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あれこれパート2 オーストラリア支局長メルウェイ

年度末になると、オーストラリアも電気、ガス、水道、道路工事で、あちこちで渋滞になりますが、住んでみると色んなところで日本、日本人との共通点が見つかります。
車を運転していても、道を譲ったりすると、手を挙げて合図をしてきます。
車の運転でいうと、これだけは常に不愉快と思うのは、すぐにクラクションを鳴らすことですね、簡単に免許を取れるということもありますが、大多数は運転が下手な為、警告の意味もあるのでしょうけど・・・何かにつけて鳴らします。またその鳴らし方がしつこいので、その都度、私は車の中で毒づいていますが、辟易です。


アメリカだとスーパーで買い物をして、レシートを捨ててしまった場合、例えレジの人が私の顔、買ったものを覚えていたとしても、交換やクレームは絶対に認められません。
しかし、オーストラリアでは、そんなことは関係なく、すぐに交換してもらえますし、賞品などで貰ったゴルフボールなど、自分で使っているもので無い場合でも、プロショップに持って行けば、差額を計算して交換してくれます。日本でも同様に交換はしてくれるでしょうが、その商品をそこで買ったという条件が付きますから、この辺りは日本より良いかもしれません。


オーストラリア人は、アジアの国々へ旅行をする人がとても多く、近いこともありますが、バリ島、またタイやシンガポールは人気です。中国に行く人も多く、ゴルフをする人たちの中では、ミッションヒルズの話題が良く出て来ます。
オージーにとって、日本という国に対する話になると、クジラを食べる。という話が出ますが、今の日本ではクジラ料理は一般的ではないし、私から見たら、国のシンボルにしているカンガルーを食べる方が、理解が出来ないという話をすると、笑って終わりますが、未だに日本人はクジラを日常的に食べていると思っている人が多くいます。
また、すぐに壊れるものは中国製、日本製のものは全てが素晴らしいものだと信じていますから、日本に対しての評価はとても高いです。


新しいもの好きという点ではオージーも同様で、ゴルフのクラブやシューズなど新商品が出ると買う人も多いし、試打会などがあると数多くの人が集まります。
日本のクラブやキャディーバックを持っている人も結構いますが、日本で聞いたことのないようなクラブの名前やシャフト、メーカーの名前を聞かれることも良くあります。
オーストラリアはマーケットが小さいので、日本のメジャーメーカーの商品は一部しかありませんが、アメリカを経由して日本のものを使っている人は、想像を遥かに超えています。
エポンなど、こちらに来てから知りましたが、結構、使っている人もいるし、マツモト、ヤマダ、カタナ、その他、こちらには入ってもいないのに、プロギアやゼクシオなどは、かなりの知名度があります。


私がもっとも驚いている点では、ナショナルランキングイベントに出ている選手たちの中では、日本のクラブを使っている人がとても多いということです。この辺りも、日本のものは素晴らしいと考えている表れだと思いますが、最近、日本製のシャフトをわざわざ買ってリシャフトをしている人を多く見かけます。
特に上位選手にはそういった傾向が強く、更なる驚きとして、日本バージョンを買っているという点です。この辺りになってくるとマニアックになりますが、オーストラリアに入っているものは、ほとんどがアメリカ経由ですから、日本バージョンは本来手に入りません。
例えば、日本バージョンはアメリカのものと比べると値段が高く、品物自体も違うものです。
シャフトは日本では60g、70g、80gとなりますが、アメリカものは63g、73g、83gと表示されていますし、同じプリント、同じ名前のシャフトであっても値段は日本の半分、3分の1程度です。


日本で定価、4万円、5万円というシャフトはアメリカではまず売れませんし、リシャフトをするという感覚は、ごく1部の人にしか理解されません。ですから日本製のシャフトを使っている人たちは、最初からクラブとシャフトが組まれているものを使っている人が一般的ですし、仮にシャフトだけ買う場合、その値段は150ドル程度です。
高くては絶対に売れませんから、質を落として安いものを売っているのか、日本の値段が高過ぎるのかは、定かではありませんが、アメリカのものは日本のものに比べて硬いし、軽く出来ています。軽くて強度を出すと考えると、日本バージョンの方が質が高いということになるとは思うのですが・・・???
ところがこちらの人は、数少ないルートの中、日本バージョンを買っています。シャフトだけで600ドルも出して買うのですから、アメリカ人には絶対に理解出来ないでしょう。


既に私も数人から頼まれて、日本から買ってあげましたが、みんな喜んでいます。ステファンはスリクソンのアイアンとピンのウッド、UTを使っていますが、ドライバーはオーバンというシャフトをアメリカから買ったそうで、日本製だけど知っている?というから、そんなものは聞いたことがないと言って於きましたが、何とそのシャフトを、もう1人使っていたのでまたびっくりでした。
そのシャフトの色は紫色ですが、去年のACTシニアの際、ガンガリーンレイクスのプロショップで紫色ベースのゴルフプライドのグリップを見つけた際には、その場で買い求め、次にあった時には、そのグリップを挿してありましたが、ステファン以外にも、ディビットや、ロブなど、こだわりを持つオージーがいますが、そんなことを気にしている人をアメリカでは見たことがありません。


先日はステファンがグラファイトデザインのシャフトをUTに入れたいというので、買ってあげましたが、着いたよ!と連絡のあった際の声は興奮気味でした。


この文章を書いている、今しがた、ナショナルチームのキャプテンからメールが届きました。メルウェイ、おめでとう!7月のゴールドコースト、サンクチュアリーコーブで開催されるニュージーランド代表との対抗戦、オーストラリア代表のメンバーに選出されました。という連絡がありました。
去年6位だったNSWシニアクラシックは中止になり、2位だった次戦のNTシニアにも出ないので、私のナショナルランキングはどんどん下がりますから、今後はもう呼ばれることもないのでしょうが、メンバーの発表がウエブサイトなどであったのか?
NSWの数人から、キャプテンのメールと同じくして、おめでとうと連絡をもらいましたが、
これからも同じようなメールが届くことでしょう。


重なる時は重なるもので、先週はイギリスのR&Aからメールが届き、あなたは本戦から出場出来るので、申し込みは直接メールでお願いします。今週はUSGAからプレコーリファイの詳細が決まりました。とメールがありました。
全英シニア、USシニアには、一瞬、心も動きましたが、飛行機に乗ってどうのこうの・・・すぐに我に返り、今年は出ない。そう心に誓いました。


すっかり、やる気をなくしている私が選ばれるより、やる気のある人が選ばれた方が良いので、先日、NSWに行った際も、もう今までのようには試合にも出ないし、気持ちがないからゴルフもダメだし、選考対象から外して欲しいとも言って来たのですが、冗談とでも思っているのでしょうか?
ナショナルチームの人達からは、メルウェイは若手のホープなんだから、出ないなんて絶対にダメだと釘を刺されてしまい、こうなると断るに断れなくなってしまいました。


すっかり低迷していたゴルフですが、+ハンデから0になり、そろそろ1になりそうだと覚悟を決めていた矢先、PGAのトーナメントを観ていた際、クラブの抜き方をこうしたら良いかも?と思ったので、練習もしないまま、ぶっつけでやってみたところ、とても感じが良く、暫く取り組んでいた綺麗なホームからボールを打とうとして、左にしか行かなくなったボールが簡単にコントロール出来るようになりましたが、それならこれでもかと、各ホールでフック、スライスとティーショット、セカンドともやってみたのですが、いとも簡単に打ち分けられるので、何だこれはと自分でも驚いています。


先日、そんなゴルフをしたのがサザンで、嫌な思いをしてから5日後、代替えコースに選んであったグリンエーカーに行って来ました。シティーから近い、住宅地の中、家だらけ道を行くので、こんなところにゴルフ場があるのか?と、半信半疑になるほどでしたが、突然、ゴルフ場が現れて来ました。
ここは評判がよく、期待していましたが、想像以上のゴルフ場で、素晴らしいコースでした。写真に撮る際は、見た感じの良いところを選んでいるつもりですが、このゴルフ場は絵になるホール、特徴のあるホールが多く、どのホールも写真に撮りたくなります。
ただ、素晴らしいコースのグリンエイカーも、残念ながらサンドベルトではない為、冬場は少しの雨でもグジュグジュなってしまいます。


練習もしていないし、この前のゴルフがまた出来るのか?期待と不安が交差する中、初めて行ったコースにも関わらず、フェアウェーを外したのは1回、グリーンを外したのも2回と
素晴らしいゴルフだったので、もしかしてこれ本物?と未だに信じてはいませんがそんな感じです。
アイホーンではありませんが、最初に綺麗なホームでと、取り組んだスイングを新打法と名づけ、それからボールを思いっきり、いじろうと改良したのを新打法プラス、と私の中では呼んでいたのですが、更に抜き方を変えた今では、新打法ダブルプラスと本人は呼んでいます。


去年の11月、ランキングイベントの新年度が始まり、それまで出ていなかったビクトリアのランキングイベントも出るようにした為、月に1,2度しかハンティングデールにも行きませんでしたから、コースに行く度に、暫く見ないけど、どうした?
たくさんの人から声を掛けられるのですが、メンバーの顔を見るのは何となく気持ちが良く、とても良い感じです。
新しい発見があり、普段なら確かめたいところですが、そんな気には全くならず、週1,2ペースでゴルフをしようと決めているので、今のところ、こちらの人が良く口にする、ノープレッシャー、ノーストレス状態を楽しんでいます。