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リバプールはビートルズといったら、すでに年寄りということでしょう。
ヒースロー空港を使いたくない私は、ヘルシンキ経由でマンチェスターに入り、そこから車で1時間半、フォーンビーに向かいました。ゴルフ場が近くなると、あちこちにトーナメントのサインや道しるべが置かれていますが、板や紙で作った簡易なものでなく、標識のごとく作られていたので、暫く前からおかれていたのでしょうか・・・

レジストレーションでは、クラブハウス内のパス、ヤーデージブックなどを渡されますが、私のキャディーは20歳の大学生だそうです。120年以上の歴史を持つゴルフ場ですが、あちこちに手を入れているので、素晴らしい出来上がりです。

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リンクスコースは、フェアウエーバンカーに入れたら、ウエッジで出すしか手がありません。2日間の練習ラウンドでは、調子は悪くありませんが、雨や風なども混じる不安定な天気ですから、腰の具合がイマイチです。
イギリスの伝統でしょうか、全員がアウトスタートになりますが、スタート時間が朝の7時から夕方の5時まであるので、その日の天候と、時間に寄って運不運があります。

キャディーのジェームスはメンバーでHC9だそうです。家族全員がメンバーで、お母さんもこの試合のボランティアをしているそうです。
別のキャディーさんが言うには、このコースは簡単には入れない名門だそうです。
私と偶然に練習ラウンドをしたアメリカ人のゲーリーが、メルウェイは初日、2日目と一緒の組み合わせだよ。というのでビックリしましたが、話の中で、私が試合の後はアメリカに行くことや、ポーカーが好きだといった話をすると、彼はラスベガスに住んでいて、奥さんがベラッジオのポーカールームでディーラーをしているというのです。ラスベガスに来て、昼間は私のゴルフ場でゴルフをして、夜はベラッジオでポーカーをすれば良いのだからと電話番号をくれました。試合の後はイタリアに行って中旬にはラスベガスに戻るということでした。

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2日目の練習ラウンドはすでに連絡を取っていたキム・オルセンとニュージーランドNo1プレーヤー、マイケル・バルトラップです。キムとは久しぶりのゴルフでしたが、相変わらず素晴らしいショットをしますが、暫くのブランクというのか、まだまだ仕上がっていないようで、私が以前、見入ってしまうような、ゴルフにはなっていません。
マイケルは普段からオーストラリアの試合に出ているし、ナショナルチームでニュージーとの対抗戦や試合や練習ラウンドなど何度も一緒にやっています。

そういえば、前回の全英でホテルが一緒だったチップ・ルッツと練習場に行くバスで偶然に会いましたが、私のことも覚えてくれていたようで、色々と話をしましたが、この人はアメリカのスーパースターです。私は彼のことは知りませんでしたが、別のアメリカ人から彼は別格だと聞いていたので、試合の成績を見たところ、去年も全米シニアアマを勝っていますが、2012年、13年と全英シニアアマを何と連覇しています。
練習場にいても、各国の選手が彼のもとに近寄って話しかけていきますが、ポンポンと打っていく彼のボールは全く曲がりません。

初日は9時にジェームスと待ち合わせをしましたが、風もなく絶好のゴルフ日和、11時50分のスタートには時間もあるのでハウス内のレストランでお茶をすることに・・・30分ぐらいだったと思いますが、ジェームスと外に出ると風が強くなっています。あっという間に、曇り空になり、とんでもない風になりました。
初日は練習ラウンドを一緒にしたゲーリーとフランス人のベッチュ。
ティーの手前の受付でルールや一通りの説明を受けると、シールを渡されてキャデーバックに貼り付けます。私は26組目、11分間隔ですから、ティーに行くと、R&Aの役員が笑顔でお出迎えです。ボールのメーカーや番号の確認の後、スコアカードを渡されてマーカーが決まります。私がオナーですから、R&Aのスターターがオーストラリアから参加のメルウェイですとマイクで放送します。

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1番はパー4左右はブッシュ、フェアウエーの左にあるバンカー狙い。右サイドにも2つのバンカーが並んでいですますが、私の飛距離ではキャリーでは越えないので、左のバンカーからスライス感じのボールがベストです。ところがすでに強風になってしまい、左のバンカーにも届いてしまうだろうし、バンカーの手前に刻んではいくらフォローとはいえ、230yから残ってしまいます。左のバンカーからスライス感じでとイメージして打つも、プッシュアウト気味、右のバンカーに向かって一直線です。右サイドの並んであるバンカーの間は数メートル。どちらに入ってもウエッジになるので入りたくありません。
思わず、間を抜けてくれ~と叫びました。ティーから見ると、2つのバンカーは、ほとんどくっついているし、長さもありますから、どちらに跳ねてもアウトです。状況からいっても、まさか間を抜けていくなどとは、思ってもいませんが、ボールは、その狭い間に向かっています。もちろん、私はバンカーを覚悟していますが、200y以上先ですから、確認は出来ません
するとスターターの人が、メルウェイ、君は何とラッキーなんだ。越えていったよ。同伴競技者の2人は怪訝そう。私は30年もやってるけど、あの間を抜けて行ったのを初めて見たよ!と親指を立てています。
毎年、コースが変わるのだから、もちろん、イギリス人特有のジョークでしょうが、本当なら嬉しい。

恐る恐るバンカーの中を覗くとボールはありません。
越えたのか、今度は勢いよくバンカーの向こう側に向かって行くと、ボールはフェアウエーにあるではないですか・・・練習ラウンドでは5番アイアンでしたが、今日は9番アイアン。ピンに向かって行ってます。バンカーだったらボギー以上を覚悟しなくてはなりませんから、くっついたりしたらどうしよう。
グリーンに落ちたボールは1m以上跳ねました。止まって。願いもむなしく奥に消える。40m近くの長さがあるのに止まりません。
それでも、ちょっとこぼれた程度ならパーは取れる。しかし、行ってみるとボールがない。いやな予感。奥はもじゃもじゃなラフ。私のボールはすっかり潜ってしまい、良く見えない。
ショートするとダボになるのでグリーンには乗せなくては・・・私のボールは5mオーバー。仕方がないか・・・しかし真っすぐのライン。うまく打てれば入るかも・・
入った。最高の立ち上がり。

とにかく強風でゴルフになりません。短いパットでも風の影響でラインが変わってしまうので、入らないし、縦の距離を合わせるのが難しく、小さめのグリーンではグリーンの手前10mに落としても越えて行ってしまうなど、どうしようもありません。
私のスコアは80回でしたが、ショットは良く、74.5では回った感じです。実際に成績を見ると、朝の早い人たちが良いスコアでしたが、午後からの人は80を切っている人がほとんどいません。明日は朝の7時11分にスタートするので、期待しよう。

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腰に違和感があるので、シップをしたり、マッサージをしていましたが、翌朝、起きると、スムーズに起き上がれません。朝は寒いので腰を温めようとシャワーをかけていると、だんだん温くなり、あっという間に水になってしまいました。
結局、プレーを断念。
イギリスのコースは素晴らしく、歴史の重みをどこに行っても感じますが、食事が不味いのと、ホテルなどの設備が悪いのは何とかならないものでしょうかね・・・ところで、アメリカ人のチップですが、結局、彼がまたもや優勝しました。3回も勝つなんて、本当に凄いことです。

残念ですが、気持ちを切り替えて、こうなれば1日でも早く、アメリカに行こう。嫌いなヒースローも使って、翌日の朝にはイギリスを後にしました。