(特別版) 第77回『優良コース巡り』

私の名前は渡若造


今月の若造は慌ただしく過ごしています。何故なら4つの卓球大会にエントリーしているので、その練習と卓球の合間に4回もゴルフラウンドしているからです。
先週は男子ダブルスと男2女2の団体戦に出ました。男子Wは150歳の部に出ましたが、準決勝で敗退しました。団体戦もベスト8で敗退。悔しいのは午前に負けた相手に午後も
負けたことです。相手は有料の卓球コーチですから諦めはつくのですが、彼には4戦して全敗だから癪ですね。実力の世界ですから仕方ありません。


渡若造ファンから、「名門コースを格安料金でプレーできるのでやらないか」とのお誘いがありましたので、喜んで参加しました。
私は貧乏人育ちなので、遠方まで時間をかけて行き高い交通費を払うのは日帰りでは勿体ない、といつも思っています。そこで例の如く前日は『ゴルフ一人予約』で2日連続ツアーを組みました。


初日はM社長ご贔屓の上総モナークCCを選びました。理由はM社長推奨の他にネットカキコミで評判がいいからです。難易度が高いコースだからスコアが悪いのは承知で行きました。早朝4時45分に出発し6時40分到着。事前にフロント受付けとレストラン開始時刻を6時40分と確認して行ったのに、7時まで待たされた。こんなことってあるの?
受付けを済ませてハンディキャップボードを見ると『M社長5』の札がかかっていました。朝食をとって練習グリーンに出ると設計者のジャック・二クラウスの大きな銅像がありました。珍しい光景です。尤も大相模CCでは生前のオーナーの銅像がマスター室脇にありましたが・・・コースは景観が良く、広いうねりのあるスコットランド風のフェアウェイ・高速のグリーンと申し分なかった。一人予約のメンバーは56歳・64歳・66歳と私である。私が断トツの最年長はいつもの通りです。インは打ち上げが多く、飛距離の出ない私はミドルホールはすべてロングホール並みでした。練習不足のせいがありましたが、パワー不足でアイアンのミスが目立ったラウンドでした。カキコミでは詰め込み過ぎの苦情が幾つも出ていたが、当日は午後降雨の予報の影響か、空いていて最後まで前後に人がいない快適さでした。文句ないコースでしたが、唯一の例外はカートにナビとリモコンがないことです。ピンまでの残りの距離が分からない。プロのトーナメントは距離表示の杭を抜く場合さえあり、プロとキャディの判断が重要となります。我々素人は正しい距離がわかっても正確に打てないから、同じようなものですが・・・今回も初めて会うメンバーでしたが楽しく語り合いながらのラウンドでした。帰宅してパソコンを開くと、56歳の若い人から『スターマーク』が贈られていました。このマークは、楽しかった、機会あれば再会しましょうの友情を示す意味があります。私もすぐお返しにスターマークを贈りました。一人予約は34回目ですが、スターマークを受取るのは11回目です。


ラウンド終了は13時過ぎでした。入浴しても時間があり過ぎます。ゴルフ場の若い女性にカラオケボックスを紹介して貰ったが、木更津市にありホテルとは反対方向なので躊躇しました。風呂場で地元のメンバーが大多喜町にカラオケボックスがあると教えてくれた。フロントの若い男性に聞くと親切にパソコンで店名・電話番号・所在地を調べてくれた。車で番地まで行くが見当たらない。私のカーナビソフトは10年以上前のものなので出てこないのです。スーパーの駐車場で尋ねるが知らないと言う。4人目の某大学送迎車の運転手に聞くと畑の中にあると教えてくれた。辿り着くと畑の中に簡素な建物があった。カラオケボックスは普通ビルの中にあるが、コンテナボックスが10個並んでおり、その上を簡易なトタン屋根で覆ってあった。数多いカラオケボックスを知っているが、初めての体験である。意外と防音は完璧であった。増位山太志郎の『白雪草』を初めて歌ってみた。これは新曲演歌のヒットランキング上位に入っていたので、パソコンから5回程度聞いてみた歌い易い曲である。恐る恐る歌ってみたが、予想に反して高得点が出たので満足した。私は音楽音痴だが、退職後からやっているので音符がなくても歌えるものだと妙に感心した。2時間半一人で歌って400円台でした。田舎は安いなあ。


ホテルに行く途中にレストランに寄る。注文していない料理が出てきたがそのまま食べた。ラーメン・餃子・香物・ライスで食べ切れないが、「残すと勿体ない」の年代だから無理して食べ切った。満腹である。ホテルでは缶ビールとつまみを口にしたので益々満腹になった。22時に就寝したが、翌朝地震で目が覚めた。体感では震度3である。翌朝は前夜の食べ過ぎで腹具合が悪かった。


2日目は鶴舞CCに小雨の中を行く。心配した天候だがスタート直前に雨は止んだばかりか、日中は日差しが照り、半袖・半ズボンのオジサンまでいる好天気。同伴はKさんとOさんです。このメンバーでプレーするのは3回目です。お二人とも時間・資金・健康・家庭環境に恵まれて、ゴルフ三昧の生活に思えた。
鶴舞CCは上総モナークに劣らない優良コースでした。距離が長いし、手入れが良い。グリーンが難しく、アウトは4回も3パットした。鶴舞CCは4回目ですが、これまで90を切ったことがありません。


2日間一流の優良コースでのプレーは良き想い出となりました。現在の私のパワーではRT6400yあると歯が立ちません。ナイスショットしてもパーオン出来ないからです。ところが私より若い人でも苦戦しているのです。素人が1Wで200yコンスタントに打てる人はそういない。私の体験では方向性を含めて200y打てればハンディキャップは10近いでしょう。230y狙った地点に打てれば間違いなくハンディは3前後です。男子プロの300y前後、女子プロでも240y前後飛ばすのは如何に別世界かが分かります。


私が国内で体験したコース数は400を超えています。ネット記事にコースの感想を投稿していますが、今回で102回目となりました。近頃感じるのは、ゴルフ場は2つのパターンに分かれていいと思うのです。料金はやや高めだが、コースレイアウトがよく、手入れがいい(特にグリーン)コース。逆にサービスは悪いが低料金を売りにするコースです。両方ともバランスが重要なのです。高いプレーフィを払いながら、ハーフ3時間もかかれば客は怒るでしょう。低料金なら少々手入れが悪く混んでいても納得します。もう一つはレイアウトは兎も角、コースコンディションは経営者の考え方次第で良くもなれば悪くもなることです。


2日間共、90台半ばのスコアでしたが納得しています。以前に触れましたが(第21話22話参照)、スコアはコースにより天候により大きく差が出るものです。だから平均スコアは、さほど意味がないのです。私はプレー費が高くなくて手入れが良いコース、初体験のコース、思い切って低料金のコース、難しいが一流のコース、自信回復のために易しいコース等を勘案しながら80歳まで行動したいと思っています。今週末は卓球の混合ダブルス交流戦があります。毎回違う女性とペアを組むのは楽しいものですよ。気持ちは若造ですから・・・

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平成28年11月24日     渡若造