ゴルフ会員権 ゴルフライフ

オーストラリア支局長メルウェイ

私は2,3年ぐらい前にGPSについての今後の見通しを、ここで書きました。そう思って調べてみると、実際には2014年でした。
当然ですが、2年ぐらいゴルフをしていなかったのですから、良く考えてみれば、2,3年ということはあり得ませんが、そんなに前だったんだと、今更ながらに思いました。
 
私の予測した通り、日本でも競技会で、GPSやスコープの使用が認められたことにより、今では相当数のプレーヤーがGPSやスコープを持っているのを見かけるし、キャディーさんが持っているというのも珍しくありません。
 
もっとも、予測したというのは、おこがましい限りで、実際のところ、私がオーストラリアでゴルフをするようになった際、メンバーシップはもちろんのこと、ゴルフ場の運営、競技会の充実、将来を見据えた取り組みなどを、目の当たりにすると、オーストラリアはゴルフに関していえば、世界1の先進国ではないかと、身びいきを含めて、そう感じていましたが、その後、全英シニアアマやアメリカの競技会と出るようになると、今回からこうなりますというルール変更の何をみても、すでにオーストラリアでは、当たり前のように行われていることばかりなので、私の考えは確信に変わりました。
つまり、私の書いた2014年には、オーストラリアだけでなく、アメリカやイギリスでもそうなっているのだから、日本もそうなるということは、明らかに明白だったわけです。

ここまでは前置きで、私の言いたいところはこれからです。
常日頃、私は日本のゴルフ界には批判的です。書き出したら切りがありませんが、今回のルール改正での距離測定器に関する定義も、どう考えたらこうなるのか、理解に苦しみます。
個人的な見解としては、条件が同じなら、あらゆる情報が分かるものでも構わないと考えますが、決まり事として、水平距離の計測だけ出来るものを認めていますから、傾斜などを測れるものは使えません。
私の言いたいのはここです。プライベートは除かれますが、世界の常識として、公式戦は無論のこと、クラブ内の競技会ですら、ルールはおなじですから、傾斜などが計測できる機能があるものは持ち込めません。
日本でも、水平距離の測定しか使えませんが、様々な機能が付いている場合、使用しないことを条件に持ち込めるということになっています。

恐らく、この件をJGAに問えば、ゴルフは紳士のスポーツですからと、間抜けな回答をすることは明らかです。
故意に使う人、つい使う人、知らないで使う人、色々考えられますが、例えクラブ内の月例であれ、大きなもめごとになるのは見えています。
最悪なのは、使ってない人に疑いがかかることで、その場合、悪魔の証明になりますから、完全に疑いを晴らすことが出来ません。
どうして、世界の常識のように、多機能なものは持ち込めない。と決めることが出来ないのでしょう。
本来、スコープはGPSに比べると高価なものが多かったのですが、最近ではGPSでも、高性能で多機能なものは5万円以上します。
単なる、距離測定器なら1万円も出せば買えるので、メーカーとしては、当然、高いものを売りたいでしょう。
こんな玉虫色、しかも世界では考えられない、常識から外れたことをするのか分かりませんが、ここまで酷いと、お金でももらっているのではないかと、疑いたくなりますね。

 

掲載日:2019年5月22日

メルウェイのゴルフライフ

ページのトップへ