日本女子プロゴルフ協会
会長 樋口久子様
要望書
貴協会、益々ご繁栄の段、お慶び申し上げます。
さて、私はゴルフ歴30年のアマチュアーゴルファーの一人です。ゴルフを始めた頃より、テレビでトーナメント中継を欠かさず見ているだけでなく、時にはトーナメント観戦をもしているプロゴルフファンでもあります。
昨今、一般ゴルファーの服装の乱れは著しく、目を覆うばかりになっています。
これはプロゴルファーの悪しき影響に因るところ大だと考えます。女子プロゴルファーは茶髪・シャツの外出しにとどまらず、今年は『へそ出し』が流行するまでに堕落しており、憤慨・落胆しております。
日本女子プロゴルフ界の品位のなさだけでなく、アマチュア―に対する影響度も考慮し、協会として指導・改善を図られるよう要望致します。
なお、本件と関係ありませんが、20数年前滋賀県のセンチュリー・シガカントリークラブにてトーナメントの前日の練習日に樋口プロにお目にかかったので、私は挨拶をしたことがあります。また、樋口プロの義母様と同伴プレーした体験もあります。
今回の要望に対し回答下されば、原文のままホームページに掲載する予定です。
是非、正面からご検討、回答くださるようお願い致します。
平成17年6月2日 渡 若造
この要望書を発送して2ヶ月が経過しようとしている。この要望書に第23回『女子プロのへそ出しはだけはやめてくれ』のプリント版を添付して樋口会長に訴えた。複数の友人は「それはいいことだ。きっと返答が来るだろう」と言うので私も密かに期待していた。2ヶ月が経過して全く音沙汰なしで無視されている。
こんなことを嘆き、憤慨する私がバカなのか、女子プロゴルフ協会がバカなのか?
結論は5年後に判明するだろう。
7月19日号の週刊ゴルフダイジェストに『クールビズ時代のドレスコート 短パン&ローソックスでいいんじゃない?』が掲載されていた。ゴルフ専門誌は、私の予想を見事に裏切る論調である。
短パン・ローソックスやへそ出しファッションは、ファッションと機動性の両面を兼ね備えている合理的服装と言える、と言い切る。そして、地球温暖化対策のための『京都議定書』まで持ち出し、「紳士たるべきゴルファーが個人的な服装の好みなどで国際的な合意を無視して良いのだろうか」とまで書いている。
ゴルフダイジェストよ! 何を狂ったことを言っているのだ。京都議定書は室内温度を上げ、6種類のガスの放出を減らそうと試みているのであって、真夏の酷暑を承知してゴルフプレーを試みる人達の服装をカジュアル化しようとしているのではない。
私は、それぞれ趣味の世界で、伝統的、固有の慣用や取り決めがあってよいと考えている。
相撲界、宝塚、囲碁・将棋、生け花、お茶、芸能界など一般とは異なる慣習があっていいではないか。それが伝統なのである。ゴルフ界も一般の流れの影響で、ある程度変化してもよいとは思う。伝統あるゴルフ倶楽部とリゾートゴルフ場とで差があってよいとは思っているが、その程度が問題なのである。
なお、同誌に全国400コースからのアンケートが出ているので紹介しておきます。
結果は常識的である。
クラブハウス内のエアコンの設定温度は何度か
26〜28度 38%、 23〜25度 27%、 未回答他35%
女性のへそ出しウエアは大丈夫か
NO 52%、 OK 38%、 未回答他10%
シャツはズボンの中に入れないといけないか
入れる 69%、 入れなくて可 30%、 未回答他 1%
短パンにはハイソックスの着用義務があるか
ある 57%、 ない 38%、 未回答他10%
ハウス内ではブレザー着用義務があるか
ない 60%、 ある 35%、 未回答他 5%