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NSWシニアチャンピオンシップ オーストラリア支局長メルウェイ

ダントリーリーグCCはメルボルンから790キロ、シドニーに向かってヒュームハイウエーを550キロ走り、キャンベラの手前を内陸に240キロ行ったところです。
ヒュームからゴルフ場のあるオレンジまでは、写真のように、行きかう車もほとんどありません。途中から草原を分け入って、更に山の中へ入って行くので、こんなところにゴルフ場があるのだろうかと思っていると、突然、街が現れて来ます。
何でこんな山の中にと思うほど、そこは想像を遥かに超えていました。ゴルフ場も4つあるというのですが、ダントリーリーグCCは設立が1876年というのですから、またビックリです。


初日はショット、パットとも良かったのですが、最終ホールでダボを打ち74、2日目は3番の難しいホールでバーディーを取って、良しと思った次のホール、簡単なはずのホールで唖然とするアクシデントがありトリプル、そこからずっと耐えていたのに何とパー3でよもやの左OBでまたもやトリプルを打ち77。3日目は前半は36も後半はズルズルとボギーで77。皆さんのスコアは良く、私は25位と散々な結果でした。
この試合で取れたポイントは少なかったのですが、ナショナルランキングは何とか10位になりました。


この3試合、信じられないことが起きています。本来1度ラウンドすれば、全てのホールを覚え、更に1打1打どこに何番でと記憶していた私でしたが、突然、ホールの形状を忘れてしまい、ティーに立った際、どこに打てば良かったのか?となることがあります。
必ずオナーでドックレッグホールの際に起きます。確認してから打てば良いのですが、素振りもせずに打つタイプですから、早く打たなくてはという気持ちがあるので、考えをまとめる前に打ってしまい。山の中に向かって打っているということがあります。
冷静に考えれば、先に見える林を超えられるかどうか、初めてではないのですから、分かるはずですが、早く打つを優先する余り、毎回そんなことをしてしまいます。
年齢的なものもあるのでしょうが、こう度々起きるのでは、その1ホールが命取りになるのですから、もう少し時間を掛けて1打1打、打たなくていけないと反省したところです。


試合はグレッグの初優勝。ビクトリアの選手で57歳。今度のナショナルチームにも選ばれましたが、去年のビクトリアシニアでは、ゴードンとのプレーオフで負けたとはいえ2位、ロイヤルメルボルンシニアでも2位、そして今回は優勝ですから、素晴らしい戦績です。2m近くの長身で今回の優勝スコアが何と6アンダーというのですからどうなっているの?と、こんな感じです。試合数が私より2試合少なく、1つの試合の成績が酷かったので、ナショナルランキングは私より下ですが、この人、もしかしたら、近い将来、ステファンの後を継ぐスターになるかも知れません。
ステファンは5位。ゴードンは8位。ポールは私より悪く28位。シドニーから4時間半ということで、ほとんどの選手がコース経験もなかったこともあるのか、ダントリーリーグのメンバーが2人トップ5に入りました。


初日の練習ラウンドはゴードンとディビット、去年の優勝者サム、次の日はポール、ゴードン、地元のテリー。
最近は有力どころだけでなく、色々な人と人脈が広がっています。試合の度に色々な人と食事に出かけますが、ナショナルチームのメンバー、ローカルの有力者達というパターンが多くなっています。勿論、私の力ではありません。ポールやステファンが私に目を掛けてくれているのが原因です。こちらの人たちですから、誰かれなく目が合えば、ハロー。とはなりますが、名前と顔が一致している人は多くはありません。その上、私の場合、自分から知らない人に対して積極的に話しかけることはしませんから、相手から来ない限り、名前を聞くこともありません。

人が集まれば、派閥とまでは言いませんがグループが出来ます。
やはり同じ州の人どうしで練習ラウンドをしたり、食事に行ったりが多く、地元に帰れば、その州の試合で何時も一緒になるのですから、当然といえば当然です。
それぞれの州でもグループが出来るように、どうしても実力者の周りには人が集まる図式になっています。ランキングイベントではステファンの影響力というのか、人気は絶大です。圧倒的に強いのですから、どうしてもそうなるのでしょうが、彼の周りには常にナショナルチームの人たち、役員などもいますから、その中に入りたいと考える人が多くなっても不思議ではありません。
私もステファン派と思われているのでしょうかね・・・


試合の時は、誘われるまま毎晩食事に出かけますが、数が多くなると覚えきれません。
写真の左はアメリカ人ですが、香港ナショナルチームから今回の試合に参加したテリー。ステファン。ジェフと奥さん。ジェフは79歳、エージシュートを100回以上やっているそうです。それからディビットとゴードン(写真は撮りましたがピンボケでボツ)。翌日はポールとゴードン、ポールの奥さんルイーズ。その次の日、地元のグラハム、ステファン、テリー、ナショナルチームのロイ。次の日はポール、左はマイケル、ゴードン、その先は忘れました。毎晩こんな感じです。

ナショナルチームは年間で数試合ありますが、11月のアジアパシフィックシニアに出るのは6人ですから、ここに出た人が本来のナショナルチームのメンバーでしょう。内訳をみると、ステファン、ゴードン、デニス、ビンス、ロイはいずれも60代でデニスが66歳、ビンスとロイは参加時67歳、ポールが57歳と唯一の50代でした。
年寄りばかりが出るから、若手が出られないとステファンに言ってみると、50代は仕事をしている人もいるし、実績を作る時間も掛かるからどうしてもそうなるんだよ!・・・ステファンがそこまで言うと、隣からロイが、メルウェイ、君はまだベイビーなんだから、もう少し経験を積まないとね。・・・だそうです。

2日目を終えて、グレッグが飛び出していましたが、ほとんどの人が彼を知らないので、同じビクトリアのゴードンに質問が飛びます。ゴードンによると、ジュニアの頃から上手かった選手だそうです。ゴードンが15歳、グレッグは12歳の時、ジュニアの試合で初めてあったらしいのですが、凄いボールを打つと感心したと言ってました。
その話を聞いて、グレッグは確かに本物なんだろうと確信をしたのですが、同時に私がもっと驚いたのは、ゴードンが子供の頃、既にオーストラリアにはジュニアの試合やプログラムが存在していたということです。気になったので、ゴルフオーストラリアのHPで調べてみると、1898年にはオーストラリアジュニアチャンピオンとステートシリーズというのがありました。これを見るだけで、オーストラリアの選手が世界で活躍している理由が良くわかりました。

ゴードンは、本来おとなしい性格というのでしょうか?口数も多くはありませんし、大声を出してしゃべる人でもありません。とても穏やかな人です。
そういえば、私のアプライしたキングストンヒースの件ですが、どうなりましたか?・・・ずっと気になっていたのですが、もう2か月以上、何も言われないので、恐る恐る聞いてみました。
2月はコミッティーミーティングがないから、3月になったので、もうすぐ連絡があるよ。次のステップはプロポーザー、セカンダー、コミッティー、それにメルウェイで18ホールを回ることになる。その次がインタビュー。その後のコミッティーミーティングで承認されればウエイティングリスト。後は待つだけだよ・・・
そうですか、同伴プレーがあるなんて聞いてなかったけど、まぁ、良いか・・・1人でも反対者が出たら、その時点でアウトでしょうけど、何時までがクレームを受け付ける期間なんですかね?・・・今のところは大丈夫なんでしょうけど・・・
そんなこと心配してるのかい?・・・だって、日本人のメンバーは1人もいないし、過去にアプライした人たちは、ことごとく拒絶されているのですから、気にしますよ。
メルウェイ。寡黙なゴードンが真面目な顔で・・・君の入会は私が保証する。だから何も心配しなくて大丈夫。そう言って笑いました。。。そうなの?私に取って朗報ですが、クレームはどこから飛んでくるか分からない。幾らミスターキングストンヒースでも全員を掌握しているはずはないし。。。本当に大丈夫ですかね?・・・大丈夫。。。まぁ、ゴードンがそこまで言うのだから、信用することにして、取りあえず、入れそうですので、数年後には、私が日本人として初めてキングストンヒースのメンバーになりますよ・・・もとい・・なれそうです。

2日目練習ラウンドを終えた際、まだ午前中だったこともありますが、ゴードンが景色の良いところがあると聞いたから、見に行ってみようというので、カノボーラスという山の山頂に行って来ました。ゴルフ場から20分程度で着きましたが、車の中のエレベーションを見ると海抜1400mぐらいです。360度ぐるっと、壮大なパノラマを見ることが出来ます。写真のプレートには、それぞれ方向が示されてあり、メルボルはこの方向、シドニーはと各州の方向が刻まれています。


初日のペアリングはデニスとロバートでした。デニスはナショナルチームで近い将来キャプテンになるはずです。ロバートはダントリーリーグのメンバーでHCが+3、今回の試合で2位になりました。先週の土曜日に競技会でグロス62で優勝したというので、もっぱら評判です。
この地区には4つのゴルフ場がありますが、ここが抜けているし、他のゴルフ場には数時間は掛かるので、ここでほとんどやっているのでしょう。とにかく全て手の内に入っています。人柄も良いし、ゴルフもHC+3ですから確かに上手いのですが、ステファンやゴードンに比べると???・・・この辺りがランキングイベントではHC以外に何かあるということでしょう。デニスは相変わらず上手いのですが・・・そろそろかな?
私のゴルフは深く潜行しているので、早く何とかしなくては・・・少し上向きだとは思いますが・・・