ゴルフ会員権 ゴルフ場レポート

いわゆる普通のゴルファー

>いわゆる普通のゴルファー>

番外編 夏夏ゴルフ三昧(1回目)

 今月は自分なりに、「コロナに負けるな、密を避けながら、ゴルフ三昧だ!」ということでできるだけ回数をこなすことにしました。

 

①日光カンツリー倶楽部

 今回、龍ヶ崎ccのレシプロを利用させていただき、初めてこちらを訪問しました。

 クラブハウスが実に風情があります。またそこからコースに出ると小川が流れており、このあたりも実に絵になる風景です。雰囲気抜群です。

ゴルフ場の感想
 1グリーンの林間コース(超高級河川敷コースとも言える?)ですが、1グリーンの設計を生かして、グリーンまわりの造形に余裕があるのか、とても優美な感じがしました。こちらはグリーンの芝目が強く、傾斜よりも強くラインに影響があるような場面が多々ありました。話にはきいていたのですが、想像以上で、同伴者ともども、芝目に翻弄されてしまいました。高低差もコース全体で50メートルほどあるとのことですが、今回のラウンドでは、高低差等を感じることは、私の技量ではできませんでした。きっちり狙うなら打ち上げ、打ち下ろしの計算もしなくてはならないはずです。さらにフェアウェイは遠目にはフラットですが、実際に打つとなると、細かい凹凸がある部分が多いです。
 コース自体はストレートなホールが多く、バンカーも少ないですが、上記のような微妙なハザードがある上、井上誠一のコースらしく、立木のハザードも随所にさりげなく配置されており、さらに距離も長め(今回青ティー)なので、やはり、普通のゴルファーには難しいコースでした。何度も通うことができれば、新しい発見もたくさんありそうです。

 8月の初頭の訪問でしたが、芝のメンテナンスについては、М社長のご指摘もありましたが、私も高級コースとして考えると、もう少し~に思いました。特にこちらのゴルフ場は8月がシーズン料金となるので、同伴ゲストのことを考えてもさらにもう少し~、という気がしました。でも素晴らしいコースです。本日の同伴者からも、再訪を強く希望されました。
 これで私も井上誠一三部作を同時期ではないですがすべて廻ることができました。
 あくまでいわゆる普通のゴルファーの勝手な感想ですが、 大洗→気宇壮大、日光→優美で爽快、龍ヶ崎→緻密さの極み(こちらは何度もプレイしているからそう感じるのかもしれませんが)、といったところでしょうか。また、この中では日光ccが、ゴルフコースとしてラウンドするには、アヴェレージゴルファーに対して一番間口が広いように、個人的には思いました。

 スコア アウト50、イン49 (青ティー約6,600y)

 

②東京五日市カントリー倶楽部(ホームコース紹介)

 この日はホームコースである東京五日市ccに、かつて当クラブのジュニア会員であったSプロを招聘、同伴プレーしていただきました。その写真も載せながらホールごとの紹介をさせていただきます。(一部当日のものではない写真が混じっています)
プロ以外は全員、当クラブのメンバーです。私としてはプロに五日市攻略の秘訣を伝授してもらおうとの意図があったのですが。。。
早めについて朝カレーを食しました。こちらの朝カレーは500円(税抜)でサラダ、ゆで卵つきで、実にリーゾナブルです。味も良いです。ゆで卵の殻をむくのが手間なので、朝急ぎのときは、お願いすれば昼までキープしてくれます。

今回はメインコースである西→南です。

西1番 PAR4 約310y

 ゆるやかな打上げ。右サイドのOBラインが浅いです。飛距離の出る人がスタートホールで体があったまっていないのか、右OBを打つシーンを多くみてきました。倶楽部チャンピオンとシニアプロが対決する〇〇〇侍というテレビ番組でもプロがOBを打っていました。今日のプロは左サイドに打っているようです。私は飛距離が出ないので助かっていることが多いです(笑)。左手前のバンカーはそれなりにあごが高く、バンカー苦手な人は要注意です。

西2番 PAR  約328y

 やはりゆるやかな打上げ。やや左にドッグレッグしています。左に打つと小山がありグリーンは狙えず、右に打ちすぎるとバンカー、立木がありやはり狙えなくなる可能性があります。グリーンは縦長です。短いながら色々なハザードがあり、個人的にお気に入りのホールです。ただ、グリーン右のOBが浅いのと、ここのティーイングエリアと次の3番Hのグリーンが左手間に近すぎるのが、個人的には気になります。

西3番 PAR3 約196y

 緩やかな打ち下ろしです。グリーンの造形が洋風でかっこいいホールです。ただ、左に引っ掛けると前述の2番にすぐ打ち込んでしまいます。右手前のバンカーはあごが深いです。

西4番 PAR5 約480y

 狭いといわれる東京五日市ccですが、このホールは広々しています。右は3番、正面は5番、左は6番と隣接しており、西コースの中核をなす雄大なホールです。フェアウェイバンカーもなかなかおしゃれな造形がなされています。
2打目から右にドッグレッグの打上げとなります。グリーン左のバンカーはやはりなかなかあごが深く、要注意、グリーン奥のOBも浅いので要注意です。

西5番 PAR4 約345y

 ゆるやかな打ち下ろし。左にドッグレッグしています。約200y以上は真っすぐ打てません。左サイド4番に落としてしまうと通常営業では1ペナですが、競技ではそのまま打つので大たたきの原因となります。グリーン左手前にグラスバンカーがあります(バンカーはありません)。グリーン後半が奥に下っており、そこに左足下がりのライでグリーンを狙うので、ピン位置がこちらにあると、上級者でも攻略がなかなか難しいホールとなります。

西6番 PAR4 約290y

 打ち下ろして打上げ。距離はないですが、右に打つと林がスタイミー、左はがけ下の4番への打ち込みとなります。ただ5番よりも木の間隔が空いているので、崖下からグリーンは狙えなくはない場合もあります。今回プロは崖下に落としましたが、そこからグリーンにのせて、パーで上がっています。お見事です。

西7番 PAR3 約142y

 池越えの美しいホール。グリーン奥には小さいながら滝もあります。
 グリーン手前は芝が刈り込まれており、お約束のグリーン手間から転がって池ポチャのシーンが多く見られます。またグリーン2段になっていますが、上からは凄く速くなります。シーズンでグリーンの速い時等は、上からパットを強く打ちすぎて池ポチャというシーンもたまにあります。西コースは2つのPAR3ホールがシグネイチャーホールになると思われます。

西8番 PAR5 約403y

 通常営業時はサービスでパー5(競技時は4)となります。ここなら私の飛距離でもイーグルトライができます(笑)。(一度だけですがあります)。
ただ右は道路でOB、左はがけ下となり、大たたきの危険もあります。

西9番 PAR4 約343y

 打ち下ろし、打ち上げのホールです。右サイドにマムシ谷といわれる谷があり、OBも浅いです。ここでマムシは一度だけですが見たことがあります。ここのグリーンは、まさに砲台グリーンといった感じで、縦長で奥になるほど砲台度合いが増し、リカバリーが難しくなります。特に奥は目一杯敷地を使い切って崖となります。全体に龍ヶ崎ccの5番ホールと似た気配を個人的には感じます。手前からは転がして乗せることができるようになっています。

南1番 PAR4 約326y

 広々としたスタートホールです。左は東コース9番への打ち込みとなり、通常営業では1ペナとなります。グリーンのアンジュレーションの付き方等が個人的に素晴らしいと思います。

南2番 PAR5 約476y

 打ち下ろした後、緩やかな打上げが続くオーソドックスなホールです。(ティーから7番ホールグリーンと池が右下に見えます。)2番のグリーン右のバンカーはあごが深く要注意です。左サイドは崖が受けてくれていて、比較的安全です。以前、龍ヶ崎ccを紹介したときに、「ごまかしのきかないチャンピオンコース」という表現を致しましたが、東京五日市は良い意味で、ある程度のところまでは、ごまかしのきく部分が多いコースだと思います。

南3番 PAR3 約135y

 やや打上げのホールです。ここのグリーン右手前は崖になっており、そちらに落とすと大たたきの原因になります。グリーンも左側は奥行がなく、上から下に早いこともあり、個人的に、とても難しいと思います。ピンの位置によって難易度も大きく変わるように思います。

南4番 PAR4 約395y

 左右が狭い緩やかな打ち下ろしです。左手前は丘と、手前に池があり、この池はOBです。右サイドは2番との境界が狭いです。こちらは左サイドのカート道にうまく当たれば、カートパスを使って300yショットとなることがあります(笑)。グリーン左に小さな窪地があり、ここにボールが転がりやすく、ここからの寄せを強いられることも多いです。
(グリーンからやはり7番の池とグリーンが望めます。)

南5番 PAR4 約332y

 右にドッグレッグ、打ち上げのホールです。飛距離の出る人は真っすぐ打ちすぎると突き抜けてOBのリスクがあります。右側7番に落とすと次打でグリーンが狙えなくなります。また打上げの坂の左サイドは左傾斜になっており、やはりOBが浅く、要注意です。

南6番 PAR3 約132y

 南コースは2つのPAR3ホールがどちらも打上げです。右横、左手前にバンカーがあります。グリーン左側が崖で受けているので、大き目にここを狙ってメンバーキックを狙うことが多いのですが、やりすぎてOBになることもあります(笑)。グリーンは微妙なアンジュレーションの付き方で、上級者の方も、ここは読みにくいと言う人が多いです。

南7番 PAR5 約551y

 東京五日市で最も高いところから豪快に打ち下ろしていくホールです。飛距離の出る人は左に引っかけるとトラブルになりやすいです。やはり〇〇〇侍でシニアプロが左に打ち込んでトラブル(アンプレ)になっていたかと思います。グリーン手前は池越え、ビーチバンカーもあり、南2番、4番、他東コースからも眺められる、東京五日市のシグネイチャーホールです。東京五日市は近年に2グリーンから1グリーンにホールの組替も含めて大改造を行っているのですが、その改造設計者が嶋村唯史(井上誠一の弟子筋の方)という方で、ゴルフ設計者協会のHPにその経緯が紹介されています。そこからグリーンに関する言及を引用させていただくと、

 「当初の小寺氏設計の高麗・ベント芝併用のワン・グリーンは平均600~800平方メートル。だから一つの面積は350~400平方メートルと小さく、配置も前後に重なったり、極端に離れていました。だから、平均600平方メートルにしたワン・グリーン化改造で、グリーンの輪郭が明確になり、さらに周囲にスペースも生まれ、以前のようにグリーンからこぼれたボールがOBになるようなトラブル・ゾーンがなくなり、リカバリー・ショットが可能になった。
……池の導入でいえば、南コース7番ホール(570ヤード・パー5)の池にはビーチ・バンカーも造った。これは井上誠一流デザイン?
嶋村 パー5ホールの第3打に対応するグリーンですから、ハザードが明瞭になる方が良策だと思います。池に沿った“逆レダン型”グリーンは右奥から左への傾斜で、ピンが右に立つほどハザード越しなって難度も上がります。 でも勾配は2%ほどで、キツイ勾配ではない。勾配の基本的な考え方は“分かりやすく難しい”をテーマにしました。シンプルなスロープライン(大きなうねり)を使い、スネークラインを避けました。グリーン傾斜の面白さと難しさは違うものですから。グリーン毎に適度な難しさを設定して、パットのバリエーションをいかに愉しめるかがゴルフの本質だと思うのです。」

と、なっています。私は改造前の2グリーン時代に入会したのですが、自分の技量もひどいものでしたが、長いパットを強く打ちすぎ、グリーンから転がり落ちてOB、とういうことまであるほど狭いグリーンまわりもありました(笑)。

南8番 PAR4 391y

 東京五日市でおそらく最難関ホールだと思います。レイアウトとしては延々と打上げていくホールで、バンカーもないですが、グリーンも2段になっており、とにかく難しいホールです。考えによっては、シンプルな地形と難度の高いグリーンを組み合わせた、龍ヶ崎cc10番にも匹敵するノーバンカーホール、ということになるのでしょうか?(ただし景観美とかは全くないです 笑) 私は入会14年ですが、パーを取ったのは多分2回だけです。たいてい6か7打で、5だと今日は良かった、という感じです。

南9番 PAR4 284y

 南の最終ホールは、距離がない打ち下ろしのホールです。左の池に届かないように打って2打目PWあたりで打ちたいのですが、私など普通のゴルファーは左に引っかけることが多いです。短いホールですが、池、小さな滝、小川もあり、ある意味東京五日市ccを象徴するようなホールにも個人的に思います。(限られた素材を目一杯使い切ってコース作りをしているという意味で)フィニッシングホールとしても、アヴェレージゴルファーもバーディーを狙えるが、油断すると池などのハザードにつかまり、大たたきもある、となり、面白いと思います。

ゴルフ場の感想

 名だたるコース群と違うところは、コース自体が狭いということもありますが、コース間の林帯などが狭く、非日常感、スケール感が得られない、さらに打ち込み、打ち込まれが多く、どうしてもわさわさしてしまうことだと、個人的に思います。ただ、ゴルフをする、という部分においては、私のような普通のゴルファーには非常に楽しめるフィールドです。ルーティングも西~南だとPAR4が3ホール以上続かない形になり、メリハリもあります。グリーンについてもメンテナンスは名だたるコース群には一歩譲りますが、面白さ、という点では全く引けを取らないと個人的には思います。
 非常に面白いのは、こちらに入会して14年間は経ち、こちらの倶楽部で色々貴重な経験もさせていただいているのですが、龍ヶ崎ccのように、懐かしさ感じることも、過去に引きずられるような気分を味わうこともないし、脳内にシューベルトの音楽もかかりません。冷静に見れば植栽なども脈絡なくて、多分龍ヶ崎よりも日本の原風景に近いのはこちらのコースだと思うのですが(笑)。

Sプロについて

 アプローチとかパットとか、無造作にさっさと打つのですが、ピタピタ寄ります。何かクラブを手の延長のように操っている感じが凄い、と思いました。五日市攻略の秘訣について聞いてみたところ、「コース、ほとんど覚えていない」(そういえばプロのジュニア時代はコース改造前だったか)「コース攻略なんてメンバーだったら自分でわかるでしょ?」とのこと。トホホでございます。でも南コースは少したたいているようで、またリベンジしたい、とのことなので、いつかまた招聘させていただきたいと思います。

 スコア  西 49  南49 (青ティー約5,983y弱)

 

掲載日:2020年9月7日

ネルソンAさんのゴルフ場レポート