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気になったコラム オーストラリア支局長メルウェイ

日本のゴルフを斬る。というタイトルで、菅野さんという方が、全米、全英オープンに出場した日本人選手(松山選手は除く)が全員予選落ちしたことを嘆かわしいといい、日本のコースのセッティング等に問題がある、甘々体質がゴルフ界を衰退させると書いていました。
仰ることはもっともだと思います。世界の選手に比べて明らかに力の落ちる選手が出ても、優勝争いどころか、予選通過も難しいでしょう。
加えて日本オープンに優勝した池田選手が、フェアなコースセッティングだった。というコメントに対して、如何なものか?そんなくだりもありました。
以前はラフを伸ばして難しいセッティングをしていた日本オープンも、最近では易しいセッティングになっている。この辺りを選手側からも意見すべきということです。

確かにゴルフ場の造り自体に問題が多いこともありますが、ゴルフ場が協力して開催しているトーナメント会場に対して、もし彼がそう思っていたとしても、インタビューで、もっとタフなセッティングにしてほしい。という発言は出来ないでしょう。
海外と日本の違いを痛切に感じているのは選手達であり、予選落ちをする度に悔しい思いをしている訳ですから、その彼らがコースを易しくするなど、望んでいるはずがありません。テレビではバーディー合戦が見ものだと、そう考える、どこかのお偉いさんがそういっているだけでしょう。
海外にいるシード権保持者、つまり松山、石川選手に対して年間5試合の日本国内出場義務を課した件で、協会のお偉いさんが、日本のツアーに育ててもらったのだから、恩返しの為にもこれぐらいは当然でしょう。またそれに追従する評論家のコメントもありましたが、こんな、お門違いのコメントが、当たり前のように出る姿勢に問題があります。
もしそういうなら、海外の試合で良い成績を出して、出来ればメジャーに勝ってください。その勇士を日本の人達に見せて下さい。それが恩返しではないでしょうか・・・


アメリカにはTPCというフラッグコースが幾つもあります。これはPGAが認めたトーナメントを開催する。出来るレベルのゴルフ場という意味合いもあります。パブリックでもトーナメントが開催出来るレベルのコースは幾らでもありますし、名前は全く無名ですが、こんな素晴らしいゴルフ場があるんだと思うこともしばしばあります。

今朝方、ハンティングデールからメールが届き、11月に開催のオーストラリアンマスターズが開催されると決まったそうです。
長年に渡りハンティングデールで開催していた試合も、クラブハウスの建て替えなどもあり、ビクトリア、キングストンヒース、ロイヤルメルボルン、メトロポリタンと名門群を順番にやって来ましたが、久しぶりに戻ってくるようです。
それぞれのコースがほとんど100年を超える中で、定期的に改造や変更を加えているからこそ、短い期間でトーナメントを開催出来る準備が可能になります。

私が若い頃、日本のコースは全てといっても過言ではないほど、ヤーデージがいい加減でした。つまり、ここから100yという表示、以前は植木でしたが、5yから10yは短いのが常でしたし、ドックレックのパー5でセカンドがピッチングで届いてしまった経験もあります。その後、クラブやボールの進歩に対して、距離を延ばしたり、新たなトラップを設けるべき時に、進行が悪くなるといって、木を切ってしまったり、バンカーを埋める、浅くするなど、時代に逆行するようなことをしてしまう。許してしまう体制が最近の世界との差を広げてしまったと私は考えています。
ゴルフ場だけではありません。選手の育成に対しても、もっと力を入れるべきだし、彼らの後を追いかける、選手を育てることが、活性化に繋がるはずです。
いい加減なJGAや、海外の優秀な選手の参加を阻むようなJPGAのやり方には大きな問題があるし、日本のゴルフ界の中心的な役割を果たしてきた組織、将来のゴルフ界を考えなくてはいけないはずの組織そのものが腐っているのですから、この辺りにメスを入れなくては何時まで経っても変わりません。


2位今平にプロ失格の声。こんなコラムがありました。
今期のシード権獲得を目標にしていた今平選手が、優勝争いのさなか、18番2打差でティーショットは右のラフ。刻んでバーディーを取ったものの、結局は1打差の負け、観客は追いつく可能性があるのなら、イーグル狙いのショットが見たい。マキュロイやスピースは極限の中で戦っている、22歳の若さで今からそんなゴルフでどうする。こういった内容です。
こちらは宮崎紘一さんという方が書いたそうです。先のコラムには賛成できる点がたくさんありましたが、こちらのコラムは私から見るとお粗末と言わざるを得ません。

ギャラリーが白熱の優勝争を見たいのは当然ですが、選手も優勝争い、優勝したい、またその姿を見てもらいたい、そう思っているはずです。
今平選手は出来れば打ちたかったでしょう。ボールのライなど状況を分析して刻むという選択をしたはずです。そこにはギャンブルを避けて2位を確定させれば、初めてのシード権が手に入る。それも同時に考えたでしょう。
私が書くまでもなく、シード権を持っている。そうでない選手の差は歴然です。社会の中で言えば、シード権のない選手は働く場がない、つまり無職の人と同じことです。
良い仕事をする為には、シード権は絶対です。


同じ場面で松山、池田選手だったら、追いつくチャンスがあれば、ボギーになる確率が高くてもギャンブルしたでしょう。仮にボギー、ダブルボギーを打って順位を下げても、彼らなら、優勝できなかったというだけで終わるからです。
彼がシード権を取った後、仮に次の同じようなチャンスに刻んだら、非難するのも良いでしょうが、現時点では余りに酷な話です。将来、今平選手が何勝もしてトップ選手になるかも知れませんが、今の彼はシード権も無い、1勝もしていない選手です。その彼とマキュロイやスピースと比べてどうのこうのは、無茶苦茶な話ですし、ましてやプロ失格って、何様のつもりなんでしょうか?


ゴルフに関する記事を書いているのですから、この方はきっとゴルフ界では造詣が深い、ゴルフにも精通しているということなのでしょうが、もしマキュロイやスピースを引き合いに出して語るなら、彼らとの差は何だろう。今までアジアの中では日本がリードしていたゴルフがどうしてこんなに低迷してしまったのだろう。そこを論ずるべきです。
同じスポーツでも野球やサッカーなら、これだけ低迷すれば、協会や球団に対してサポーターや評論家が酷評するはずです。
ところがゴルフ界は選手個人の不甲斐なさを指摘するだけで、JGAやJPGAに対する批判はほとんど聞こえてこないのが現状です。

選手達にも全く責任がないとは言いません。海外の選手が参加しづらくなっているシステムを知っていて、それに対する反対もしません。
トップの選手たちはウエルカムでしょうが、下位の選手のことを考えると、仲間意識もあるでしょうし、海外の選手が参加しやすくなると、ボーダーの選手たちは追い出されてしまいますから・・・
しかし、鎖国をして起きることは、取り残されるということで、全体のレベルアップには繋がりません。もっと強い選手を入れて切磋琢磨することが必要でしょう。
オーストラリアの選手達は、日本のツアーに魅力を感じている人が多く、挑戦しようとしますが、若手のお金のない人たちにとって、数か月に渡って何度も行われるQTには、日程的に厳しいものがあり、結局、断念してしまいます。
来ることを制限するだけでなく、一方で、ウエブドットコムツアーに挑戦したいという日本の若手選手への縛りもありますから、選手たちはそういった点にも意見を出すべきです。

だんだん腹が立ってきたので、気分転換。
英語圏にいると、自分の伝えたいことの何パーセントを伝えられるか?そう考えると、日々ストレスを感じています。
私の経験上、何か不都合なことが起きた場合、黙っていると、そのままになってしまったり、自分が極端に不利になるので、口論だったり、文句を言わなくてはならない場面が来るのですが、その際の私の話す英語が1番良くなっている気がします。
やはり、誰しもそうなのでしょうが、追い詰められている場面、必要にせまられると力を発揮できる気がします。

一般的に女性は恋人、旦那さんに対して、言葉が足りない、言ってもらわなくては分からないと言います。男性陣は、言わなくても分かるでしょう。分かって欲しいという思いが強いものです。特に我々のような年齢になると、恥ずかしい、そんなこと言えるか。とこうなります。
私が思うように、日本語でいうと、やけに言葉は重く、また思っていても、簡単に言葉に出すのは、むしろ真実味がないという感覚さえあります。
愛してるよ。何時もありがとうね。などは特に重い言葉ではないでしょうか?

ところが英語になると、同じ言葉でも、とても軽くなるので、簡単に口に出すことが出来ます。しかし、日本でわざわざI Love You.と英語でいうのは明らかにおかしいし、言われた方も、何言っているの。ということになりそうです。
私自身、日本人女性に試したことはないのですが、英語と日本語を組み合わせてみたらどうでしょう。
アイ、ラブ、ユーって思ってるよ。とか、アイ、ラブ、ユーだね。意味は一緒で言葉は軽いから言いやすさは格別です。しかし、それでは実感がこもっていないと女性陣からは非難が起きそうですが、言わないよりは絶対に良いし、変なこと言ってと思っても、悪い気はしないはずです。
英語だと軽いので、I miss you.逢いたいよ!You are so cute!可愛いね!なんて簡単に出て来ますが、使ってみると、結構ポイント高いし、照れながらも必ず喜びますから、お勧めします。


ゴルフをするつもりはなかったのですが、スティーブ(ヘッドプロ)から、もんでやってくれる。と頼まれたので、ラウンドしました。
赤いキャップはベン。15歳でHCは5、まだ子供ですから全てに於いてまだまだです。
白いキャップはHC2のカラム18歳。2人とも本当に素直で良い子たちです。カラムは2週間後にアメリカにスカラシップで留学することになっています。彼とは前にもやっていますが、ボールも飛ぶし、アイアンも上手いですね。ただ曲がるし、ショートゲームは話になりません。日本のHCなら+2程度だと思いますが、この程度の選手なら日本の高校生の方が、良い人材がいるのではないかと思いますが、はやり、オーストラリアの選手がアメリカで活躍しているという実績、英語圏の選手というアドバンテージがあるのでしょうね。
色々と尋ねてくるので、答える度に、素直にうなづいて聞いているのですが、それは今だけのことで、すぐに追いつかれるだけでなく、あっという間に、今度は離されるばかりです。

スティーブが仕組むのか?私の組にはよく子供が入って来ます。先日はHC+1という子が一緒になったのですが、彼のゴルフはかなりの才能があります。ベン、カラム。この子もそうですが、ハンティングデールのスカラシップとしてメンバーになっています。特にその子は才能を高くかわれているのでしょう。一切の費用負担がなく、好きなだけゴルフが出来るのですから・・・順調に回っているうちは良かったのですが、5番で短いパッティングを外した際。大声を上げました。次のホールではクラブを蹴る。8番でバンカーから出ないとクラブを放り投げました。
注意しようとも思いましたが、言うだけ腹が立つし、親でもないのにバカらしい。9番を終えた時点で、私はやめました。
メンズコンペの日ですからどうしたの?ということになりましたが、簡単に事情を説明して不愉快だからやめる。お茶でも飲んで帰ろうとクラブハウスに行くと、ジェネラルマネジャーのスチュアートがやって来ました。事情を説明すると、そうなんだ!・・・残念な顔をしています。私が帰ろうとしたところで、今度はキャプテンのディビットが寄って来ました。メルウェイ、実はあの子には数人のメンバーからクレームが来ている。スカラシップを打ち切るかどうか、考えているところなんだよ。・・・・ゴルフが上手くても、彼は問題外。すぐにクビにした方が良い。・・・・メルウェイが言うなら間違いないな、早速、ピーター(ジュニア担当のコミッティー)と相談して決めるからということでした。
ついでだから言うけど、スカラシップは良いシステムだから大賛成だけど、あんな子がハンティングデールの選手として試合に出るのはクラブにもマイナスでしょう。ただ上手いから入れるというのでなく、もう少し慎重に決める。入れた後も、プレーぶり、素行面をチェックした方が良いのでは・・・と、そう言って於きました。
翌日、ディビットから連絡があり、この前は悪かったね。クビにしたからということでした。私の前に数人がクレームしたというのだから、1人でも、そんな話があったらコミッティーは調査すべきだった。キャプテン代えなきゃダメだな?・・・・といったら、頭をかいて、大笑いしていました。