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ガイド オーストラリア支局長メルウェイ

数か月前にワーナンブールの試合を書きましたが、是非、行ってみたいというお話を頂き、この4日間、日本から見える方のアテンドをすることになりました。
雑誌のキャッチコピーでは、死ぬまでに1度は行ってみたい絶景ポイント。グレイトオーシャンロードは世界1美しい海岸線として有名です。

私とて決して詳しくありませんから、周りのオージーから情報収集をしたところ、ワーナンブールへ行く途中にある、バーオンヘッズの評判がとても良かったので、バーオンヘッズ、ワーナンブール、ポートフェリーを選びました。ポートフェリーは試合の時、ワーナンブールのコミッティーから、お勧めだよ!と、教えてもらっていました。

バーオンヘッズはメルボルンから100キロですから、日帰りでもゴルフには行けますが、その隣にある13ビーチはバリーのホームコースですから、頼めばスタートも取ってくれるでしょうが、今回は先に向かうのでパスをすることに・・・折角だからと、中に入って見て来ましたが、コースの中に住宅が造られてあり、コースはリンクスのようでしたから、米英折衷のような雰囲気かも知れません。
バーオンヘッズはリンクスコースで、私の感覚的にはナショナルのムーナコースに雰囲気が似ています。アップダウンもそれほどありませんし、ホールアウトすると、隣には次のティーがありますから、歩きでも問題はなく、ナショナルよりまわりやすいゴルフ場でしょう。誰もが絶賛するコースですが、私の評価は10点満点で言えば、、7点。コースだけでは6点ですが、コンペのない平日でも、クラブハウス内のレストランがきちんと営業している点は評価に値します。

オージーが高く評価するゴルフ場と日本人の評価は一致しないと思うのですが、このゴルフ場は、そんな典型だと思います。メルボルン近郊だと林間コースがほとんどですから、それらに対する評価は変わりません。しかし、彼らの根本にはイギリスのセント・アンド・リュースに憧れがあるのかもしれません。したがってリンクスに対する評価がとても高いことは否めません。
林間コースでも山坂やドックレックは、難易度が上がるという理由なのか、一応に評価が高くなるのも特徴でしょう。


イギリスのリンクスは、雑然としていて、もっと言えば、どこに打つのか分からなくなったり、ちょっと曲がればボールが見つからない、ボールが止まるまで、結果が分からないような感じですが、ここは整備され過ぎているところに違和感を感じます。
リンクスの最大の敵は風になりますが、今回のバーオンヘッズは、滅多にない微風快晴と絶好のコンディション。フェアウエーは広く、トラップはなし、距離も短いのでは、打ってこないボクサーと戦っているようなもので、面白くありません。
コンディションが良いのですから、スコアも良くなるし、伸び伸びとプレーして満足感は高いとは思うのですが、折角、リンクスに来ているのですから、風がない時でも、フェアウエーに打ったボールが蛸壺バンカーに入ってしまい、後ろに出す。木々に、わずかに入っただけのボールが打てない、見つからないという、そんなリンクス特有の経験をしてもらいたい気がしました。

ワーナンブールは山坂のついた林間コース。
速く見えないグリーンは、実際には速く、止まりそうで止まらず、芽が強いので、とても考えさせられます。
ここは以前にも書いていますから省略しますが、中々、ムズイところです。


ポートフェリーは、それほど期待していなかったというべきか、海沿いの道から見えるクラブハウスはしょぼく、何も障害物のないところから、一見してリンクスと分かりますが、見栄えは決して良くありません。
駐車場にも車はほとんどなく、私が入って行くと、お茶をしていた数人の女性が、プロショップは向こうよ。と教えてくれました。
プロショップには10代と思われるお嬢ちゃん(愛想はとっても良かった)が1人で受付をしていて、ショップ内にはボールが少々、タオル。他には何もなく、外は曇りで強風と余りにさみしい感じでしたから、やろうかやめようか悩むほどでした。

1番パー5は左にはディッチ、右ドックしている右側は土手と、見かけも良くありません。
雨が降りそうだったり、すぐにスタート出来ますよ。そういわれたこともあったので、何もせぬままスタートをしたのですが、グリーンに上がって最初のパット。転がる。
牧場にピンを立てた、そんなイメージの所でしたが、急に楽しくなって来ました。
コースも進むに連れて良くなって行きましたが、私のイメージではバーオンヘッズよりこっちのほうが好きかも・・・
向かい風、ちょっと長めのホール。残りは185y。迷わずに選ぶクラブは3W、リンクスはこうでなくちゃ・・・
海岸沿いに砂浜と波しぶきを見ながらのゴルフ、道路沿いでは沼を見ながらと変化もあるし、何よりグリーンが良いのが魅力です。

9番ホールは、杭が立っているだけですから、ティーショットを左に打ってしまうと、走っている車にぶつかる可能性があります。フッカーの人にとってドキドキのホールです。

ゴルフの後、プロショップに寄ると、コースはどうでした?お嬢ちゃんが聞いたので、期待してなかったけど、本当に良かったと答えると、どこからですか?というので、メルボルンと答えると、私、コモンウエルスのメンバーなんです。ペナントも出てますよ!
恐らくは、ジュニアの頃からスカウトされてペナント要員としてやっているのでしょうけど、こんな遠くから選手を出すのも大変です。
久々に連続でゴルフをしましたが、私のゴルフは明らかに良くなっているようです。