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良いスコアを出すためのヒント? オーストラリア支局長メルウェイ

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類は友を呼ぶ。という言葉がありますが、私の望む、望まぬとは別にして、どうしてもゴルフの上手い連中から声が掛かりやすくなるものです。
確かにペースも良く、ゴルフをするといった点では、望ましいのですが、彼らは常にゴルフのことを考えているので、ゴルフの後もゴルフの話になりがちです。
そういった点では、それ以外の人たちの方が、ゴルフの後の話は面白いこと請け合いです。

先日、天気が良かったので、ふらりとコースに行ってみると、顔見知りのおじさん(ポール)とパッティンググリーンで会いました。
何時だったか、やはりパッティンググリーンでメルウェイだよね!と声を掛けてきた人です。
ゴルフを一緒にしたことはありませんでしたが、それから顔を見れば、挨拶を交わしています。彼らのところが3人だというので、そこに入ることにしました。

コンペですから、私は彼とスコアカードを交換したところ、彼のHC33です。ステーブルフォードですから、各ホールにHCが付きますが、HCが18を超えると1ホールに2つのHCが付くので、ダブルボギーで2点、トリプルで1点、ちょっと計算に慣れていないので、戸惑います。1番パー4はあっちに行ったり、こっちに行ったりですから、グリーンに乗った時には、そろそろワイプ(ハンデを引いてダボになるとピックアップ)だろうと思っていたら、最後までホールアウトをしました。まだあったの?・・・振り返ってみると、5オンの2パットですから7で、彼のハンデがこのホールは2つあるので、1点でした。
そのうち、ボギーを取った時、3点だぁ、と喜んでいたのですが、3点とはネットバーディーのことですから、ボギーで3点かぁ、良いな!・・・私が3点を取るには、バーディーが必要なので、ちょっと、うらやましい感じさえしました。

スコアカードを見ると、3つのホール以外は、各ホール2つづつハンデがある訳です。当然、多いということは、それだけ打つということなので、彼からすれば、ごくいつものことなのでしょう。しかし、ちょっと彼らの考え方を変えるだけで、すぐにHCを減らすことが出来ると思いました。それまでスコアカードなど良く見たこともなく、ただ数字を書き入れていくだけでしたが、一緒の中にフィル、HC9がいたので、ちょっとスコアカードを見せてもらいました。
やっぱりそうです。当たり前ですがHC9は、半分のホールにHCの印がついています。HC15の人は3ホール以外、つまりほとんどのホールにHCがある訳です。HC9の人は勿論、HC15の人、それ以上の人でも、余程難しいホールでない限り、必ずパーを取りに行きます。
スタートでダボなど打ってしまうと、動揺してしまうし、次のホールも続いた場合、今日はダメだ。ほとんどの人がその日の良いスコアを諦めてしまいます。
日本ではストロークでプレーをしているので、ダボ、トリは精神的ダメージが大きいものです。私は皆さんに、競技はストロークでも、ステーブルフォードでプレーしてみることを薦めます。
ゴルフはパーに挑戦するゲームと言われます。またスコアを作る上では、スタートに失敗すると相当不利になるように、精神的なものが大きく左右します。
仮にHC20の人は、スタートする時に、インデックス1,2番には2つ、それ以外のホールでは1つづつHCがあると思ってプレーします。そうすると、難しいホール、インデックス1,2番はダブルボギーで2点が取れるし、その他のホールはボギーで2点です。HCが1つのホールでダボ、トリも出るでしょう。しかし、その分パーが取れたら3点だし、HCのホールによっては4点も取れますから、挽回がききます。
9ホールの点数の合計が18点になれば、ネットパープレーです。したがって36点を取れば、ネットでパープレイということになります。つまり各ホールでグロスではなく、ネットでのパーを目指して行きます。本来HCのある人が、グロスでパーを取りに行くから、難しなるもので、結果が悪いとショックを受けるし、精神的にも自らを追い込んでしまいます。ところがネットでパーを目指せば、毎ホールHCがあるので、気が楽になってパーも取りやすくなります。

HC9の人でも、半分のホールでHCがあるのですから、こう考えると、相当楽になるのではないでしょうか?本来であれば、同じことをしているのに、ストロークプレーだとボギーが出ると、1オーバー、次は2オーバーと考えがちです。取り返すにはバーディーしかありません。ところがステーブルフォードだと、半分のホールにHCあるのですから、そのホールにHCがあれば、ボギーでも2点だし、HCのホールでパーを取れば、3点ですから、1ストローク取り返したことになります。仮にワイプで0点になっても、次に頑張れば良いと切り替えも付きやすくなります。
ストロークプレーでは、自分の持っているHCに対し、ほとんど引き算ばかりになってしまうため、どんどん追いつめられてしまいます。その点ステーブルフォードでプレーすれば、精神的には追い込まれず、気軽にやれるので、今までより気軽になり、きっと良い結果が得られることになるはずです。
ステーブルフォードの計算の仕方を書いてみます。HC15の人の場合、ハンデのない3つのホールは、イーグル4点、バーディー3点、パーで2点、ボギーは1点、ダボは0点です。トリプルは−1、ダブルパーは−2となります。
その他の15ホールは、ネットで計算するので、ボギーならパーと一緒で2点、パーを取れば、ネットバーディーで3点です。この点数を合計して36点ならネットパープレーになります。
35点は1オーバー、39点も取るとネット3アンダーですから、月例もチャンスです。

ゴルフの後にどうなったかといえば、私の予想通り、ゴルフの話など全くせず、愉快な話で大笑いをして帰ってきました。