県瑞浪市)

作家の安部譲二はこう書いています。産経新聞6月25日付の『断』より抜粋

豊かで穏やかな日本人は、官の定めたことと法律はとてもよく守ります。しかし、その裏返しは、どんな不義理でも他人迷惑なことでも、平気でやってのけるのです。
新幹線の車内で、子供を遊ばせている夫婦に文句を言うと「ちゃんと切符を買っています」、子供が叫ぶのは法律違反ではないと言いました。日銀総裁も規定に反していないから、恥ずかしそうでもありません。

<渡若造の思い>
一番悪いのは日本女子プロ協会の指導者である。プロがやるからアマが見習うのは事実です。メーカーは新しいファッションを普及させ、売り上げ増進を目論む。マスコミは若手女子プロのお色気?を興味本位で掲載する愚かさ。これは卓球も同じである。
今の若い人達の多くが、もしも、規制がなければ何をしてもいいと考えているのなら、日本の将来を憂います。世の中のすべてを規制することはできません。法律や規則がなくても、公序良俗に反することや周りの人が不愉快に感じることはすべきではない。これは服装に限らず、すべてに相通じる問題です。自己規制、自主判断、思いやり、恥じらい、優雅さが欲しいですね。

第27話に記載しましたが、ゴルフコースでもリゾートコースと伝統的なゴルフ倶楽部では少し差があっていいとは思います。海外勤務経験者から聞いたのですが、カナダや北欧では日光浴の為に裸でプレーすることがあるそうです。でも、確認していませんが、女性は裸ではプレーしないし、名門メンバーコースではまともな服装だろうと思います。時代が変われども、ゴルフの世界では先輩が築き上げた品格、特に大和撫子の伝統的な品位を大切に守って欲しいと願っております。


− 私の名前は渡若造 48話 −

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