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ショートゲームで選ぶべきクラブは? オーストラリア支局長メルウェイ

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先日、ハンティングデールでマイケルに会いました。彼はシード選手ですから暫くの間、トーナメントで忙しくしていたようです。
暫くぶりにやろうということになって、今週は2回、月曜日にはマイケル、クリス、グレッグと3人のプロ、木曜日はマイケル、クレイグ、友達のウイリーとゴルフをしました。
クリスは今年ウエブドットコムツアーのファイナルまで行っていますし、木曜日のクレイグもトーナメントでシードを持っています。
20代、長身ということもありますが、彼らの飛距離は尋常ではありません。320yはコンスタントに打ってきます。スコアも悪い時で69ぐらいでは来ますから、上手いのですが、そんな彼らですらトーナメントでは上位に行けないのですから、プロで戦うのは厳しいものです。


私が一緒にラウンドして、この男には 歯が立たないと、1度で白旗を上げたキム・オルセン。以前にも紹介していますが、シニアのプロに転向して1年目に国内のツアーで賞金王になり、USシニアオープンのメジャーにまで出てしまいました。翌年からヨーロッパツアー、USツアーなどにも出たぐらいですから、私のようなものが対等にゴルフが出来るわけもありません。
そんな彼を見た時の衝撃はすさまじく、これほど全てのクラブを上手く、正確に打てる人がいるのかと感心しました。5,6回一緒にゴルフをしましたが、シニアの選手ですから飛距離では若い彼らには及びませんが、それ以外はマイケルもクリスもクレイグもキムには到底及びません。

そんなキムでしたが、先日、友人から彼はすでにトーナメントから去ってしまったという話を聞きました。理由が思いつきません。
彼の話によるとトーナメントで不正の疑惑が掛かったそうです。私にはキムがそのようなことをするとは思えませんから、事実なの?と問いただしたのですが、彼自身もキムがそんなことをするとは思えないという見解でした。
真実は分かりません。余りに華々しいデビューをしたので、やっかみのようなものはどうだったのでしょう。キムはそんな状況になったことに嫌気がさしたのか、突然ツアーから引退してしまったというのです。先日の試合でナショナルGCのメンバー(キムはナショナルGCのメンバーだった)に尋ねてみたところ、仮に不正があればペナルティーなどが課されるはずだけど、そんなこともなく、やめてしまったのは本人の意思だったそうです。今でもメンバーで、ゴルフもやっているそうですが、すっかりゴルフに対する情熱がなくなってしまったようです。ちなみにその彼も、キムが不正をするとは思えないと言っていました。
私にとっては何とも言えない残念なニュースでした。

写真はピンまで約10yのアプローチを30球ぐらいでしょうか?打った結果です。
ほとんど寄っていますし、カップにも4つは入っています。
LW、SW、GWと3種類のクラブで打ちました。結果としては良いのですが、それぞれのクラブで打った際の違いは、この写真では分かりません。
内訳を書いてみると、4つ入りましたが、LWとSWでは1度も入っていません。入ったのは全てGWで転がしたものでした。

次の写真は奥のピン20yに対して打ったもので、クラブも同じ3種類で打ちました。左右に2つ離れていますが、LWで打った際、先に打ったボールに当たって跳ねたものです。当然、手前のピンに比べると点在する範囲が広くなっています。
共通して言えることは、この状況、この程度の距離でアプローチをした場合、1番寄ったのはGWで打ったもので、1番寄らないのはLWで打ったものでした。
それぞれのクラブで上手く打てた、ミスをしたという確率はほぼ同じぐらいでした。
しかし、LWでミスした場合の結果はSWより悪く、SWでミスしたときの結果はGWより悪いということです。

転がす場合でも距離や傾斜などによっては、PW,9番と番手を変えていきますが、急激な上りで転がすと距離感が出しづらいので、ピンの根元に打ってしまおう、大きく曲がるラインなので転がしては、寄せるのが難しい、だから根元まで打ってしまおう。こういった場合以外、やはり転がす、ピッチエンドランという選択をした方が寄る確率が高くなると思います。そんなことは知っていると言われるかもしれません。
この練習をした時、10yの場合、写真では分かりずらいのですが、グリーン上はフラット、打つところからグリーンまではやや打ち上げになっています。


この状況で、私の選択したいクラブはSWかLWで、GWの選択はありません。何故なら手前に当たってくわれたくないし、ボールの落ちる地点をグリーン上にと考えると、少し上げて打ちたいからです。
ところがいざやってみると、LWやSWではミスショットだけでなく、上手く打てた際にも止まり過ぎて寄らないことになる為、打ち比べてみると、寄る確率が1番高いクラブはGWという結果になりました。
この距離であれば、何を使ってもある程度は寄せられるので、こんな練習も普段はしないし、今までも、ほとんどパーを取れていたとは思いますが、少しでもピンから離れる距離が増えれば、ボギーになる確率も高くなるのですから、私自身、この結果は頭に入れておかなくてはと思いました。

元々、データを分析して如何に活用するのかを考察することは、私の得意なところであったり、好きなところでもありました。ところがゴルフに関しては、長年やっていることもあり、経験と感性が優先されてしまい、データに基づく冷静な分析をしていなかったという事実を、身を持って理解した瞬間でした。

体力的に考えても、今より更に飛距離を伸ばすこと、ロングアイアンでボールを止めることは、ほぼ不可能でしょう。しかし今回、分かったように、まだまだ取りこぼしをしている部分があるのですから、この辺りを改善すれば、年間では数十ストローク減らせる可能性があります。年間で200ラウンドをすると仮定した場合、10yのアプローチが残る回数は、1日平均で2回ぐらいでしょうか?・・・もっと離れたり、バンカーは考えないこととします。
10回に1回ミスをした。と考えると、5ラウンドに1回はボギーにしていることになります。これだけで年間で40ストローク。勿論、完璧には出来ませんから、そのうち半分取れたとしても20ストロークは減らせます。
最も易しいと思えるチップだけをみても、こんなに失っている可能性(多分間違いなく)があるのですから、経験と感性を捨てた状態でどうなのか?色々なところからデータを取って、改善することが出来れば、相当の打数を縮められることが出来るかもしれません。
ひょっとすると、この辺りに私の足りないものが隠れているのではないか?
もっと詳細な自己分析をしてみようかと考えています。


写真のオレンジのシャツはクリス。手前はグレッグ。薄い紺のシャツがマイケル。3人で映っている左はクレイグ、真ん中はウイリー、右がマイケルです。