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ある人に送ったアドバイス。 オーストラリア支局長メルウェイ

練習ですが、○○さんはどんな練習方法をしていますか?ほとんどの人、言い換えれば、上手くならない人たちの練習方法には共通性があります。
やみくもに打つ、長いクラブばかり打つ、いい感じが出るまで、同じクラブを打つ。これらが特徴です。誰しも始めのうちは仕方がありませんが、上手くなるためには効率の良い形にしなければなりません。

まず、皆さんアプローチから始めると思います。
しかし、この時、何となく打っているようでは良くありません。常にあそこに打とうと意識を持って打つことです。
先日、私が言ったことを覚えていますか?上手くなるには、難しいショットを克服するのではなく、まず難しいところに打たないよう、心がけることから始まります。あそこには打たないと思ったら、そこを外して狙い場所を決めて、そこに打つようにします。
つまり、当然、上手くないうちはそこにも行ってしまうはずです。しかし、そこに打つと意思を持って、打っていない人は、何時まで経っても打てるようにはなりません。
せっかく練習するのですから、練習はなるべく実戦に即してやった方が良いはずです。

例えば練習場でアプローチをするときも、あそこに。と狙って打ちますが、ターゲットを決めて打った時、上手く打てたら、次は違う場所に打ちます。上手く打てなくても、そこに何球も打ち続けることはお勧めしません。上手くいかなかった場合でもせいぜい3球も打ったら、違う場所を打つべきです。
誰でも何度も同じ場所に打てば、そのうち感覚が出てきます。コースではその都度1回しか打てませんから、その時に良い結果を出す為には、常にあちこちに打って、その距離、ターゲットに、その都度、対応する練習をした方が、実践では生きてきます。

ですから、練習場ではあんなに上手く打てるのに、どうしてコースでは打てないのだろう?
そう感じている人は、考えてください。良いボールが出るまで、同じクラブで打っていませんか?
これでは体操をしているのと同じで、それならジムに行って体を鍛えた方が良くなります。
如何に短い時間で上手くなるかを考えた場合、効率よい練習方法をすることは大切です。

ボールを打つ練習だけでなく、同時にゲームプランを作る訓練もしましょう。ボールを打つ場合、常に狙うところを決めて打つようにすると、コースに行っても自然に狙いどころを考えるようになります。そうすることが習慣になると、次どこに打ったら良いだろうか、どこに打ってはまずいのか、を考えるようになります。良いスコアを作るためには、行ってしまったところから、次を考えるのでなく、どこに行ったら、その次が有利なのかを考える方が実戦的です。

クラブもまめに換える方がより実戦的です。PWから9番でなく、常に2,3つ番手をずらして打てば、毎回長さ、重さが変わるので、そのクラブに、その場で対応する練習になります。長いクラブはどうしても振りが大きくなるので、練習場での練習には良くありません。また続けて打つので、疲れるし、疲れると楽をして打とうとするので、これまた良くありません。
9番で打ったら、7番、次はまた9番、今度は6番を打ったら、次はPW、次は8番、このようにショートアイアンを軸にそこから、次のクラブを打つ練習は、とても効果的です。私は1球目で良いボールが打てたら、クラブを換えます。このような練習方法は練習場で良いボールは打てなくとも、コースに行った際の効果は絶大です。
20球も打ったら、またSWやAWなどを打ちます。疲れを意識する前に、クールダウン。それからまたクラブを換えていきます。

実際にゴルフ場では、7番、5番でグリーンを外すことは良くあります。しかし、AWやPWで外すようだとスコアにはなりません。ほとんどの人がPWや9番なら大丈夫だと思っていますが、現実にはそれらのクラブでミスをするから、スコアが作れません。これらを確実に打てるようになれば、ボギーも減るし、ダボ、トリを減らすことが出来ます。そしてこれらが打てない人たちには、7番、5番の確率はいつまでも上がりません。

スイングをつくる中でも、ショートアイアンはとても重要です。大きなクラブは、コントロールが難しく、操作性も悪いので、スイングを作るためにはショートアイアンを確実にすることです。
9番、8番辺りで上手く打てるようになれば、その時は相当上手くなっているはずです