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ガーディナーズラン シニア オーストラリア支局長メルウェイ

この試合は、今年から始めるビクトリア州の新しい試合です。
私が行くほとんどのコースは、この近辺か海側に向かいますが、ここは私の家から山側に向かって50分程度の所です。

近ごろ私の中で、少し変化があり、この試合に出ることにしました。数週間前に行われたサンドベルトシニアは毎日コースが変わるので、飽きないし、家からは近く、移動も楽ですから、こんな感じなら楽しめるかな?そんな思いでした。
しかし、名門群は普段から良くやるので、コースに関してはわくわく感はありませんでした。
元々の考えとして、試合数を少なく、如何にポイントを取るか?そう考えると、1日の試合より2日、3日の試合の方が、総合のポイントが多くなるし、1日の試合でも練習ラウンドは行かなくてはならないので、効率が良くないと考えていました。
しかし、ただ楽しむだけと考えを変えると、行ったことのないゴルフ場へ行く方が楽しみだし、成績を重視しなければ、練習ラウンドもやめてぶっつけで行くことで、泊まる必要もなくなりますから、移動を気にすることもありません。これは私にとって良いかもしれません。


昨日から激しい雨が降っていたので、雨ならキャンセルしようと思っていましたが、予報はイマイチも、今朝は晴れているので行くことにしました。
ゴルフ場近辺は、晴れ間もあるけど、雨が降り続けるという天候です。
クラブハウスは見るからに新しく、最近できたゴルフ場かな?そう思いましたが、このゴルフ場はオープンして1年だそうです。元々のゴルフ場が3キロ離れたところにあったそうですが、ゴルフ場の周りが一気に住宅地になった為、ゴルフ場を売却して、代替えとして牧場を買ってゴルフ場を造ったことで、銀行には充分なお金がプールされた為、メンバーは喜んでいるようです。
その影響なのか?参加費は40ドル、プレー代、プレゼンテーションには、ランチ、ドリンク付き、その上、全てのパー3にニアピン賞がかけられています。

今日もショットガンスタートです。レイとエントリーをした私は、打ち上げの170yパー3という最悪のホールからです。5番アイアンで打ってみましたが、全く届きません。
練習ラウンドをしていないので、これも仕方がありませんが、グリーンの手前から打った10mのアプローチは、打ち上げになっているので、少し強めに行こうと思いましたが、スルスルと行ってしまい、5mもオーバーです。
きっと芽が強いのだろうと考えて、下りのパットでしたが、ショートだけはしないようにと思い切って打ってみると、真ん中から入って嬉しいパーのスタートです。
今日のコースは、多少のアップダウンはありますから、ぶっつけの私としては、ところどころ距離が合わないところもありましたが、調子自体は悪くありません。
パッティングも良く分かりませんから、届かなかったり、オーバーしたりと噛み合いませんが、感覚的には悪くなく、取りあえず1m・2mの残ったパーパットがほとんど入りました。ボギー2つの74回は、天候を考えると悪くないとは思いますが、私の感覚としては、入れなくてはならない2,3mのバーディーパットをことごとく外したし、コースもトリッキーではないので、優勝には1打2打足りないと思っていました。


プレゼンテーションの際、ハンティングデールのメンバー、テリーを見かけたので、挨拶をしたのですが、これから随時参加するということでした。もう1人ハンティングデールから参加したと聞きましたが、55歳になって出たのか?新しくメンバーになった人が参加したのか?・・・分かりませんが、同じゴルフ場のメンバーが参加してくれるのは、何となく、心強いものです。
表彰の対象になるのがグロス、ネット共に2位と優勝ですから、司会進行の人が、グロス2位が75で2人いると言った瞬間に、私が優勝したんだと理解したし、同伴競技者も同じテーブルにいましたから、おめでとうと握手をされました。
スコアは混戦で、75が2人、76が4人、77も数人いたので、74が私だけだったことは、ラッキーというしかありません。

今回の試合には全く関係はありませんが、つい先日、一緒にゴルフをしたジェイソンを紹介しようと思います。
彼のスイングは教科書に出てくるような、基本どうりのスイングです。年齢は37歳と若くはありませんが、鍛えている体から放たれるドライバーは、私のボールを常に20y、30yアウトドライブして行きます。
毎週のようにレッスンを取り、ゴルフに対する取り組みは、ストイックという言葉がピッタリの男でしょう。性格も良く、何時も笑顔のナイスガイです。HCは1、勿論ペナントの選手としてやっています。

とても几帳面な男でもあります。写真を見てもらえば分かるように、打つたびにタオルで土をふき取るだけでなく、丁寧に拭きますから、キャディーバックに収まっているクラブはピカピカです。その上、アイアンのヘッドにはカバーがしてあり、ドライバーはシャフトに傷がつかないようにしているのか?ヘッドからグリップまでスッポリ収まるカバーをしています。
驚くのはそれだけではありません。ドライバーを打つ際は、そのカバーの位置が常に同じところに置かれてあり、タオルやその他のパーツも全てポジションが決まっているようです。
アイアンのヘッドカバーは、ベンホーガンと書いてありますが、生涯理想のスイングを追い求めた。というベンホーガンを理想としているのが、それを見るだけで、良く理解出来ます。
彼のHCは0になる時もありますが、通常は1、2といったところです。私が彼に対して疑問に思うのは、この飛距離、このスイングを持ってして、どうしてプラスHCにならないのかということです。
ゴルフが上手くなる為には、繊細な部分がなくてはなりませんが、度を越してしまうと良くありません。ジェイソンの才能は充分ですから、彼がプラス1や2になっても決して違和感はありませんが、どうして伸び悩んでいる?これだけ上手くなっている人に伸び悩んでいるという言葉は適切ではないかも知れませんが、突き抜けられない理由がここにあるように思います。
彼のゴルフを見ていると、自分のタイミング、自分の世界でゴルフをさせたらビシビシ来ますが、ライが悪くなったり、風などで、それらを妨げる環境になると、ミスが多くなります。
敢てアマチュアと書きますが、ラウンド中にスイングをあれこれ考えていたり、ルーティンが多い人に上手い人はいません。ラウンド中に考えることはゲームプラン、それにイライラ、くよくよしないことで、スイングのことは練習場で考えるべきでしょう。
ジェイソンのプレーは決して遅くないし、普段から練習はしていますから、プレー中にスイングのことを考えているということもありません。しかし、私から見ていても、考えていることが多すぎるし、考えても解決しない範疇まで気にしているように見えて仕方がありません。
ステファンやゴードンなどもそうですが、一応に上手い人達は、繊細に考え、計算はしていますが、いざ打つ際には、タイミング、リズムを外さないように考えているだけです。

ジェイソンは、もう少しシンプルなゴルフと考え方になったら、凄いゴルフファーになれると思うのですが・・・