ゴルフ会員権 ゴルフ場レポート

いわゆる普通のゴルファー

>いわゆる普通のゴルファー>

9Hのゴルフ場 

川口市浮間ゴルフ場

 今回は引き続き荒川河川敷のゴルフ場である川口市浮間ゴルフ場です。
戸田パブリックコースより少し下流にあります。ちなみに川を挟んだ反対側には会員制の赤羽ゴルフ倶楽部、下流側には12Hで運営している川口パブリックゴルフ場、新東京都民ゴルフ場(9HですがPARが31)と続きます。

 戸田パブリックコースと似た運営ですが、こちらはティ―インググランドはひとつしかなく、グリーンだけ午前午後で変えて18Hにする設定です。戸田パブリックの場合、午後は10番からスタートとなりますが、こちらは午後も1番からとなります。PAR35でトータル距離も2600ヤード台と大分短くなります。

 大きく違うのはこちらには、近年新しく作られたクラブハウスにレストランと浴場があることです。ゴルフ場の運営は公益財団法人の川口市公園緑地公社が行っており、クラブハウスの施設は市内の公園管理、防災時を想定した拠点にもなっているとのことです。(かって阪神大震災のとき、ゴルフ場が被災者のために浴場等の施設を提供してくれたことを思い出します。ゴルフ場のインフラは災害時には周辺地域にとって大きな力になるはずです)

 値段についても大変リーゾナブルです。シーズンオフ(2018年現在1月時)ですと土日で食事つき8,400円です。

 戸田パブリックとの比較ですと、コース自体は戸田パブリックが本格的ですが、値段が安く(戸田パブリックは10,300円でお弁当付)、設備面、アクセス(JR川口駅から歩いても20分かからない)で上回っているといったところでしょうか。また、川口浮間のほうが1ラウンド志向の強い運営であるように感じました。川口浮間はハーフですと4,700円ですが食事、お風呂は別料金となります。戸田パブリックは同条件で5,300円、1ラウンドで10,300円です。午後からティー位置がかわることを加味しても、お風呂なしでの1ラウンドはやはり不利な気がします。私も川口浮間は4回ほどきていますがすべて1ラウンドしています。戸田パブリックは2回ともハーフです。


 ラウンド記録

 2005年11月(50、45)職場の仲間とプレイ、内容はよく覚えていない。クラブハウスが古くて確かお風呂がなかった。

 2011年1月(51、50)無性に河川敷ゴルフに行きたくなり一人で予約。クラブケースに3w以下8本で参戦。これで充分と思ったが小さなグリーンはのせにくく苦戦した。

 2017年5月(43、47)久々にいきたくなり、一人で予約。前回と違い、13本で挑む。

 このコースなら80台でまわっておきたかったがだめでした。小さい砲台グリーンは難しい。

 帰りに宅配便でゴルフバッグを送ろうとしたが、伝票がないので近くのコンビニまでかついでいった。

 2018年2月(44、42)オープンコンペに参戦。


 1月に戸田パブリックに久々行ったおり、こちらのゴルフ場のことを思い出し、hpを覗いてみると、休日のオープンコンペがあるとのことで、この日なら都合つくと思い、早速予約しました。

 前日にホームの龍ヶ崎でのラウンドで調子も整え、家で持っていくクラブのセッティングをしよう、と思ったところ、(実はホームコースにはクラブをロッカーに保管するか預けるかしており、それとは別に持ち運び用を1セットもっているのですが)バッグをあさってプレイする狭山に送っていることに気がつきました。

 本来2週間前プレイの予定が雪のためのびのびになってしまい、そのまま預かってもらっていたのでした。急遽手元に残っている古いクラブを引っ張り出してまとめてみました。パターをどうしようか、と考えたところ、青木功パター(キャッシュイン型)があることを思い出し、高麗グリーンならこれが威力を発揮するかも~と思いこれを入れました。一時愛用していましたが、長いパットがよく入り(入る気がする)、短いパットが外れる傾向がありました(笑 単に下手なだけですが)。一緒にまわった上級者の方に、「短いパットが入らないパターを使うことはないよ」、と言われて成程と思い、お蔵入りさせていました。

 当日はJR川口駅からタクシーで行きました。クラブハウスで受付を済ませ、領収証兼チケット(スタートハウスで見せる)、コンペ規則のレジメ、参加賞の引換券、抽選券?、昼食券等をもらい、バスでコースへ移動します。

 コンペの概要を読んでいると、新ペリ、オール6インチプレース有りですが、OKなしの完全ホールアウトとなっていたのが興味深かったです。

 今日の同伴者は当日の組み合わせですが、ご近所にお住まいのご夫婦の方でした。2年前に引っ越してこられて以来、こちらはよく来られるそうです。今日も歩いて10分できたとのことです。実に羨ましい限りです。

 練習グリーンで青木パターを試してみます。前傾姿勢をとり青木功のようにヒールを立ててパチンと打ちます。なかなかいい感じです。大げさですが、ボールが生き物のように走ってくれるような感覚が得られます。戸田パブリックの時にも思いましたが冬の高麗グリーンはスムーズです。ここより状態の悪いベントグリーンはいくらでもあるように思います。午前は右グリーンでのスタートです。やはり手引きカートでまわります。

 1番PAR4 345y。右にドッグレッグしていきますが、スタートホールにふさわしく広々としています。2打でグリーン近くまで打ち、砲台グリーンであろうが、青木パターで転がし上げる。無難に5。今日はこれで行くとしましょう。

 2番PAR4 235y。真っすぐで短いです。しかし男性は7番アイアン以下指定です。他の9Hゴルフ場でもこういうホールはあったかと思います。番手で制限するより、150y以下限定等にしたほうが間違いないと思うのですが。しかし自分の飛距離がわからない人もいるでしょうから仕方がないのかも。ここも2打でグリーン近くに。同じく転がして今度は寄せワンが決まり4。

 3番PAR4 285y。両サイド池で1ぺナの狭めのホールです。3wで無難に打ち2打目少しオーバーするも転がして無難に5。

 4番PAR4 295y。右に1ぺナ池ありますがドライバーなら気にしないで越えられそうです。2打でグリーンエッジまでいき、転がして寄せワンが決まり4。ここは広々として気持ちよくドライバーが振れます。

 5番PAR4 275y。右に池、左に川でティーショットは精度が必要です。3wで打ち右にふけたが何とかセーフ、2打目でグリーン横に。転がして無難に5。

 6番PAR3 140y。ここは左が川、右、奥も1ぺナで難しそう。7番アイアンは大引っかけで1ぺナゾーンへ。ドロップしてサブグリーン越えを何とか乗せて2パットの5。初めてアプローチでウェッジを使いました。

 7番PAR4 410yと長く、左OB、右1ぺナで飛距離、精度が必要です。ドライバーは真っすぐ。まだ200yくらい残ります。2打目は刻んで70yくらい残すことに。しかし3打目でざっくり、4打目も今ひとつでグリーン端にかろうじてのります。長いパットが入る?青木パターに賭けますがここにきてパターのヒールが芝に引っかかってパターでチーピンを打ってしまい、3パットの7としてしまいました。何か魔法が解けた気がしてきました。この後、普段の自分の打ち方通り、目の下に吊り下げるようにして打つことにします。

  8番唯一のPAR5 500y 右側川で1ぺナ、左は土手でOBです。ドライバーは真っすぐ。3wの2打目のあたりは良かったですが右の川に落ち1ぺナ。4打目をのせて2パットの6。

 9番PAR3 135yはグリーン手前に落ちて寄せワンを狙いますがはずれて4。

 前半は44となりました。ラウンド時間は2時間半弱くらいでした。

 バスでクラブハウスに戻ります。

 休憩は1時間くらいでした。この間にコンペの参加賞の抽選のくじ引きを行いました。

 食事は期間限定で出ていた生姜焼定食を頼みましたがふろふき大根もついており実に美味しかったです。食堂(レストランというよりも)の雰囲気、食器等は高級なものではありませんが、味では少なくとも私の入会しているKは負けましたね。職場の近くにこれくらいの味の定食屋があったらなあ、と思わせる味でした。

後半はグリーンが左になります。

 1番PAR4 350y。前半と同じように無難に5。

 2番PAR4 230y。前半と同じようにグリーン近くから転がしますが、ついに青木パターが炸裂!やはり長い距離が入るのか、今年の初バーディーの3が出ました。

 3番PAR4 300y。2打目を失敗。パターを使えるところまでボールを運べませんでした。3打目ものらず、6となりました。

 4番PAR4 290y。初めてパーオンの2パットで4。これが本日唯一のパーオンでした。

 5番PAR4 315y。ここは左グリーンですと距離が40yほど伸び、グリーンの位置も大きく変わるので、個人的には唯一違うホールとして楽しめました。距離を稼ごうとドライバーでティーショットしましたが引っかけて左の川に。1ぺナ後の3打目ものらず、6となりました。

 6番PAR3 150y。前半のこともあり、絶対に引っかけまいとトップ気味に打ってグリーン前に運びました。2打目のパターは思ったより芝に食われて、端にかろうじてのり、そこから3パットで前半と同じ5。短いパットが入りません。少し疲れてきたのでしょうか?

 ここで同伴競技者の奥様がパーをお取りになられました。人生初パーとのことでご夫婦ご一緒に大変喜んでおられました。私はこのゴルフ場にはまた来るとしても、今日の同伴者の方ともう一度同伴することは確率的にまずないであろうと、思いながらお祝いの言葉を述べました。こういう場面に立ち会えるのはゴルファーとして実に嬉しいものですが、今回は人生を感じる瞬間でもありました。

 7番PAR4 385y。ドライバーは真っすぐ。前半刻んで失敗したので今度は3wで軽めに打ちパーオンを狙ってみました。グリーン右まで運んで寄せワンが決まり4。

 8番PAR5 485y。ドライバーはかす当たりでラフ。3オンはあきらめて4オン狙いにアイアンで刻む。3打目はグリーンエッジまで行き寄せワンが決まり5。

 9番PAR3 140y。少しアゲインストの風が、と思い大き目のクラブで打つとグリーンを大きくオーバー。やはり転がしてのせ、2パットで4。

 後半は42となりました。

 クラブハウスに戻ると、通常の参加賞とくじ引きした分の抽選でもらえる参加賞をも
らいました。昼食時に、なぜ参加賞で抽選をするのかな?と考えていたのですが、順位の集計は当日はない(後ほど郵便で送付されてくる)ので、当日のイベント感を出すために行っていると思われます。私はどちらもお菓子でした。当たりの賞は肉か何かそれなりに豪華なものだったと思います。

 後日コンペの成績が郵送されてきました。飛賞15位に入り、賞品はいちごのあまおうでした。それはさらに後日送付されるとのことです。ちなみに84名参加でベスグロは75、スコア70台の方が6名いらっしゃいました。今回食事付で9,400円の料金だったのでコンペ参加費は1,000円ということになります。

 お風呂は入るつもりではなく、着替えを持ってきていませんでしたが、気がかわり、入ることにしました。浴場は小さめで災害時の拠点にもするならもっと大きくても、と思いましたが、新しく充分に寛げました。

 当日はここ数日で珍しく暖かい日で、体力も残っていたので川口駅まで歩くことにしました。駅前に○高○があったので閃いて生姜焼定食を食べてみました。改めてゴルフ場の生姜焼は美味であったと思いました。


 ゴルフ場の感想

 冬の高麗グリーンはやはり楽しめます。その他のメンテナンスも値段を考えると充分だと思いました。

 グリーン周りは戸田パブリックより全体としてはやさしめに設定されている気がしました。しかし小さな砲台グリーンは同様にのせるのが難しいです。

 限られた面積で初級者~上級者に対応するため、後半5~8番に難しいホールを作ってバランスを取っているように感じました。よく考えて設計されていると思いました。

 しかし、前半と後半でグリーンを変えるのは、私にはあまりメリットが感じられませんでした。(違うホールと感じたのは5番だけ)もっと大きく場所を変えるか、グリーン含めた周辺のつくりに大きく変化をつけるべきだと思いました。そうでなければ、全く同じところを2回まわる方が私には面白く思えます。

 PAR3はホールごとの距離をもう少し大きく変えた方が変化がついて面白いと思いました。

 7番に手を入れてできればPAR5として合計PAR36の運営にしてほしいと思いました。

 以上が私の感想ですが、あくまでもいわゆる普通のゴルファーである私個人の意見にすぎません。飛距離の出る方にはどうであれ、コースは短かすぎるかもしれません。


 この日を含めて3日連続のゴルフでした。前日の龍ヶ崎、翌日の狭山等は名だたるコースでゴルフ場として同列には比較できませんが、ゴルフをするという意味では自分にとって全く等価です。あれもゴルフ、これもゴルフです。

 また、こういうパブリックのゴルフ場においてもある種のクラブライフは確かに存在し得ると思います。会員制のゴルフ倶楽部は、少なくともそれ以上の何かを会員に提供すべきですし、それが出来ない倶楽部はこれから生き残れないと思います。

掲載日:2018年2月27日

ネルソンAさんのゴルフ場レポート