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タスマニアシニア オーストラリア支局長メルウェイ

タスマニアはメルボルンから飛行機で40分と近いので、メルボルンにはタスマニア出身の人が多く、ハンティングデールにも、私の知っているだけで、数人はメンバーがいます。
私やマエシンさんも良く知っている、ディビット・グッドもここの出身です。
小さな島で、田舎というイメージしかなかったのですが、調べてみたら、ゴルフ場が75コースもあるというのでびっくりでしたが、北海道より大きいというのが分かり、更に驚きました。
有名なのは南のホバートですが、試合はランセストンという、島の北側、モーバレーというコースで毎年行われています。

このコースはステファンが得意としているコースで、過去に3回優勝して、一昨年、去年と連勝しています。空港からコースに直行して練習ラウンドを始めると、向こうの方に似た人が見えますが、遠すぎて確認は出来ません。
数ホールすると100m位先のティーにいたのが、やはりステファンでした。インとアウトと分かれていたのですが、偶然、混じり合ったところで、またもや・・・
先週だったか、次の試合がNSWの為、練習ラウンドを手配してもらうように頼んだのですが、私には何故か縁のある人です。


私が18ホールを終えると、ステファンが練習グリーンにいたので、お茶でもどうですか?・・・声を掛けますが、まだまだやることがあるそうです。
他にも知り合いがいたので、私はクラブハウスで休んでから外に出ると、まだパッティングの練習をしています。カップから2m程の線を引いて、ずっとそのラインを打っています。これから12回連続で入れて終えると言っています。1球1球ラインを合わせ、素振りをして丁寧にやっていましたが、宣言通り全て入りました。

これからチッピングの練習をするというので、私もやることにしたのですが、ステファンを見てビックリです。写真にありますが、わざわざ練習をする為だけに、大量のボールを持ち込み、更に器具まで持って来ています。試合先で、これだけやるのですから、私などは、ただただ呆れるばかりです。


初日はマイケル、昨日ステファンに紹介された彼は、この試合に5回も勝っている人で、3年前に勝ち、2年連続でステファンに次いでの2位となっています。もう1人はNSWのロブ。
私のティーショットは、最近のお約束通りフックになって左へ、長いミドルで210yも残ってしまい、セカンドは林の入り口からグリーンの手前65yへ。ボギーを覚悟しましたが、3打目が30cmについてパー発進。
マイケルはボギー、ボギーのスタートでしたが、3番でピッタリつけてバーディー。私はそのホール、スライスの感じで素晴らしいティショットを打ちますが、右ドックなので、セカンドをもう1度スライスにと打つと、やり過ぎて右の林。ボギーにして同じく1オーバー。
7番セカンドは残りが220yも残るパー4、打ち上げなので3wで打つと、ボールはグリーン方向へ、その際、下が少し濡れていたので、ズルッと足が滑りました。
そのホールはパーを取り、残りも無難にパーとして前半は37。マイケルは9番でバーディーを取り36。
10番に向かう際、何だか右足に違和感。すぐに痛みに変わり、つま先をついては歩けなくなりました。
10番でダボ、11,12番はボギーと、3ホールで4オーバー。タイミングもスイングも違和感だらけです。13番からはそっと打ち、クラブを2つぐらい上げて打つようにしたところ、何とかなって77回。マイケルは76、ロブは78。
初日は強風だったこともあり大混戦、75が3人、76が6人。


夕飯はステファンが予約してあるというので、中華料理に行きましたが、足の具合は更に悪く、明日出来るかどうかも分かりません。

写真は左からNSWのディビット、ステファン、ピーター。WAのクリス。次もクリス、NSWのディビット、ボブ、ビンス。ディビットは、今年からゴルフオーストラリアの役員。ステファン、ピーターはナショナルチーム。ビンスもナショナルチームのメンバーです。

朝起きると、明らかに悪くなっています。どうにもスパイクは履けそうにないので、今日はタウンシューズで行ってみることに・・・足を引きずってしか歩けません。取りあえずゴルフ場に行って、打てるのか試すことに・・・試行錯誤の上、振り切れることは出来ませんが、何とかやれそうです・・・
2日目はビル、昨夜、食事をしたディビット。
良くないことは重々承知していますが、セカンド地点まで一生懸命歩いても、50.60mは離れてしまうので、皆について行けません。5ホールで4オーバー。足を引きずるので、他のところに負担が掛かるのか、とても疲れます。

途中でやめようか迷いましたが、これから2日間どうするのか、ポイントも0になるし、何の為に来たのか分からないと続けました。17番で左に外して、寄りそうもないので、ダボにはしないようにと打ったアプローチが、偶然に入ってラッキーなバディーとなり、大満足の78回。
85も打ってしまうと、仮に完走してもポイントは取れませんから、何とか踏ん張りました。写真のビルですが、この人は70歳。顔こそおじいさんですが、この年でこのスイング、信じられません。身長は190cmぐらいでしょうか、ドライバーが私より飛びます。

HCは3ということですが、日本のHCで考えれば+1か+2ぐらいでしょう。
若い頃はどれだけ上手かったのか?そちらに興味が湧いてきます。ベストのHCは幾つでしたか?と尋ねると、1970年代は+3だったそうです。そうでしょう。そうでしょう。
私の尊敬するディビットを知っていますか?・・・彼はタスマニアのジュニア、ゴルフ界に大きく貢献してくれた。人物も素晴らしいし、私より3つ下だけど、若い頃は何時も試合で一緒にやったよ。彼はすぐにプロになったけどね。


じゃあ、昔はプロだったんですか?・・・ずっとアマチュアだよ。・・・これだけ上手いんじゃ、オーストラリアアマにも勝ったんではありませんか?・・・うなずいて、色々と勝ったけど、昔の話だから・・・やっぱり・・・
クラブハウスに戻ってから分かったのですが、この人はタスマニアでは有名な人で、将来はプロになると、誰も信じて疑わなかったそうです。ところがある試合で、初日を−6アンダーで終えて、2日目は14回スリーパットをしたそうです。つまり、その時イップスになってしまったというのです。今でもショットは本当に凄いので、当時はどれだけ凄かったのか・・・今は長尺のパターを使っています。下手ではありませんが、ゴルフを見ると、何度も外していましたから、パターがダントツに良くないです。それでもスコアは76。どこにでも、上手い人はいるんですね・・


疲れたのもあると思いますが、夕方から頭が痛くなってしまい、9時には寝てしまいました。普段なら5,6時間で必ず目が覚めますが、朝の7時まで寝てました。
足は昨日より幾分良くなったようです。少し痛みはありますが、大分良い感じです。
今日はディビット、ランキング9位、タスマニアのデニー。私は6人いる11位タイ。
今日は風もなく絶好のゴルフ日和です。足は良くなってきましたが、私のゴルフは最悪です。昨日より少し強く振れますが、その分タイミングが合わず、どうにもなりません。1番からボギー、2番で2mのパットを入れてパー、3番ではティショット林、セカンドを出して、3打目をまた林、何とか乗せて12mのパーパットが残っています。
これが何と入ってパー。4番パー3はピンまで15m。またまた入ってバーディー。5番の長いミドルは3m、その次こそ50cmでしたが、7番も4mを入れてパー、9番でも9mが入ってバーディーの35回。
パターが、なぜか入りまくりで予想外のスコアでしたが、このまま続くはずはありません。後半は案の定、痛みも出始めてしまい、ダボが2つ、ボギーが3つの43回、前半は出来過ぎで、現状では、こんなものでしょう。予想通り皆さんのスコアも良く、私としては頑張りましたが12位タイ。棄権まで考えていたので、ポイントが取れるスコアで上がれたことには満足です。試合の前に予定していた10点は、このスコアでは無理ですが、それでも6点近く取れたので、私のランキングは13位となり、1つの目安になるトップ10が見えてきました。


ステファンが75,73,71で3連覇を達成し、2位は去年と一緒でマイケル。一緒に食事をしたビンスとクリスが3位タイになりました。
ビクトリアでは、相変わらず無名ですが、ランキングイベントになると、この頃は良く知らない人からも、名前で呼ばれるようになって来ました。行く先々で、その地のトップ選手を紹介されますが、上位を形成する中心選手は60歳辺りに多く、1番若い私は色々と気にかけてもらえます。
そんなこともあるのか、ビルはわざわざ電話番号を教えてくれて、来年は少し早めにおいで、ホバートやタスマニアゴルフクラブを案内しよう。と言ってくれました。マイケルも一緒にやるから何時でも声を掛けてよ。とてもありがたいことです。


地元の試合には出ている日本人の人もいるようですが、全国のランキングイベントになると、私だけしかいません。また過去にさかのぼっても、上位、特にトップ10には、オーストラリア、ニュージーランド以外の選手が入ったことがないようです。
オージーから見ると、日本人、韓国人も中国人もみんな同じように見えるのでしょうが、大きく報じられるトップ20の中には、私しかいないので、珍しいということもありますが、覚えやすいし、間違えることもないのでしょう。それが証拠に、この頃、パッティンググリーンなどにいると、私の所にわざわざやって来て、メルウェイでしょ。私は誰々です。と自己紹介をする人が増えています。
もし、日本人や韓国人でも、他に何人もいたら、こうは行きませんから、そういった意味でも私はラッキーです。


試合の前日、練習日の午後、ディビットが私の所にやって来て、ナショナルGCでナショナルチームとディフェンスフォースの対抗戦があるんだけど、メルウェイも選ばれるから頼むよ。ということでした。
3月中旬に、ソレントでオーストラリアディフェンスフォースの代表と、ライダーカップ形式で対抗戦があると、予定表で知っていたので、ナショナルGCじゃなくて、ソレントでしょ?というと、我々の話を聞いていたステファンがやって来て、それはビクトリア州の話だよ、我々はこっち、シャツの胸をさしてナショナルチーム・・・だそうです。
ビクトリアの代表にはなれませんが、先にナショナルチームの試合に出ることになりそうです。