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サンドベルト・シニアチャンピオンシップ オーストラリア支局長メルウェイ

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ゴルフビクトリアの主催で、サンドベルト・ウイークと称していますが、ヤラヤラ、キングストンヒース、ビクトリア、ロイヤルメルボルン、メトロポリタン、コモンウエルスの順番で試合が組まれています。去年は全英シニアの後、そのまま全米シニアの予選の為、アメリカにいたので参加出来ませんでした。
簡単には予約が取れない名門コースを順番にまわれるので、他州からの参加者も多く、人気がある試合ですが、1日づつ単独の試合になっているので、全てに出る人もいれば、いくつか選んで参加する人もいます。
私は出るかどうか迷っていたのですが、ゴードンからメールがあり、今年は一緒に出ようというので、個人的にコースが好きではない、ビクトリアを除いて申し込んだところ、ヤラヤラとコモンウエルス以外は既に一杯で、他のコースは、キャンセル待ちということになりました。


ヤラヤラ

最初の試合は、ヤラヤラゴルフクラブ、クラブに功績のあった人の名前を冠に、レイ・バーンドトロフィーと呼ばれています。
雨こそ降ってませんが、凄まじい強風です。通常試合は、表彰式とパーティーを考えて、ショットガンスタートで行われます。私は1番スタートですから喜ぶべきでしょうが、ここは1番が200yを超えるパー3ですから、出来れば10番が良かったなぁ・・・・
やや打ち降ろしの為、無風なら5番アイアンぐらいで打ちますが、グリーン左奥から右手前に向かって強い風です。3Wを持ってティーへ・・・オナーのグラハムは多分4Wかな?
グリーンを挟んで左右にバンカーがありますが、今日はピンが左手前ですから、左のバンカーは入れたくはありません。グリーン右目に出たボールはどんどん流されて、林の中へ・・・ピーターは飛距離に自信があるのか3I、70yショート。次のウエインは3Wで打つも届かず・・・私は、こりゃだめだと思ってドライバーに替えましたが、ピンが手前ですから、実際には190Y程度でしょう。幾ら強風とはいえ、ドライバーで打つのは気持ちが悪いものです。その上、左から右へ流されるので、掴まえたボールで、左のバンカーを狙って打たなくてはなりません。
色々考えますが、そう上手くは行くわけもありませんから、最後はボギーでも良いと思って、左のバンカーを狙って、スライス回転にはならないボール。これだけ考えて打ちました。左のバンカーに向かって偶然にも素晴らしいボールが打てました。グリーン近辺に到達する頃、ボールの勢いが落ちて、右に流されたボールは、ピン横に着弾し15m奥に止まりました。パーなら最高といそいそグリーンに行ってみると、2mはフックするだろう、下りのパッティング。2パットは至難の業と思うと、またもやボギーを覚悟・・・3m位転がす感じで打つと、するすると転がって20cm、またもや偶然にもナイスパットでした。



ある程度のレベルになると、スコアを作るにはドライバーとパターと言いますが、こんな強風では、ドライバーを曲げてはスコアにならないし、遅いところでも11フィート転がるグリーンでは、グリーンを外した際、上手く寄せても、グリーンを捉えた時のセカンドパットでも1.5m、2mはすぐに離れてしまうので、これを取りこぼしていてはスコアにはなりません。
私のドライバーはとても良く、フォローで入ってしまった、フェアウエーバンカーに1度、ラフに2度入れましたが、後はフェアウエーですから大満足ですし、パッティングも8番で7mの下りのバーディーパットを、そっと打ちましが、風にも押されて6m、グリーンからこぼれてしまう始末で3パット。しかし、1回だけですからパッティングも良しでしょう。
この状況下ですから、上手く打ってもグリーンを外したり、アゲインストの長めのホールはセカンドを3Wで打っても70y、80yも残ったりするので、ボギーも仕方がなく、結局76でのラウンドになりました。数字は平凡ですが、このスコアには納得でした。

一緒にまわった人からは、今日の76は最低でもパープレーの価値あるから、きっと優勝出来るよ!と、そう言われましたが、みなさんのスコアはことごとく悪く、私の初優勝となりました。2位が78、3位が79と70台が3人しかいません。普段なら15人ぐらいは70台で来ますから、みんなが苦戦したというこでしょう。


表彰式で受け取った優勝カップは、写真撮影が終わると返すので、私の手元には30分程度しかありませんが、カップには歴代の優勝者の名前が刻まれて行きます。
歴代の優勝者の最後に、2014年度、優勝、ゴードン・クレー二ーという刻印がありますが、次に私の名前が刻印されるのは、ちょっと良い気分です。


キングストンヒース


申し込みが遅れた私は、ウエイティングリストになっていましたが、連絡があって出られるようになりました。こちらではドロー表はEメールで送られてきますが、日本と違うところは、試合までに入れ替えがあると、大幅ではありませんが、その都度組み合わせを変えるので、私に送られて来たドロー表は、バージョン3となっていました。
今日も1番スタートです。ショットガンスタートでは、1番や10番、他にもパー5などは2組になりますが、地元ゴードンは1番の1組ですから、私の前の組です。

ランキングイベント、全国区の試合では、ほとんどの選手が私のことを知っているでしょうし、ナショナルチームのメンバーですから、ゴルフオーストラリアのスタッフも、みんなが私を認識しています。ところが地元ビクトリア州での私の知名度は低かったし、ゴルフビクトリアのスタッフですら、私を知らないので嘆いたのは、わずか数か月前のことでした。
昨日は4月以降、久しぶりのビクトリア主催の試合でしたが、1番スタートになっていたし、レジストレーションの際、スタッフも私の顔を見るなり、名前を呼んでくるなど、ちょっと風向きが変わって来たようです。過去の試合では、毎回、その他、大勢としての扱いでしたが、キャンセル待ちで入った今回も1番スタートにするのですから、明らかに扱いが良くなりました。
変わったと言えば、もう1つ、色んな人から声が掛かるようになったので、この辺りも随分と変化を感じます。

昨日と同様に今日も強風が吹き荒れていますし、グリーンも負けじとチョッ速です。
ドライバーもアイアンも昨日と変わらず良い状態でしたし、何度も2、3mのパットを決めてしのいだこともあり、パッティングも決して悪くはありませんでしたが、昨日との差を言えば、幾つかついたところが悪く、3パットを2回、入れたかった、入って欲しかったパッティングが2回あったのが、ちょっと残念でした。スコアは79でしたが、決してガッカリする内容ではありません。地主のゴードンも80を打ち、今日は参加者が昨日より20人多いのに70台は4人しかいませんでした。
イアン・フロストが75で優勝、2位がバリー・ティペット76。いずれもニュージーランドとの対抗戦で戦ったチームメイトです。

こちらではゴルフをする度にHCが変わっていきますが、基本となるパー72に対してACRと言いますが、スロープレイティングから計算するコースレートがあります。また、その日、使用するティーの位置でトータルのヤーデージが変わりますから、更にプラス、マイナスされますが、1番重要なのはDSRと呼ばれるものです。ゴルフは風や雨、季節によっても難易度が変わる為、例えば100人が参加する場合、全体の数字を分析して、その日のコースレートが決めらます。
ですから、昨日のヤラヤラで計算すると、ACRは72でしたが、DSRは76になったので、私は72でラウンドしたということになります。逆に微風快晴と絶好のコンディションになると、DSRが71、70と下がるので、仮に70となれば76のスコアは78と計算されてHCに反映されるということになるわけです。
今日はACRが73でしたが、DSRは77ということですから、私の79は75でのラウンドと計算されますが、実際の数値は小数点まで計算されるので、実際に私のスコアは74.8となっています。
通常であれば、プラス、マイナス1つ2つですから、4つ5つとプラスされるケースは珍しく、年に数回のことですから、この2日間は如何に厳しい状況だったかが、この数字だけを見ても判断できますね!



下記の写真は、写真では分かりづらいのですが、全て練習場の写真です。
私の感覚として、コースそのものは、キングストンヒースよりハンティングデールの方が好きです。
しかし、練習場の環境は、比較というより、断然違います。
ロイヤル、ヒース、ハンティングもメンテナンス用のスペアのホールを持っていますが、他のコースと断然違うのは、ロイヤルとヒースはクラブハウス周りに広々とした土地を有している点です。
ヒースは、ボールを打つ練習場とチッピング、バンカーの練習場がゴルフ場のエントランスを入ると左側に見えて来ます。通常これだけでも充分な練習環境だと思うのですが、メインの練習場は駐車場を挟んで、18番の横に広がっています。
ボールを打つ練習場は、造る気なら、反対側からも打てるほど広く、距離もたっぷりとあり、どんな意味があるのか分かりませんが、中にはバンカーもあったりします。
チッピングとバンカーも、どんな状況の練習も可能な広さと、数を備えているので、ここの練習場環境は、私が見たゴルフ場の中でも最上位です。
先日、ナショナルチームの試合で行った、サンクチュアリーコーブの練習場も素晴らしいものでしたし、ただボールを打つ練習場なら、長さ広さを持っているコースは幾らでもあります。しかし、ゴルフ場のグリーンと同じスピードで、しかもあらゆる状況からショートゲームの練習が可能な練習場は、他では見たことがありません。
笑話のようですが、この練習場の存在を知ったのは、去年のことでした。それまで定期的にラウンドはしていましたが、エントランスから見える練習場だけでも充分だったし、これ以上のものが、別に存在するということは想像も出来ませんでした。