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オーストラリア対ニュージーランド対抗戦 オーストラリア支局長メルウェイ

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14日から17日まで、ゴールドコーストのサンクチュアリーコーブ。パインコースで行われました。
過去に2度ほど来ていますが、素晴らしいコースと練習場の環境は抜群です。
指定練習日に行くと、ニュージーの選手団は昨日練習をしているとの情報が入り、その力の入れようを感じました。アジアに於けるランキングでは、去年もアジアパシフィックに優勝したオーストラリアがNo1で、僅差の2位にはニュージーランド、日本や韓国とはかなり差があるため、両国の覇権争いはし烈です。

キャプテンのトニーから、メルウェイはステファンと組んでもらうから、相手も強敵になるけど、良い経験になるから頑張ってくれ。そういわれました。
前回のディフェンスフォースの時もそうでしたが、ナショナルチームの中でも、序列があるので、ステファンと組むということは、相手の主力と戦うことになってしまいます。
記録として残るのは、勝った、負けたというレコードだけですから、出来れば、目立たないところで戦って於きたいという希望がありましたが、トニーの一言で全てが終わりです。

初日のパーティーは盛大で、100人以上が参加しました。選手は勿論、キャディーさん、会場のサンクチュアリーコーブのコミッティー、ゴルフニュージーランドの役員、ゴルフオーストラリアの役員です。
挨拶の後は、スクリーンの大きなボードが写し出され、4サムはオーストラリアの先行、4ボールはニュージーランドが先行で、キャプテンが選手を発表しますが、どの選手を充てるのかは、その時点で決まります。
初戦のスタート1組目に私とステファンがコールされ、壇上に上がって行くと、今度はニュージーランドの選手がコールされましたが、やっぱりバルトラップ、フランク組がコールされました。彼はニュージーランドシニアは勿論、オーストラリアシニアも勝っている有名人です。
互いに壇上で握手をして下がりますが、やっぱり・・・・


初戦は私の調子が良く、何度となくバーディーチャンスを作り、ステファンも決めたりと、リードして行きましたが、11番で相手の10mのパットが入ってタイになると、次の12番でも8mの下りを決められてしまい、一気に逆転されてしまいました。4サムは交互に打つので、スコアを作るのが難しいゲームですが、我々が1アンダーでいるのに、リードされてしまうのですから、相手は強いです。
結局16番でもバーディーを決められてしまい、初戦から敗北です。余談ですが、今週、ゴールドコーストで行われている試合に、ほとんどのニュージーの選手とオーストラリアの選手が出ていますが、そのフランクが優勝して、バルトラップが準優勝していますから、やはり調子も良いのでしょう。
4ボールはステファンが1番でバーディーを取り1アップ、3番で私がバーディーで2アップ。6番は私がバーディー、相手のアンドリューもバーディーで分け、8番でもステファンのバーディーに相手のロビーが取って分け、12,13番はアンドリューがバーディーでスクエア。4ボールではアップする為にはバーディーが絶対条件ですから、ボギーはもってのほかです。そのまま進んで15番、私のバーディーパットが外れてOKを貰い、その後のロビーのバーディーパットも外れました。残り60cm、それまでもっと長いのをOKしていたので、私がOKを出そうとすると、ステファンがNOと言いました。
歴戦の兵は何かを感じたのでしょう。何とロビーが外しました。精神的にも追い込まれたのか、16,17番と我々が取って何とか勝利。またもや余談ですが、相手のアンドリューのパッティングスタイルはクロスハンドです。今では多くの選手がこのスタイルですから、全く珍しくもありませんが、何とこの人、全てのクラブをクロスハンドで打って来ます。
260yは飛ばすし、HCも+1ですから、素晴らしい選手なのですが、何だか漫画の中での話のようで、こんな人が現実にいると思うと、世の中は広いですね。
何でこのスタイルになったのか、その経緯に興味があったので彼に聞いてみると、ゴルフを始めた時からこのスタイルだったそうですし、クロスハンドの方がしっくりしたそうです。
何時だったか、チッピングをクロスハンドでやっているのを見たことがありますが、ゴルフに悩んでいる人は、やってみる価値があるかも知れませんよ。
実際にこのスタイルでこんなに上手い人がいるのですから・・・・


最終日は個人戦のマッチ。2試合を終えてオーストラリアが2ポイントのリード。クイーンズランドとは思えぬ、強烈な寒さと、強風の中になりました。
私はステファンの前の組で、相手はトニー。私の1アップで12番まで行きましたが、トニーが10mのバーディーパットを入れると、3連続でバーディーを取られてしまいました。マッチプレーでは先に決めた方が有利なので、次に打つ私のパットは簡単ではありません。結局、そのまま私の完敗でした。
最終日はニュージーランドチームの圧勝で、我々は逆転負けとなりました。この試合は去年も負けていますが、何とこれで4年連続で負けということになりました。


ステファンと2試合組んでやりましたが、普段のゴルフと違ってチーム戦ですから、風の読み方、クラブ選択、ラインの読み方、その都度、相談するのですが、当然というべきか、互いの考えに違いも出て来ますが、これだけの実績のある選手ですから、なるほど、こういう考え方もあるのか?とちょっと新鮮なところもあり、そういった意味では貴重な経験でした。
1つ紹介すると、状況にもよりますが、受けているグリーンに対してのショットでは、奥に打った場合、アプローチは難しいし、バーディーパットも下りで入りずらくなりますから、ピンの手前に打とうと考えるのですが、ステファンはピンに届くクラブで打てと主張します。ピンハイっていうだろ、メルウェイは常に素晴らしいボールを打てるのに、何時も小さいクラブを選ぶから、ショート目が多い。その為にどれだけ損しているのか分からない。
今のクラブ選びは、もっと下手な選手のやることだ、手前からしか寄せられない選手がやることだ。もっと積極的に打って行けば、スコアはずっと良くなるというのです。

さて、今回はゴルフと練習回数など聞いてみたので書いてみます。
ステファンは1番ストイックです。ゴルフと練習は1日置きだそうです。休みは?と聞いたら、基本的にはないと断言しました。練習の日は2,3時間だそうです。ジムは?週2回だそうです。私にとってステファンは近すぎて、今まで聞くこともありませんでしたが、改めて聞いてみると、やっぱりゴルフ命の生活ですね。
バリーはゴルフは週2回。他の日は練習、本人いわく、長くはやらないと言いましたが、2時間といったので、決して短くはありません。

今週、ビクトリアの試合もありました。ビクトリアとはいえ、メルボルンから5時間程度掛かるそうです。金曜日にナショナルチームの試合を終えて、地元に戻ったグレッグ(ディフェンスフォースの際の私のパートナー)は、地元で会場のキューメラGCのメンバーです。
3日間、68.67.72の9アンダーで優勝したのですが、2位になった選手に28打も差をつけるというぶっちぎりでした。
スコアを見ると簡単なコースなのかと思いますが、ゴルフオーストラリアのHPの紹介ではクーメラGCは難易度の高いコースだそうで、驚くべきスコアと書いています。
彼は現役の高校教師をしていますから、ステファンのようには行きませんが、それでも時間を見つけては練習とラウンドをしているようです。日本に比べて家からゴルフ場が近いので、そういったことも可能になるのですが、先週はナショナルチームのメンバーということで、おおっぴらに休めると思いますが、今週もゴルフの試合に出る為、続けて休むのは、日本では相当非難を浴びそうです。
しかし、そういったことが可能なのも、オーストラリアならではといったところでしょう。
他の選手にも聞いてみたのですが、それぞれがゴルフに対する情熱のかたまりのような人たちばかりです。
色々聞いてみると、予想通りというべきか、私がもっとも不真面目なゴルファーで、私の普段の生活を話てみると、みんなが目を丸くして、呆れていました。


ステファンが練習ラウンドでトムの狙っている方向を確認しています。

バリーがバンカーショットの練習。

左からトム、ステーブ、ステファン、イアン。18番のグリーンでチッピングの練習で確認中。

左サル、ビンス。

ユニフォーム

練習場

キャデーのジョンと奥さん

左トレバーとジョン

左・キャプテンのトニーとバイスキャプテンのデニス

優勝カップ

キャディーさんも大きな旗や国旗をかざして、力が入ります。

2日目の夜、選手とキャディーさん達で中華料理へ 左からステファン、バリー、グレッグ。

キャディーさん達

選手には記念のメダルと過去の記録や写真を冊子が配られます。