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夢の逆プロアマ オーストラリア支局長メルウェイ

本来は2月始めの土、日でクラチャンの予選を行う予定でしたが、気温が40度を超える可能性があるということで、日曜日がキャンセルになりました。クラチャンの予選は翌週の土曜日に延期されたのですが、週末になると暑くなるという展開で、またまたキャンセルになりました。
更に1週延びて行われましたが、展開が悪くなると良くこのようになります。この時期、毎年日本から来ているシニアのプロFさんが先週から来られたので、約束をしてあり、元々の約束もあったので、暑い中、先週の土曜日から水曜日まで連続してゴルフをすることになりました。それでも木、金と2日間休養に充てれば良いのですが、モーのトーナメントにも重なったため、彼女について18ホールを歩いたので結局、一日も休息を取れずクラチャンの2日目を迎えました。水曜日には67でラウンドしているし、3週前の1日目が72でトップでしたから、調子も悪くないし、どんなに悪くても75ぐらいでは回れるだろうから、と安易に考えていました。

朝起きると体中が痛い。ゴルフ場について身体を動かすと腰に違和感。痛いまではいきませんが、ちょっとまずいと感じました。バランスが悪く、ショットは最悪です。前半は39でしたが、何度パターに助けられたことか・・・後半は1番からでしたが、フェアウェーのセンターから5番アイアンで打つと、考えられないほど左へ、アンラッキーもありましたが、7を打ちました。悪くても75だろうなどとはとんでもない話で、我慢強くやったにも関わらず、特に後半は、PWを持ってもグリーンを外すほどバラバラです。結局は82の大たたき。
余裕の予選通過どころか、7位タイの3人で来週の朝、マッチプレーが始まる前に、2つの席を争うプレーオフをしなければならなくなりました。

ゴルフの後はすぐにマッサージに行き、午後からは休息に充てましたが、夕方にモーからメールがありました。明日の朝はビクトリアで練習をしますが、2時ごろならハンティングデールに行けそうです。友達を2人連れて行くので、一緒にやれますか?
モーの他に招待選手が2人?4人で・・・腰は良くないけど、こんなチャンスはめったにありません。オーストラリアOPは1番大きな試合で人気もありますから、プロアマに出るのも大変で、費用も相当掛かります。
通常はプロ1人に対し、アマが3人でまわりますが、アマ1人にプロが3人の逆プロアマです。それもツアーで活躍しているバリバリの選手達です。どれ位飛ぶのか、どんなボールを打つのか、とても楽しみです。

翌日の体調も良くはありませんでしたが、そんなことを言っている場合ではないので、1時過ぎにはゴルフ場に行って、ヘッドプロのスティーブに事情を話して許可を取りました。
彼女たちが来るのを待つ間、お茶をして待ちましたが、会う人会う人から、昨日はどうしたんだい、腰は大丈夫。と、次々に声を掛けられました。話していてもほとんど上の空・・・
約束の2時、彼女たちがやって来ました。メリッサ、ベッキーそしてモー、モーの本名もメリッサですから、メリッサが2人です。
こちらではプロもHCを持っていますから、競技会に出る際は、女子プロも赤マークからゴルフをします。以前ヨーロッパツアーでやっていたケイトとやりましたが、彼女もそうでした。
これは私の個人的な興味もあり、彼女たちが青マークからゴルフをしたらどうなるのだろう?そう考えていました。以前日本で女子プロとやった際は、コースが長くなると届かなくなるので、どうしてもスコアを崩してしまう傾向にあり、同じティーでやってくれれば、何とかなるだろう。そう考えると気持ちは楽でした。普段、私がやっているということで、彼女たちの飛距離も明らかになるし、青マークからと言ってみたわけです。モーは飛距離に自信がないせいもあり、7000yを超えてるよ。ムリムリと言いましたが、他の2人はOK、ここからやりましょう。と即答です。

モーは小っちゃいのですが、ベッキーとメリッサは、それぞれ165、167cmぐらいでしょうか、細身の体ですが、見るからにアスリートって感じです。ツアーバックを持ち、如何にもという雰囲気を醸し出している、女性3人が本来は立つはずのないブルーティーで集まっているのですから、周りにいる人たちも何かを感じ取ったのでしょう。
スティーブやハンティングデールの女子プロも来ていますが、あっという間に人だかりが出来ました。こんな時は必ず、お約束で冷やかすのが出てきます。メルウェイ、腰は大丈夫か?・・・負けるなよ。・・・良いなぁ〜。
メリッサ、ベッキー、モーそれぞれフェアウエーへ、私は昨日の違和感そのままで、しょぼく左サイドへ・・・何時もやっているティーですから、私のボールに関係なく、彼女たちの飛距離は分かります。1番飛ぶのはメリッサで私と同じぐらい打ってきます。平均したら負けるのかも・・・次はベッキーですがほとんど差はありません。モーは彼女たちから15y後ろでしょうか・・・

私は今まで何人もの女子プロ達と回りました。オーストラリアだけでなく日本でもそうですが、年寄りといえど、そう簡単に飛距離で女子には負けません。横峯さくらちゃんとて、私よりは行きません。良くTVで見ていると何百ヤード飛びましたと言っていますが、平らで無風の場合、そんなに飛ぶものではなく、日本に比べてこちらは空気が乾燥しているので、ドライバーで10から15yは飛ぶでしょうが、恐らく日本で私がドライバーを打ったとすれば、250y±5yぐらいだと思います。モーと一緒に2日回り、3位になったイーシェルも飛びましたが、モーとの比較でみて、メリッサまで来るかどうか?といったところです。彼女たちは勿論ですが、私のレベルですら、同じティーから何球か打っても、実際に行ってみると、大体10yぐらいの縦幅の中にボールはありますから、モーを基準に考えると良くわかります。

中にはもっと飛ぶ人もいるのでしょうが、それでもメリッサを10から15y超えていくのは、至難の業でしょう。まずは興味のあった飛距離が良くわかりました。
いずれにしても、今まで一緒にやった中では彼女は1番飛びます。メリッサとベッキーはヨーロッパツアーでやっているそうですが、メリッサは大きなゴルフをします。時より左に曲げるので、調整不足なのでしょうが、2011年はヨーロッパの賞金ランクは2位で、一昨年は26位、試合の関係もあるのでしょうが、去年は50位以下になっていました。

モーはトーナメントで2日間見ていたので、スイングのイメージ、タイミングが残っています。相当練習したのでしょうか、試合と違ってプレッシャーがないとも言えますが、大分修正されていました。
バンカーも良くなったし、パッティングも良くなりました。3人に共通しているのですが、やっぱりパターは上手いですね。
1番は431yパー4、セカンドからは打ち上げでインデックス5で難易度の高いホールです。普段女性は15yぐらい前から打ってパー5としてプレーしています。
3人とも2オンして来ましたが、ベッキーは何とバーディーを取りました。本来のティーより後ろからやってパー5と考えれば、1人イーグルで2人がバーディーということになります。

5番パー3は225yありますが、モーは3w、私が4U 、メリッサとベッキーは3アイアンで乗せてきました。女子プロとはいえ、同じティーからやれば何とかなると思っていましたが、世界で戦っている彼女たちはちょっと違いますね。決して侮れないのが良くわかりました。初めて回ってこれですもんね。
腰の状態が良くないので、私は8番でやめることにして9番は歩きました。残りの9ホールは歩いてみようと思ったのですが、彼女たちも気になったのか、9ホールであがるということになりました。
モーは5ホールでウッドを使いましたが、2バーディー、2ボギーで36。メリッサは2バーディー3ボギー37。ベッキーが1バーディー2ボギーの37。単純に比較は出来ませんが、女性と考えてコースレートを計算した場合、9ホールで41ぐらいでしょうか?

女性とやっているという感覚は全くなかったですね、はっきりいって・・・本当に上手いは・・・やっぱり・・・・・アジアンツアーのシードを持っている、マイケルとも何度もやっていますが、彼らには50yも60yも置いて行かれてしまうし、セカンドの番手も全く違うので、ただ見守って終わるというのが常ですが、彼女たちならほぼ同じところから打てるので、参考にもなるし、戦ってみたいとそんな気持ちにさせられます。
ただ、ラウンド中は良いのですが、後で思い起こすと、女性を相手にしてムキになってどうする?その上、やられる可能性が明らかに高いと思うと、幾ら相手がトッププロだと思っても、何だかとってもさみしい気持ちになりました。