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ゴルフの才能 オーストラリア支局長メルウェイ


ゴルフには運動神経はいらないという人もいます。
先日、TVでマー君がゴルフの番組に出ているのを見ました。
ゴルフ歴もさることながら、本業の野球の合間にやっているのですから、本格的というものではないはずです。スイングをみても荒削りですし、18ホールのスコアということであれば、大したことはないと思います。
しかし、もし彼が野球でなくゴルフをしていたら?と想像してみると、相当の選手にはなれるのではないか?と私は思いました。
野球では、既にスパースターですから、ゴルフでもと考えると?にはなりますが、ゴルフでも、プロとして、相当の選手にはなれるのではないか?そう私には見えました。

ドライバー、ショートゲーム、パターなどを見ましたが、スイングには大きな瑕疵はなく、ドラコンの際、すでに自らの持っているパワーを、コントロール出来ている点に非凡さを感じます。ショートゲーム、パッティングでもリズム感が良いし、同じタイミングで打てるところが素晴らしいと思いました。
運動神経を語る前に、アスリートとしてこれだけ能力が高い人たちは、どんなスポーツをやってもこなしてしまいそうですが、彼はゴルフに関して、素晴らしい素質を持っていると思います。

初めてクラブを振る際、その人のスイングを見れば、オーソドックスなスイング、綺麗なスイングで打つようになるのか、そうでないのかが分かります。
ただしこれは、上手くなれるのか?とは別ですから、これだけで才能があるとは言えません。
長年ゴルフをやってみて、改めてゴルフに対する才能ということを考えてみると、技術的な部分と、そうでない部分があると思います。
技術的な点でいえば、・・・私より下位のランクの人でも、私より上手くボールを打つ人はたくさんいます。
彼らの打つボールは乾いた音がして、何とも心地よいものですが、私がそう思うように、彼らも私の打つボールを見て、こんなボールで私より上位にいるのか?・・・きっとそう思っているのではないでしょうか?

スコアを作るという点では、上手くボールを捉えても、奥に行ったり、ショートをすることがあるように、上手く打ったから、結果が必ず良いというものではありません。
仮に同じ確率でミスショットをすると考えた場合、彼らのミスは飛ぶ距離の誤差が大きいので、怪我をしやすいということになります。
私の考えとしては、綺麗なスイングをするより、機械的に同じタイミングで打てる人、上手くボールを捉えるより、誤差の少ないボールを打てる人に、アドバンテージがあると思います。


ゴルフでは、風やライ、気温など、あらゆる条件によってボールの飛距離が微妙に変わるので、それらを完璧に計算することは出来ません。したがって距離のコントロールが最も難しく、ショートゲームでは、同じクラブで数十ヤードを打ち分けるのですから、距離感は大切です。ここで重要な距離感とは、ここから何ヤードと正確な距離のジャッジを出来ることではなく、自分が感じた距離を打てるか?つまり自分が思った距離が40yで、実際の距離が50yだとしても、自分の感じている、その場の40yが打てれば良いことになります。したがって私の思う技術的な部分での才能は、この距離感です。

そうでない部分とは、取り組み方、練習が出来るかでしょう。
不摂生な生活、寝不足だったり、体調の管理が悪くても良いゴルフは出来ません。
また、1度、身体に覚えさせたスイングも、さまざま要因でズレて行きますから、そのズレを見つける、抑え込むために練習は必要でしょうし、練習をする中で、何かを感じて、新しい取り組のヒントを見つけることにもなります。


近ごろ周りの人たちから、試合のことを良く聞かれるようになっていますが、私のことを良く知っている人たちからは、カジノはまだ行ってるの?ジムには行っているの?もっと練習をした方が良いよ。決まってそういわれます。 近くの人には、やはり私のゴルフに対する不真面目さを見透かされてるのでしょう。 真面目にやれば、良いところに行けるのだから・・・良く知っている人たちは応援してくれるつもりで、そう苦言を呈してくれるのですが、そんなことは良くわかっているのであって、それが出来ないから、アマチュアとして楽しもうと思っているわけです。 以前、ストイックにやってみようと試みましたが、私の性格上、それは全く無理でした。ゴルフの試合は面白いのですが、何時ものことですが、試合の直前にならないと準備もしません。試合が終わるたびに、今度の試合は前もって準備をしようと心に決めますが、やった試しがありません。本来の私は、全く練習などはしないし、およそゴルフに対する真面目さには欠けているからです。それでも試合に出る度に、良い結果を求めてはいますが・・・(笑) こちらに来る前から、ゴルフはそこそこには出来ていたので、技術的な部分では、幾ばくかの才能はあるのでしょう。しかし、取り組み方、練習をするという点では才能の欠片もありません。ある程度ゴルフが上手くなる人たちには、何かしら良いところがあるから、上手くもなるのでしょうが、そこから突き抜けていくには、取り組み、練習といった、そうでない部分が、とても重要な要素だと実感しています。 ステファンの、例え練習であっても、1つ1つ打つボール、ショートパットに至るまで、決して手を抜かない、ゴルフに対して真摯に向き合っている姿をみると、No1になって当たり前だと妙に納得する点が多々あります。 ゴルフにとって、最も重要な才能とは、そうでない部分、つまり私には絶対にないものであるということを、しみじみと感じています。


写真の女性はアリソン・ホールデンさん。彼女は現在70うん歳だそうですが、14歳でハンティングデールのペナント(日本でいうところのクラブ対抗)に初出場、それ以来、連続で60年以上、出続けている現役の選手だそうです。14歳でジュニアペナントの選手、年齢を重ねてからはペナントチームです。ハンティングデールの女子は去年も優勝していますが、セクション1、つまり最上位のグループですから、その中で選手として続けることは簡単ではありません。彼女はハンティングデールのクイーンということでしょう。これだけクラブに貢献している人は少ないと思いますが、彼女の功績を称えて、名前が冠となっている試合があるそうです。普通なら亡くなってからとか、現役を退いてからというのが一般的だと思いますが、 本当に凄いです!!!!