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私の名前は渡若造

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(特別版)第85回『想い出つくりの連続ゴルフ』

私は後期高齢者になった75歳の時と喜寿を迎えた77歳の時に、想い出つくりにゴルフ場に宿泊して3日連続ゴルフを体験しました。
今年は傘寿の80歳になります。75歳と77歳(第73話参照)の時に実施して、80歳でやらない理由はないと考え、3日連続ゴルフを敢行しました。そしてこんな奇抜な想い出つくりは今回を最後にするつもりです。
 
初日は今回もセントラルゴルフの東コースを予約しました。セントラルは距離が長いので、50代・60代の頃から良いスコアは出ていません。例外的に56歳時に東コースで2オーバーの75(PAR73)を出したことがありますが、現在では夢のようなスコアです。
 
事前に、若手の凄いアスリート系と同組にならないように頼んでいたので、西コースに変更になり、5年前に一緒にプレーしたSさんと再会しました。私もSさんも5年前の会話をよく覚えていて、楽しく過ごしました。
 
2日目も西コースのオープンコンペです。60歳過ぎの男性3人とのラウンドは力量が大きく違わないので和やかにプレーしました。終わって佐原に行き、当夜はビジネスホテルに泊まりました。知人と地元の居酒屋で存分に飲んで食べました。
 
3日目は初めての土浦CCです。一人予約のメンバーは70歳男性・63歳男性・39歳女性でした。A社の運営は低料金の詰め込み主義ですが、当日は平日の上、新春の連休明けだったので空いており、進行は極めてスムースで、スタートから終了まで5時間40分。支払った料金はロッカー代と昼食の割り増し代を含めて5000円と数百円でした。運が良ければ大儲けの心境になります。
 
3日間とも好天に恵まれ、この時期としては寒くはなかった。行く前から予想していた通り、ゴルフの内容は平凡なものです。老人が遠方からやって来て、元気に連続プレーをやり遂げただけに終わりましたが、これが実力だから仕方ありません。乗用カートを利用しているので疲れはなく、あと1日か2日は十分プレー可能でした。
因みに報告すると、スコアは95・93・90でした。
 
この遠征は今年の初打ちでしたが、大幅に改定された新ルールでプレーしました。
感想はすこぶる良いルールです。ピンを立てたままパッティングしてよい、グリーン周りでモタモタしている人がいれば他の人が先に打つ、ボール探しは3分に短縮など進行優先のルール改定を歓迎します。セルフ中心の昨今の事情に適しています。
 
セントラルゴルフのロッジは平成31年1月6日を最後に閉鎖されました。その最終日の宿泊客は一人だけで、それが渡若造なのです。セントラルゴルフに入会して30年近くなりました。自宅が遠方なので、年数回プレーする度にこのロッジを利用していました。
退職後は往復時間がかかる以外に高速道路代が高いので、行けば宿泊して2日連続プレーを続けました。年4回として約30年ですから100回くらい宿泊したことになります。このロッジには数多くの想い出があります。30年間で7人の管理人と親しく交流しました。
 
入会直後の管理人は夫婦の住み込みでした。夕食はなかったが、朝食はロッジで準備してくれました。夏場は洗濯機の借用と洗剤の提供を受け、夜に洗濯すると朝には乾いていたものです。その後、ゴルフ好きの管理人とは夕方パッティングの練習をしました。地元のスーパーで食材を購入し、キャディや事務所の女性を呼んで鍋料理を大勢で食べたことさえあります。しばしば管理人とは翌日一緒にプレーし、良きライバルでした。
 
こんなことがありました。宿泊客は私一人の時、管理人がどうしても自宅に帰らないといけないことがあり、玄関と部屋に鍵をかけて一人で泊りましたが、さすがに気味悪かった。また、フロントに電話予約して行ったのに、連絡ミスでロッジには誰もいないのです。勝手知りたる私はメモを書いて部屋に入りました。
当時の姉妹コースの愛鷹600のプロが業務宿泊で来て大騒ぎとなり、管理人の非常呼出し勤務となりました。
古い建物なので空調が利かなくなり、5月連休には寒くて布団を被って過ごしたこともありました。
 
西野商事時代には2日間のシニアプロトーナメント『Nカップ』が開催されていました。 2日目の決勝を観戦し、翌日はカップを同じ位置でプレーさせてくれたのでした。トーナメント使用のグリーンを体験することができました。ある時、私が飲酒してロッジに帰ると青木功プロはじめ赤ら顔で麻雀を夜遅くまでやっているのです。翌日の決勝日に青木功プロは優勝して150万円獲得しているのです。これにはたまげました。
 
ある管理人は自宅で怪我から発病し、長期間の入院・治療になりました。私はセントラルを訪れる度に3回も病院を訪ね見舞いました。恐らく客は勿論のこと、会社の人は誰も病院を訪れていないでしょう。
 
私の80歳記念の連続ゴルフはセントラルゴルフロッジ閉鎖と重なり、予期せぬ記念の想い出となりました。宿泊して翌朝ロッジを出る際は感無量で、複雑な思いがしました。

 

平成31年1月10日  渡 若造

渡 若造さんのゴルフライフ