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オーストラリアシ二アチャンピオンシップ オーストラリア支局長メルウェイ

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飛行機に乗ること4時間半、時差も2時間あるパースのマンデューラ(パース市内から1時間)でした。
空港からそのまま車でコースに向かい、練習ラウンドを始めました。直前の気温が連日30度近くになっていたし、暖かいところだとも聞いていたので、セーター1枚しか持って行きませんでしたが、風と時より降ってくる雨で真冬を思わせる寒さです。
9番のグリーンでパターを始めると、10番ティーの辺りから、あれメルウェイじゃない?・・・・準備万端で臨もうと思った私は、火曜日から始まる試合に対し、金曜日の早朝には来ているのですから、よもや?こんなに早く来るのは私以外には居ないと思っていたし、人違いということもあるので、恐る恐る見たのですが、その人はまさにステファンでした。


彼は現在オーストラリアのNO1プレーヤーで、途中何週間かトップの座を譲ったりはありましたが、4年間以上トップの座をキープしているのですから、絶対王者といったところです。
全英の後、ステファンはアメリカに寄り、その後はカナダシニア選手権に行っていたので、暫くぶりの国内戦です。久しぶりの握手を交わしたところで、10番から一緒にやろうということになりました。彼と一緒にグラハムという人がいたのですが、彼はここのメンバーだそうで、初めて会った人ですから全く情報がなかったのですが、彼もランキングの20位にいるそうです。

マンデューラは距離はそれほど長くありませんが、フェアウエーが狭く、グリーンも良いので、私にとって好きなコースというだけでなく、コースを回った感じでは調子も悪くないし・・・とそんな思いでした。
我々が終わる頃、コース内にはちらちら人が来ていたり、中には知り合いもいたりと、今まで前日にコース入りしていた私が遅かっただけで、みんなは早く来ているということも良くわかりました。
明日以降やる相手が決まっていないなら、我々と一緒にやろうと誘われたので、勿論です。と答えましたが、翌日は雨と風が激しく、とてもゴルフが出来る状態ではありませんでした。夕方に晴れ間がでたので、ゴルフ場に行ってボールを打ちましたが途中で、土砂降りになってしまい、ずぶ濡れです。
日曜日は天候も回復したので、軽く練習をした後、さてスタートとなったのですが、ティーグラウンドに向かう際、胸もとに激痛を感じ、息を吸うのも苦しくなりました。
事情を話して、取りあえず治まるのを待つことにしたのですが、身体を動かそうとすると激痛が走るので、結局は諦めて休息に充てることにしました。昨夜も行ったマッサージに早速行って来ましたが、このままでは試合に出られないのではないかと真剣に考えました。

月曜日の指定練習日、痛みは背中に動いていましたが、大分良くなったのでこれなら出られるだろうと、そんな感じで一安心。
ゴルフ場に着くと、ナショナルチームの面々が集まっている。メルウェイ今日も一緒にやるよ!・・・ステファン。
ジョンとイアンが入ってスタート。途中でステファンが腰痛を訴える。私も腰痛持ちなので、色んな話をするも、どうやらこれ以上続けるのは難しいと9ホールでやめるという。昨日から良くなかったけど、今日は更に良くないので、明日以降のプレーは難しいと思う。残念だけどキャンセルする。ということで我々も取りあえず、レストランに行って休憩を取ることに・・・私はちょっと違和感があるも、37で回りまずまず。


私も身体も決して万全ではないので、今日はこの後、ショートゲームの練習だけにしようとそんなことも思っていたので、食事の後、一緒に回った2人には先に行ってもらいました。
次から次に人を紹介されたので、2時間ぐらいは休んだでしょうか?
ディビットが9ホール行こうよ!ということで、結局は出ることになりました。
10番のティーショット。
違和感・・・特にフォローの際。前半は1度も林には入らなかったのがウソのように、毎回ボールは山の中へ・・・

試合中も状態は変わらずで、そのまま3日間やりましたが、3日目は1ホール以外(ドライバーをパー5で打ってみたらすかさず曲がってダボ!)のティーショットを3Wで打ちました。31タイという成績、信じられないスコアで撃沈しました。私の組はデニス、ナショナルチームのメンバーで過去のNO1プレーヤー、今でも3位ですが、この試合を3回勝っている選手です。もう1人はアメリカ人で香港から参加した、ダグラスという名のある選手だそうです。
試合のドローは有力選手が同じ時間帯に固まっていますが、何とも悲しい3日間になりました。

体調がと、周りからは慰められるも、55歳を過ぎた人が集まってやっているのですから、むしろ万全の人が少ないはずで、誰しもどこかに不安は抱えているものです。そんなものは何の理由にもなりません。
ステファンはシドニーからやって来て、プレーも出来ず棄権ですから、それよりはよかったと考えるべきでしょうが、今後の競技を考える上で、我々、歳よりはゴルフの前に体調管理。これが大切だと改めて感じました。


ちょっと前回に続きますが、今回の試合はメジャーですからオーストラリア国内だけでなく、海外の選手も参加しています。GAHCを持っていれば申し込むことが出来ます。この試合は日本のJGAHCを持っている人も参加出来るということです。みなさんにはピンとこないかもしれませんが、日本を考えて見て下さい。
もし、日本の試合に海外の選手が出たいといった場合、まず門前払いでしょう。日本国内のゴルフ場のメンバーでJGAHCを持っていない人は出られません。回答まで想像がつきます。
私の友人の海外資格のプロが、日本のシニアのQTに出たいと申し込んだのですが、その時のPGAの回答は信じられないものでした。海外の資格は認めていません。日本のプロ資格者、それ以外は外国人だけのプレコーリファイだそうです。聞いてみるとPGAにお金を払ってレッスン資格を貰った人にもプレコーリファイがあります。では本来プレコーリファイなら一緒にやればよいわけですが、一緒にしてしまうと、日本人が誰も通過できなくなる可能性があるということなのでしょう。

これは私自身が確認したのですが、世界各国QTはアマの参加を認めています。日本のシニアQTに限ってはアマの参加を認めていません。何でと聞いたところ、JPGAの回答は以前は認めていましたが、数年前にQTを受けた人が海外に行って私はプロだといったからだそうです。もっと言えば、海外では今日から私はプロだと宣言すれば、誰でもプロです。
しかし、その地で何の実績のないものがそういっても、試合に出してくれるとことはないし、レッスンを受ける人もないでしょう。
理由にもならない理屈で当然のごとく説明するPGAも凄いものです。

また脱線してしまいましたが、試合は前回紹介したゴードン・クレイ二ーが何と優勝をしました。近ごろの好調を維持しての優勝ですが、2日間私の後ろの組でしたから、途中で声を掛けたりもしたのですが、見る度にフェアウエーにいたし、セカンドを打てばグリーンに打っていました。

本当に素晴らしい。おめでとうございます!


写真はブルーのジャージがステファン。赤いセーターはグラハム、隣はディビット。クロのシャツはディビット。
ブルーのシャツはデニス。白いシャツがチャンピオンのゴードンです。