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ACTシニアチャンピオンシップ(番外編) オーストラリア支局長メルウェイ

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キャンべラで行われるこの試合は、2015年シーズン、ランキングイベントの初戦で、各試合に付いているポイントの配点で行くと、メジャーに次ぐ大きな規模の試合です。
3日間違うコース(ガンガリンレイクス、ゴールドクリーク、フェデラル)でやるので、他州の選手にはちょっと・・・
オーストラリアの首都ではありますが、元々、メルボルンとシドニーの争いの中、折衷案として作られた政治をつかさどる場所、何もないところ、こんなイメージを描いていました。

日本からオーストラリアに来られる人は多いと思いますが、そういった意味でキャンベラに来たことがあるという人は少ないのではないでしょうか?
まさに何もないところに造ったという街並みは、如何にも造形的ですが、有り余る自然がその辺りを上手くデコレーションしているので、私の目にはとても良く見えます。

メルボルンから700キロを運転して来ましたが、日程もきついので、その日の夕方から練習ラウンドをしようと決めていました。今日はフェデラルが出来ないというので、2者択一ですが、何となくHPでコースのイメージが良かったガンガリンレイクスに行こうと決めました。
やっと着いた。9時間の運転を終えて、駐車場に車を止めた際、大きく背伸びをしたのですが、その時にわかに人の気配・・・わきをバギーを押して通り過ぎる人がいます。・・・嘘だろ!ここまで来ると本当に信じられませんが、まさしくその人は、ステファンです。
これほど合うのも不思議ですが、今回はコースも3コース、私が到着した時間が午後4時ですから、こんな中でほぼ同じ時刻に会うというのはとても確率が低いはずです。

キャンベラはシドニーとは近いのですが、奥さんが週に3回キャンベラの会計事務所で働いているそうです。いずれにしても、これほど鉢合わせするということは、いったいどうなっているのでしょう?

と、いった訳で今回もステファンと練習ラウンドをすることになりました。ラウンド後には、メルウェイはキャンベラは初めてだよね!夕飯を一緒にどうだい?・・・ステファンのファミリーネイムはアルビンスキーというのですが、何とかスキーは本来この国の名前ではないので聞いてみると、彼はオーストラリアで生まれていますが、お父さんはポーランド、お母さんはフィリピンからの移民だそうです。
それからもう1人、今回もポールと初日の組み合わせになっていますが、互いに出た試合では、どこかで必ず一緒に組まれているので、私にとってステファンとポールの二人は何か特別な縁を感じます。

キャンベラには8日間滞在しましたが、要人が多いこともあるのか、ステファンやポールが連れて行ってくれたレストランは勿論のこと、行く先々の店が美味しいので驚きです。
中でも1番驚いたし、どうしても紹介したいのがグリフィス・ベトナミーズです。この店は街の中心からも少し離れているし、小さな、どちらかといえばさびれた商店街の一角にあり、席数も25席程度と、こちらにしては小さな規模のレストランです。
メインストリートから奥に入っていったところですから、ほとんど車も通らないようなところですし、見つけるのも大変です。
しかし店内は満席で、テイクアウェーもひっきりなしで忙しいお店です。店に入ると注文を取りに来たのは背が低く、小太りのおじさん。私の第一印象は、子どもの頃プロレスで見た、ユセフ・トルコさん。
この人の名前も、私の大切な友人と同じでタム。頼んでもいない飲み物を出してくれたり、注文はお任せにしたらと、不思議な人だけど何となく親しみがわく人でもあります。


日本には有名人の色紙が貼られている店が良くありますが、ここも何故か壁にたくさん貼られています。良く見てみるとベストレストランに2度も選ばれているではありませんか、私が壁を見ているとタムがやって来て、額に入った新聞記事を指さして、オバマが来たんだ。と言いました。えっ、こんなところにオバマ・・・他にも州知事や世界から色々な有名人が来ていました。
どちらかといえば、濃い味の多いこちらにあって、薄味ともいえる味付けと、どの料理もひと手間余分に手が入っているといった具合の絶妙さがあります。
良い例がライスです。通常は普通の白いご飯が器に入ってくるのですが、器の中は炊き込みご飯になっていて、具材は多くなく、ほんのり香りを楽しむ感じといえば良いでしょうか?松茸ではありませんが、そんなイメージをさせるもので、これがまた絶品です。


出てくる料理も良いのですが、始めは面白いウエイターのおじさんと思っていた、この人がオーナーで、またこの人は誰彼分け隔てなく世話をやくのですが、その気遣いが決して嫌味でなく心地よさを感じます。誰もがみんなタムのマジックに掛かってしまうから、こんなに繁盛しているのでしょう。
もしキャンベラに行く機会があれば、何としてでも寄って貰いたいお店です。
何しに来たの?というのでゴルフの試合に来たと話をすると、奥の方から紙を持って来て、店に貼るからコメントを書けと渡されました。即座に辞退しましたが、とにかく何か書けと引かないので書いて来ましたが、彼はさっそく壁に貼っていました。???

試合に出ていれば、順番にオーストラリア国内をめぐることになりますが、それぞれに特徴があります。初めて試合に出たシドニーは過去にも何度か行っていますが、シティーのごちゃごちゃした感じが好きではないし、年間を通して温暖と言われていますが、夏は蒸し暑く感じます。ダーウィンはとても良いところですが、とにかく暑くてたまりません。
パースは色々な意味で良いと思いますが、ダーウィンと同じで、とにかく物価が高いのが難点です。それともう1つ、どこに出て行くにも、ちょっと時間が掛かり過ぎます。

そんな訳で、改めてメルボルンは私にとって1番良いところだという確認をしたのですが、今回キャンベラに行ったその日に思ったことは、あくまで今まで見た中での判断ですが、キャンベラなら住んでも良いと思いました。今回は余談が長くなってしまったので、試合の模様結果については改めて報告します。

写真はタム、ステファンと奥さんのサンドラ。赤の額がベストレストランに選ばれた際の表彰の額、隣はオバマが来た際、取り上げられた新聞記事、知事や市長は額縁もなく、貼り付けられた紙の中にありました。ちなみに3段目に1枚はみ出て貼られているのが私のです。