女子プロの「へそ出し」だけはやめてくれ!

2005.05.27

このデフレ時代に、日本の女子プロゴルフ界だけは別世界で繁栄し、話題になっている。トーナメントの数も賞金総額も増え、誠に結構である。新聞・テレビに大きく取り上げられ、男子プロがすっかりかすんでしまっている。
この女子ブロブームは宮里藍や横峯さくらの19歳コンビに負うところ大である。彼女達は19歳の若さの魅力だけでなく、実力・ルックス・親子の話題性などで優れており、マスコミが取り上げたい理由が頷ける。
私は宮里藍に好感を抱いている。華麗なスィング・パッティングの上手さ・黒い髪に太い眉毛・細身の体系・模範回答のインタービューとすべて揃っているだけでなく、実力的にもトップクラスで申し分ない。
しかし、私には唯一の大きな不満がある。それはショットの度に見せる『へそ出し』である。
丈の短いシャツを着て下着をつけない。ズボンは股下の短いのをはいているから、ショットの度に腹とへそが見える。
当然、テレビカメラに映るし、ゴルフ雑誌や三流週刊誌はこの姿を売り物にして写真を載せている。
人気ナンバー1の宮里がこれだから、影響は大きい。他の若い古閑美保たちも真似ている。
そしてアマチュア―の諸見里しのぶまで『へそ出し』スタイルに汚染されている。

女子プロゴルフ協会は何を指導しているのかとの疑問を抱いていたら、4月13日の産経新聞に次ぎのように記事が出ていた。「ゴルフメーカーがゴルフウエアとして販売しているものは着用可とする。即ち、襟なし・ワンピースOK」が女子プロ協会の見解という。
シャツをズボンの中に入れるのは見た目がおしゃれでない。へそ出しはフアンへのサービスの一つだと書いている。
冗談を言ってはいけない。メーカーがルールを作るのではない。女子プロ協会が基準を決め、ゴルフ界の品格を確立・維持するよう指導すべきなのである。ましてや「へそ出し」がフアンへのサービスの一つだなんて狂っている。
若手女子プロゴルファーはAV女優やポルノ女優ではないのだ。
こんなことをしているから、一般ゴルファーの服装は乱れきっている。シャツはズボンの外に出しているし、中にはへそ出しで、よれよれのジーパンのスタイルまで登場している。昨年まで服装面でも模範生だった不動裕理まで、今年からシャツの外出しに変わってしまった。ギャラリーへのサービスを媚びるのなら、いっそのこと全員スカートの着用を義務付け、18番ホール・アウト後にスカートを捲って見せたら低俗なギャラリーは喜ぶだろう。
宮里藍はまだまだ伸びるし、日本を代表して世界のメジャートーナメントに出場するだろう。
外国でへそ出しをして、ひんしゅくを買うようでは日本ゴルフ界の恥である。

同日の神奈川新聞に日本ゴルフツアー機構(JGTO)が下記のような通達を出したとの記事があった。
『エチケット・マナーに反するな.。シャツはズボンの中に入れよ。行き帰りはジャケットの着用を奨める。インタバル以外では禁煙。練習場・練習グリーンでのくわえタバコ禁止』執筆者の宮崎紘一氏は「小学生レベルの指導をしなければならないのは情けない」と酷評しているが、私に言わせれば男子の指導者はまともである。女子プロ協会幹部の猛省を促したい。
こんな有様では、女子プロブームはすぐ消えると確信する。私一人が硬派過ぎるのかと心配していたが,ゴルフ場で知り合った人達も同意見ばかりだった。殿堂入りした樋口久子日本女子プロゴルフ協会長、指導性を発揮して!

これは、単なる年寄りの嘆きではない。日本民族と日本文化が世界に問われているのである。オーバーかな。


− 私の名前は渡若造 23話 −

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