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やはり大切だと思う透明性。 オーストラリア支局長メルウェイ

私の知り合いにゴードン・クレー二ーという人がいます。彼はキングストンヒースのメンバーで、今年も含めて8回もクラチャンになっています。
初めて私がシニアのランキングイベントに出た際、今ではすっかり仲良くなった、全英シニアでも一緒だったポールから、ビクトリアから来ているのなら、ゴードンを紹介しようと言われたのですが、 彼が早く帰ってしまったので、その時には会えませんでした。

数か月前、私がキングストンヒースに行った際、共通グリーンの為、我々が16番のグリーンにいる際、8番のグリーンにやってくる彼を見かけました。
ゴードンはビクトリア州のシニアランキング、今シーズンNO1プレーヤーですから有名人です。ネットなどにも良く写真が出ているので、会ったことがなくてもすぐに分かりました。
私から彼のところに行って、ゴードンさんですか?と声を掛けました。
そうです。・・・あなたはメルウェイでしょ?
私は怪訝そうな顔をすると、NSWのトーナメントで見かけたし、雑誌にも出てたから知ってますよ!・・・
それからは、メールアドレス、電話番号を交換しているので、定期的に連絡を取るようになっています。

前置きが長くなりましたが、そのゴードンが先週、今年のナショナルチームに選ばれました。11月にあるアジアパシフィックシニアーズ選手権に派遣されるそうです。
オーストラリアのランキングイベントは州単位のものと、全国のものと2つになっています。各州で年間20試合から25試合ぐらい組まれていますが、その成績で500位ぐらいまで州内でのランキングがされます。ゴードンは今年のビクトリア州のランキングNO1(正確にはまだ2試合残っています)になりました。
また、各州の大きな試合、ビクトリアからは3試合が選ばれていますが、その各州の大きな試合だけを集めて、毎月対象の試合が各州でありますが、そのポイントの合計でオーストラリアのナショナルランキングがやはり500位ぐらいまでランキングされています。

先々週のウエストオーストラリアシニアの試合で2位になったゴードンは、ナショナルランキング11位から6位に上がったのですが、その試合までの成績でアジアパシフィックに派遣されるとなっているため、数日前の発表で彼はナショナルチームに選ばれました。
ナショナルチームの選手選考は、ナショナルランキングの上位何名と決まっているので、そこに何かの思惑が入ることはありません。

細かいこと言えば、こちらではクラブ内でもランキングがされている為、クラブ対抗(ペナント)の対象になる選手の成績も年度末には、はっきりとしています。ですから誰と誰が選手になるということも明白です。
全てとは言いませんが、日本の場合、一応の決まりごとはあるものの、長年やっている選手を出したい、クラブの中での影響力のある人の意見が強いということもあり、選手選考に関して不透明性は拭えません。もっとも、日本の場合、ゴルフだけではありませんが・・・
JGAHCを見ても一目瞭然のように、今時こんなやり方をしているようでは、世界では誰にも相手にされません。

日本にも良い選手はたくさんいるはずなのに・・・先月の全英シニアアマは日本から私だけの参加です。こちらの協会のHPには、全英シニアアマ、オーストラリアから6人+1と書いてあったので、誰しも?と思ったはずです。その後に筆者の説明がこう書かれていました。
+1とは、私の記憶が正しければ、このメルウェイとはハンティングデールのメンバーであろう。当然のごとく、それ以降、成績の欄には私の名前とスコアがオーストラリアの選手として書いてありました。
私自身、オーストラリアの資格で出ているし、USシニアもオーストラリアの選手として書いてあったので、選手紹介の欄にJAPANと観た時は?と思ったほどですが、もし私が日本から申し込んだと仮定した場合、出られる出られないを考える前に、受付すらしてもらえなかったのではないか?そう思います。
R&Aも日本人のトップ選手の実力は認めていると思うのですが・・・とにかく何かにつけて不明瞭、不透明というスタイルは否めません。アメリカでもこちらでも日本のHCなど全く信憑性がありませんから、推して知るべしでしょう!

私の感覚では、一般の参加資格は別にしても、日本シニアアマの優勝者、トップ3は招待されても良いはずです。現に全米シニアアマ優勝者やトップ10までは、参加資格が与えられているし、ホテルで一緒だった、アメリカの選手の話では、アメリカの国内で対象の試合の成績で参加資格が与えられるとも聞きました。
仮にアメリカを除いても、ヨーロッパ各国やカナダからは複数人の選手が出ていました。日本は世界で2番目に多くのコースがあり、トップ選手の実力も決して彼らに劣ることはないはずです。しかし、残念ながらイグゼンプションの欄に日本シニアアマに関する記述はありません。

これだけが決して理由だとも思いませんが、世界に向けて色々な意味で分かりやすく、風通しを良くする必要があるのではないでしょうか?