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いわゆる普通のゴルファー

>いわゆる普通のゴルファー>

ホームコース紹介 龍ヶ崎カントリー倶楽部

 前回、懇親会in龍ヶ崎ccについて述べさせていただきました。引き続きホームコース紹介ということで、今回今年2月ある日の龍ヶ崎ccのラウンドレポートしながらご紹介していこうかと思います。(あくまで、いわゆる普通のゴルファーによる個人的なレポートです。HP上には設計者井上誠一氏の、ホールごとの詳しい解説が掲載されています)
 龍ヶ崎ccは2グリーンですが、本日は距離の短いCグリーンです(芝種CY―2)。メインはOグリーン(芝種007)です。青ティー(レギュラー)で約6450yのヤーテージとなります。

 アウト1番 PAR4 約399y
 スタートホールらしく、龍ヶ崎ccの中では穏やかに感じるホールです。でも私のような普通のゴルファーにとってやさしいホールではないです。私は右のバンカーが気になり、左の林に引っ掛けて入れてしまうことが多いです。
 しかし今回1打目ドライバーは単なるチョロでした。そこから3w2回でグリーン近くに。SWで近くに寄せ成功しましたが、入れられず、2パットで6となりました。龍ヶ崎ccは林間コースですが、全くフラットなところは少なく、1番も微妙に地面がうねっています。後、これはゴルフ場のせいではないのですが、1番ホール右サイド外の道路の交通量が多く、車の走る音が気になる人はいるかもしれません。またスタート直前までアプローチの練習ができるようにスタートハウス前にランニングアプローチ練習場があります。そのグリーンはパット練習場と、見間違えてしまうほどの素晴らしい状態です。

 2番PAR5 約519y
 個人的に1番ホールをスケールアップしたように感じるホールです。ただ、1打目の落下地点両サイドには巨大な門柱のように木が配されていて、私のようなせいぜい200y前後の飛距離のティーショットですと、方向が少しずれても木がスタイミーになります。今回は3w3回、swで4オン、無難に2パットの6でした。私にはこの方法が良いかもです。

 3番PAR3 約165y
 パー3ホールですと龍ヶ崎ccでは12番がよく名物ホールとして紹介されますが、個人的にはこちらも同じくらいお気に入りのホールです。
今回は向かって左側のグリーンになりますが、手前のバンカーエッジがなんとなく龍のように波打ったデザインです。ちなみに右側はオーソドックスなゆったりしたデザインです。最初は変化をつけるためにデザインを変えているのかな?くらいに思っていたのですが、ある日、明らかにこれはグリーン奥の植栽等も合わせて設計しているに違いない、と思うようになりました。左側は個人的には、日本画のような風景で、右側は油絵が似合う感じです。左右切り取ってみると全く趣の異なるホールに見えます。今回は3Uで1オン成功、無難に2パットで3が取れました。

 4番PAR5 約491y
 4番で2つ目のパー5が現れます。龍ヶ崎の中では短めです。左に少しドッグレッグしているホールです。私は1打目ドライバーで引っ掛けて左の林に打ち込むことが多いです。今日は1打目3wで無難にセンターに。しかし2打目3wは右林に。3打目6Iで転がし出し。4打目pwはバンカー入り。swで出して2パットの7となりました。龍ヶ崎ccは平均的なゴルフ場よりバンカー数はかなり多いです。見た目は柔和な感じですが、深さもあり、普通のゴルファーにはやはり難しいです。特にフェアウェイバンカーは微妙なあごの高さになっており、つい欲を出して大き目のクラブを握って脱出失敗、となることも多々あります。後、砂の量が場所によって結構違っているので、そこにも注意が必要な気もします。
 4番と5番の間にきれいな売店があります。この売店は後半も14番と15番の間に現れます。実に合理的な設計です。

 5番PAR4 約335y
 谷底を這っていくようなホールです。少し打ち下ろしており、私の飛距離でもパーオンを狙えるはずです。しかし記憶をたどるとパーオンしたことは数えるほどしかありません。縦長のグリーンですが、グリーンをはずした場合奥にいくほど砲台度合が増、下り傾斜が増で次打が難しくなります。その記憶は多々あります(笑)。今回は1打目3w、2打目9Iでグリーン手前に。3打目swで手前目に乗せて2パットの5。私の技量ではこの方法が平均スコアは上がりそうです。

 6番PAR4 約386y
 HDCP1の難ホールですが、個人的にも苦手なホールです。
少し左にドッグレッグしています。1打目3w、2打目9Iは今一つのあたり、3打目pwで狙うが届かず、グリーンそばからパターも今ひとつ寄らずに2パットの6となりました。このホールも縦長のグリーンですが、2つのグリーンはバンカーにしっかりガードされています。使用しないグリーンの外側のバンカーに入れてしまったらバンカーが苦手な普通のゴルファーは大たたきしてしまいます。

 7番PAR4 約352y
 個人的に好きなホールです(得意というわけではないです)。このホールは2番同様、門柱のように両サイドに木がそびえています。その間に見えるお椀型のグリーンと合わせて実に絵になります。また、使用しないグリーンを離してレイアウトされているのも気に入っているところです。1打目3w、2打目9I、3打目swで確実に5を狙いましたが、3パットで6となりました。

 8番 PAR3 約175y
 今日はこのホールだけが白ティーよりの位置でした。
ちなみにフルバックティーを増設工事中でした。ここでは私ですとドライバーでも届かなさそうです。こちらではフルバックティーはhdにより使用制限があり、私のhdではその心配は無用のようですが。このホールは、おのおののグリーンの右側にある深めのバンカーが、特にOグリーン(むかって左側)使用の時は個人的には気になります。世界のゴルフ場を多々見て回ったという人と同伴した時、このホールの左右の間にあるバンカーを評して、「右のグリーンと左のグリーンに対して違った意味合いをもたせて両立させている設計が素晴らしい」という旨のことを述べていました。こちらは3wで1オン、無難に2パットで3がとれました。

 9番 PAR4 約407y
 龍ヶ崎のアーメンコーナーの始まりです。インスタートの場合のフィニッシングホールとしても素晴らしいホールだと思います。で、私にとってここは完全にパー5です。井上誠一氏も「アべレージゴルファーならここでハンディを一つ使って~」と述べられております。1打目の落下地点に左右バンカーが縦2列ずつ連ねられており、これによってよほど距離が出る人以外は正確な方向性が要求されます。さらにその先は谷(窪地)になっているので、距離が出る人も2打目を谷底から打たなくてはいけないのでそれはそれで大変そうです。私はバンカーまで届かない3wでティーショットの作戦で。しかし2打目でチョロって避けるつもりのバンカーへ。3打目9Iで谷の中腹まで脱出成功、4打目そのまま9Iで目一杯打ってなんとかグリーンエッジまで。パターでのせて2パット。なんとかの7となりました。このホールは難しいですが、景観は抜群です。前半は49となりました。

 昼食後後半です。

 10番 PAR4 約383y
 アーメンコーナー2ホール目です。龍ヶ崎のシグネイチャーホールです。このホールはバンカーがありません。レイアウト的にはCグリーンだと少しやさしくなるはずですが、3オンを前提に考える普通のゴルファーには同じようにやはり難しいホールに思います。左ドッグレッグを1打目山と木越えを狙うにしろ、右目に避けるにしろ、最後は砲台グリーンにある程度正確なアプローチをしなくてはなりません。今回は1打目3wでやや右目。2打目3w、3打目swですが届かず手前に。9Iで転がすもオーバー気味。なんとか2パットで6となりました。

 11番 PAR4 約394y
 アーメンコーナー最終です。こちらも私にとってはパー5です。ただ、3オンでいいなら、私には9番よりはなんとかなりそうに思えます。1打目3w。2打目も3wで谷(窪地)越は中腹まで。swで3オン。2パットで5となりました。谷の右サイドはOBが浅く、池につながっていきます。この池を谷底まで延ばさないところがこちらのゴルフ場の大きな特色だと個人的に感じます。

 12番 PAR3 約148y
 こちらもシグネイチャーホールです。半島のように突き出た2つのグリーンはスケール感たっぷりです。また、吊り橋もかかっており日本庭園風の趣もあります。ただ、人工的に作った感じは少なく、素朴な味わいです。ここだけは池越えとなりますが、PAR3ということもあり、ティーからの景観を優先して谷底を池にしたと、個人的には思います。1打目4Uで軽めに打ってグリーン右手前。パターで転がしのせて2パットの4となりました。左サイドに外してしまうと普通のゴルファーには厳しい状況となります。

 13番 PAR5 約497y
 11番を拡大したように、ここは谷(窪地)越えが2回あります。1打目で一つ目の谷を越えます。ここは2打目のためにも距離が欲しいし、谷以外はバンカー等もないので1打目1wで。2打目3wで2つ目の谷を中腹まで越えます。こちらの谷は左サイドにOBが迫っています。3打目も3wで軽めに打つ。グリーンエッジまで届きました。そこからパターでよせるが2パットで6となりました。

 14番 PAR4 約374y
 こちらのホールはフェアウェイ右サイドが右側に傾斜しており、転がり落ちていくとラフにもなっているので、左目に打ちたいところです。しかし左にもバンカーがあります。1打目は3wで安全に。2打目は8I、3打目swの2パットで5となりました。このホールのグリーンはほぼ完全に四方バンカーでガードされています。2打目地点でグリーンまわりを見下ろす形になりますが、バンカー苦手の私には相当プレッシャーがかかります。刻んだところでグリーンオンをするためにはどこかでバンカー上を越えてグリーン上に止めるショットが必要になります。龍ヶ崎ccには、大き目に打ち、土手にぶつけてボールをグリーン近くに落とせるような状況はほとんどないです。本当に、「ごまかしがきかない」コースです。

 15番 PAR4 約338y
 ティーからの眺めはバンカー地獄のようなホールです。実際にはそれほどではない、面白くも不思議なホールです。距離の出ない私は左サイドを1wで狙ってみます。左サイドのバンカーは距離が出ない私ではあまり心配しなくていいからです。しかし今回はカスあたりで右バンカーにも届かず。私にもPAR4でパーオンを狙える数少ないホールでしたが3オン狙いに切り替え、8I、swで3オン、無難に2パットの5となりました。やはりグリーンはバンカーでしっかりガードされています。

 16番 PAR3 約184y
 2グリーンの間にバンカーがない、龍ヶ崎ccでは数少ないホールです。個人的には助かります(笑)。ただ他のPAR3ホールと較べると景観含めて、少し印象に残りにくいホールには思います。また、手前のバンカーを避けてしまえば、遠目にはどこでも寄せるのは簡単そうに感じるのですが、実際はなかなか寄らないことが多く、見た目とのギャップを感じます。今回は3wで左手前に1オン。距離はありましたが2パットで3が取れました。

 17番 PAR5 約491y
 右側にはバンカーがありますが、左サイドはバンカーがなく広くなっています。しかし左サイドは飛距離の出る人ほど次打がスタイミーになる可能性があります。今回は1打目3wで安全に。しかし少しダフリ気味。2打目同じ3wで右サイドに。2打で距離が稼げなかったのが幸いして、木がスタイミーにならずグリーンを狙いやすい位置に。もう一度3wでグリーン手前まで。そこからパターで転がし寄せましたが、入れられず2パットの6となりました。14,15番はバンカーが目立つ厳しいレイアウトですが、16,17番は少し穏やかな印象です。この17番のレイアウトは個人的に、これぞ林間コースのお手本と思っています。グリーンを望む景観、雰囲気も最高です。井上誠一氏の、「良いコースとは品のいいコース」という言葉を思い出します。

 18番 PAR4 約407y
9番と並んでいるフィニッシングホールです。同じように2打目は谷(窪地)越えですが、バンカーは左サイドだけで、右側は大きく谷底に向かって傾斜しています。今日は1打目1wで。8I、swで3オン、3パットの6となりました。こちらも9番と同様、私には完全なパー5のホールです。景観がやはり素晴らしいです。グリーン奥にある巨大盆栽のような1本松も心を癒してくれます。

 後半は46となりました。

ゴルフ場の感想
 ゴルフ場としては、私にとってはとにかくタフなコースです。このコースをアスリートチックに味わうには、私には足りないものがたくさんあるようです。本文中では触れませんでしたが、平均的なゴルフ場より、地面が固いところが多く、アイアン等での、いわゆるすくい打ちは失敗する確率が多いように思います。レイアウト、ルーティングは素晴らしいです。ただ、新しく設計された洋風のコースと違って、何度もラウンドして徐々に味わいを増していく、といった感じがします。
 メンテナンスも高水準ですが、特にグリーンが素晴らしいと個人的に思います。食事は値段と味のバランスが高くとれていると思います。スタッフの方も皆さんフレンドリーです。そして、レストランからのコースの眺めも素晴らしいです。プレー前の朝食時、もしくはプレー後にレストランからコースを眺めて、思索(妄想)にふけるのが私には幸せな時間です。
 実に不思議なことのですが、龍ヶ崎ccのコース眺めていると、何か日本の原風景を見ているような、懐かしい気持になることがあります。冷静に考えると、日本の原風景がこんなに整備された植栽と芝生であるはずはないのですが…
 これは、私には、例えば、シューベルトの音楽を聴いたときに味わう感覚に似ています。大人になって初めて聴いた曲なのに何か懐かしく、過去に引きずられそうな気分になる。そう考えると、ゴルフ場設計家の井上誠一は、優れた芸術家でもあったのだろうなあ、と思います。
 
 
 「とにかくゴルフが趣味、ゴルフは人生そのものだ」と言い切れる人(笑)に本当にぴったりのコースと、個人的に思います。私は平日会員ですが、事情が許せば正会員になりたいです。
 
 ただ一方で、「もっと気軽なゴルフがあっても良いのでは?」という気持もあるのです。
 
OUT49 IN46

 

掲載日:2019年5月8日

ネルソンAさんのゴルフ場レポート