また、また、また、入ってしまいました

2005.02.10

平成17年2月3日の節分の日、単独で多摩カントリークラブへやって参りました。
予想に反し好天で、暖かい日でした。当コースでのプレーは今回で17回目です。お相手は初対面の現役3人組です。大手機械メーカーにお勤めで、3人共要職にお付の偉いさんのようでした。
私は練習の成果が出てショットはいいのですが、相変わらずショートアイアンとアプローチでトップが何度も出てダブルボギーの連発でした。ダウンブローに打てず、すくい打ちだからトップが出るのです。練習場でダウンブロ―の練習をしているのですが、コースではピンそばにつけたいと欲張り、テークバックを低く取るためトップが出てしまいます。下手だなあと何度も嘆き、悔しく思っておりました。昼食時は私の前立腺の手術の話が話題の中心です。3人共、年齢からして私の後を追う心配があるから関心があったようです。

さて、午後に入り6番ホールへやって来ました。このホールは打ち上げで表示距離より長くピンの根元は見えません。
カードには117ヤードと書いてあるが、ピンは最後部で打ち上げ。バンカーが手前にあり苦手にしているホール。
キャディは140ヤード打てとの助言でした。私は6番アイアンを持ちフルショットすると、ピンにまっしぐら。
少しドローがかかり音がしたので、ピンに当たったと思いました。そうすると先回りしていたキャディと前の組の人達が「入った、入った」と騒ぎました。私は帽子を振って声援に応えました。
同組の3人は初めて見るホールインワンだと言いながら駆け寄り4人でカップを覗くと、私のボールがこちらを見てにっこり微笑んでおりました。念のため申し上げますと、このボールは第3回加賀屋杯コンペの参加賞で戴いたボールで『加賀屋ゴルフ』の印字が刻まれています。加賀屋ゴルフは私に幸運をもたらしたのです。
キャディさんは私に「渡さん、おめでとうございます」と言いました。キャリア3年半の若くて美人でした。
私は言いました。「貴方にあげるものがないから、もしよかったら僕の身体をあげる」と。彼女は返答しました。
「お風呂に入ってゴシゴシ洗っておいて下さいね」「貴方の旦那に怒られるからあげるのやめる」
キャディさんの名前はH.Aさんでした。私は『エッチ度はAクラス』の略だと解釈しました。
レギュラーティから打って6384ヤードのコース、スコアは43・41の84でした。

さて、『1度はやりたいホールインワン』と思っていましたが、58歳の時、レインボーカントリーの15番ホールで4番ウッドでエース達成が最初でした。196ヤードもあったので、カップインは見えなかった。60歳の定年記念で行ったセントラルゴルフクラブの西コース140ヤードを7番アイアンで入れたのが2回目。この時ははっきりとカップインが見えました。3回目は63歳で練習場のコンペで行ったグリーンヒルカントリークラブの136ヤードでしたが、今回と似ていて打ち上げのため、カップインは見えなかった。
シングルハンディならいざ知らず、わたし程度の力量で4回も入るとは驚きです。しかも7年半で4回、66歳目前の若爺さんがです。『ゴルフは魔物』『だからゴルフをやめられない』のです。
今回は面白いネタでも何でもない。私の自慢話に過ぎませんが、皆さんにも可能性があることをお伝えしたいのです。

ついでにご報告しますと、前立腺の8割を削り取りましたが、まだ2割残っているので前立腺癌の可能性は残っています。前立腺癌は血液検査でPSAの値が4.0以下でないと疑いがあるのです。
私は昨年2月の検査で7.6、6月の検査で10.5まで上がり、癌の疑い濃厚だったのです。
昨年10月26日に肥大の手術で前立腺の8割を削ったので、今回の検査結果は0.7まで下がり疑いは完全に晴れました。癌の疑いは晴れるし、4回目のエース達成を成し遂げるし、私の心は春を待つまでもなくウキウキしております。これでゴルフへも気持ちを集中できるので、今年は上達出来るのではないかと勝手に期待しています。


− 私の名前は渡若造 17話 −

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