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ロイヤルメルボルンクラシック オーストラリア支局長メルウェイ

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試合の3日間、36ホールのゴルフ場を、100人余りのゴルファーだけに提供するのですから 、とても贅沢な試合です。参加費は$240とこちらでは高いのですが、毎朝、簡単な朝食と昼のランチ、初日の夜はウエルカムディナー、最終日のプレゼンテーション、勿論、ラウンド費用も全て込の値段ですから、決して高くはありません。
メンバーの同伴なしでプレーした場合、$450もするゴルフ場ですから、どういった条件でゴルフオーストラリアが借りているのか、ちょっと聞いてみたいものです。
試合の前に全員が集合して、記念撮影をしたのですが、そんなことはどうでも良いと思っている私は、ちょっと外れたところでボールに線を引いたのですが、誰かに見つかってしまい、呼ばれてしまいました。仕方がなく、端っこに向かって歩くと、メルウェイ。こっちだこっち・・・真ん中に陣取っている連中から促されて、1番前の真ん中にされてしまいました。

ビクトリア州の試合でランキング1位(たった2試合を終えただけ・・・笑)になっている、私の扱いはぞんざいなものですが、全国区の試合になると1番ティからのスタートです。同組のゴードンはランキング2位、ロイは3位。今回ステファンは出ていません。
何時もスタートの悪い私は、1番をパーで収めると、2番でバディーを取りました。


例年の優勝スコアは77平均ぐらいですから、それを考えると上々です。
数日前に練習ラウンドをしていますが、72でラウンドしているし、今までに何度もラウンドしていますが、難しいという印象は全くありません。

ラウンド前にルール等、説明がありました。トーナメント仕様のピンポジション、グリーンのスピードですから、毎年時間が掛かっていますが、プレーの進行には出来るだけ気を付けて下さい。
ピンは端っこ、グリーンはちょっ速です。とにかくこんなに速いグリーンはやったことがありません。5メートルを超えるパッティングをする場合、外れたら1m以内に止まれば上出来といった感じです。
これだけ速いと、乗っても3パットの危険、アプローチも簡単には寄りません。ここは良くトーナメントをやるので見ていますが、グリーンから4,5m離れたところから、プロがパターを使うのを見る際、何時もどうして?と疑問でしたが、実際にやってみると、他の選択肢が見つかりません。5番のパー3、170y。打ち上げ、左右はバンカーです。ショートすると30yは落ちてしまうので、乗せなくてはなりませんが、決して難しいホールという印象はありません。
ピンは手前でしたが、アゲインスト、手前は落ちてしまうこともあり6番で打ちました。私のボールがセンターより奥に行ったので、私自身も3パットを覚悟しましたが、それを見てロイはピンハイ7m。ゴードンはちょっと短く、下まで落ちてしまいました。
ゴードンは7,8m打ち上げでピンまで30y、パターを選択。一度はグリーンに乗りましたが、戻ってしまい同じところへ・・・
12mの下りのパット、軽いフックラインだったので、アドレスの際、芯を外して打つために、パターのトーにボールをセットして、触るだけ・・・さすがに弱いかとも思いましたが、止まりそうで止まらず、結果的には1m。
ロイはNSWシニアクラシックで一緒していますがパターの名手です。ロイのパッティングは良い感じでしたが、それを見たゴードンが止まれ止まれと言っています。
まさかと思ったボールは、グリーン通り過ぎてゴードンのボールがあったところまで落ちました。
2人はともにダブルボギー、私は何とか入れてパーを取り1アンダー。たった5ホールしか終わっていないのに、何でしょうこの疲労感。みんながトラブルになるので、とにかく時間が掛かります。
6番で3パットをしてイーブンで迎えた7番パー3、打ち上げですが140y短いホールです。
ピンは右サイドの手前。グリーンが小さくフォローですから、手前にあるバンカー超えで打つと奥に行ってしまいますし、右にはバンカーがありますが、砲台なのでもしバンカーに入らない場合。転がってブッシュの中に入ってしまいます。
左奥もバンカーですが、その手前に止めれば、仮にグリーンを外してもパターで打てますから、狙う場所はそこしかありません。ゴードンはそこを狙って打ちましたが、グリーンに止まらず、バンカーへ。私もゴードンと同じイメージで9番で打ちましたが、何とこれもバンカーへ。
私から見て左から右への傾斜です。ピンから5m左に上手く打ちましたが、ボールは止まることなくグリーンから出てしまいました。ゴードンはそれを見て、ギリギリに打つと、バンカーから出ず。私のボールはモジャモジャの中。今度は反対側に出てしまいました。奥からパターで2mショート。何とか入れてダブルボギー。ゴードンもダブルボギー。

本当に疲れます。
フェアウエーは広く、簡単だと思っていたコースは、ピンポジションとグリーンのスピードが速くなったことで、全く違うゴルフ場になりました。世界のトッププロとはいえ、毎週こんな中でプレーしてアンダーパーにするのですから、本当にすごいですね!

私もゴードンも1度もフェアウエーを外していませんが、簡単にダブルボギーが出てしまいます。結局ゴードンは3つのバディーを取りましたが、トリプルボギーと2つのダブルボギーもあり79。
私も3つのバディーを取りましたが、ダブルボギーも3つ、最終ホールはボールがなくなってしまい8を打ち82、放心状態でホールアウト。ゴードンからスコアカードを受け取るも、提出所までの間、会話はしていましたが、何を話したのか記憶すらありません。


家に帰ってから何でこんなことになったのか、どこが良くなかったのか色々と考えていたのですが、各ホールのスコアを見ていた際、スコアが違っていることに気づきました。
ラウンドの途中で15番、16番のスコアを聞かれたのですが、4,5と答えた数字が、5,4と入っていたのです。
私が言い間違えたのか、ゴードンが書き間違えたのかは分かりません。ただ、良く確認しないで提出したのですから、全て私の責任です。
この事は誰も分かりません。ですから、もし私が黙っていれば、誰も気づくことはないでしょう。悪魔のささやきが全くなかったわけではありません。
しかし、続けるわけには行きませんから、明日の朝には失格を申し出なくてはなりません。
ここで考えたのがゴードンのことです。理由はどうあれ私が失格ということになると、マーカーであった彼は、私に対し申し訳なく思うでしょう。ゴードンは素晴らしい人格者ですから、私のミスでも責任を感じる人です。
翌日のスタートはゴードンの3組後になっていました。私がゴルフ場に行って失格ということになると、スタート時間が近いゴードンに分かってしまいます。
ですから、緊急連絡先とあったゴルフオーストラリアの職員に電話を掛けて、腰が痛くてゴルフが出来ないからとキャンセルをしました。
みんながスタートを終えた11時ごろゴルフ場に行って、担当者には、実はこうだったと事情も説明して来ました。
みんなが試合をしているのに、出られないのはスコアが悪いことより辛いものです。
夕方、私が行かなかったので、ポールが心配して電話をくれました。
食事に誘われたので行って来ましたが、時間が潰れたのは、私に取って助かりました。

今後は2度とこのようなことがないように、深く反省をして気持ちを改めなくてはなりません。と、ほとんどの人は考えると思います。
しかし、反省は一応、私の中で終わっているし、失格でポイントにはならない、明日は何をするという現実問題が目の前にあるので、暗くなっている場合ではありません。
今、必要なことは気分転換。この試合が終わったら、4,5日はクラブも握らず休息に充てるつもりでしたから、翌朝、泳ぎに行った際、暫く封印していたカジノに行こうと心に決めて、今週はこれから4日間、毎日カジノだぁ!

優勝はマイケル、バラストップ、彼は去年のこの試合、最終日をトップで迎えて87を打ち脱落したのですが、今年は勝ちました。ニュージーランドのトップ選手で、去年の全英シニアで一緒に練習ラウンドもしましたが、とても良い人です。
身体はごついのですが、初日、ロイヤルメルボルンで私を見つけると、向こうから寄ってきて、メルウェイ。元気、久しぶりだね!と声を掛ける人です。おめでとう。
ゴードンは79.81.77で3位。このスコアで3位ですから、如何に難しかったということですね。

写真は緑のシャツがポール。隣がロブ。白のシャツはランキング7位のディビット。
縞のシャツはマイケル。スキンヘッドはテリー。黒の女性はマイケル夫人のリンダとテリーの奥さんマーガレット。テリーはパースの選手です。マイケルはランキング18位ゴールドコースト。後の3人はシドニー。