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私の限界はどこ? オーストラリア支局長メルウェイ

約4年前、ゴルフがどれぐらい上手くなれるのか?
50歳になるのを気に、そんなことを考えました。自分の限界を見てみようと、練習をして、ラウンドをして、ジムに通い、それまでの私のゴルフに対する取り組みから見れば、相当なものです。
何か目標を決めよう!・・・まず始めに考えたことは、55歳から出られるシニアの試合で、ビクトリアシニアアマ、オーストラリアシニアアマに勝ちたい。(できれば・・・)
そのために準備をして初めて出場する試合から優勝争いをする。そう思いました。

しかし、何事にもすぐに結果を求めたい私の性格には、この計画は余りに先の長いものでした。時間の経過の中で、上手い人たちと知り合い、またシニアのプロ達ともやる機会が出来るようになると、シニアツアー、これも1つかな?そう考えるようになりました。プロからアマに戻るのも比較的簡単だと聞いたこともあり、数年はツアーを楽しんで、その後アマに戻って試合に出る。無駄がなくて良い考えかも・・・QTを通れば・・・翌年に受けたQTでは6位で4枚のツアーカードには届かず。それでもPGAからの推薦などで幾つかの試合の出場機会はもらっていました。
実際に彼らとやってみると、大半の選手は私と似たり寄ったりの実力です。しかし、勝負けをしているトップの選手たちの実力は抜けていて、彼らの実力は吐出しています。去年からアメリカを本拠地に移した、ピーターシニアや日本でも名前が知られているロジャーデービスなどがプレーしているのですから当然です。

彼らに追いつくためには、練習もしなくては駄目だし、体力もつけなくては・・・それからはよりハードなメニューを作り、週5回のラウンド、毎日の練習、週に3回のジム、7キロ走って、1キロ泳ぐ、周りからは無謀と言われましたが、1年間はやってみよう・・・そう思ってつづけました。
試合でキム、オルセンという選手と一緒になりました。50歳でルーキーイヤーの選手です。ドライバーは飛ぶし、アイアンは曲がらない、ディビット、グッドにパワーを付けたような選手です。その上、素晴らしいパッティングでした。無名でもこんな選手がいるとは・・・後でわかりましたが、その前にはタイ、マレーシアなどのツアーで戦っていて、優勝もしており、私が知らなかったというだけでした。
彼は去年のオーストラリアのシーズンでルーキー、オブ、ザイヤー ツアーMVP、最多勝、賞金王と全てのタイトルを獲りました。一昨年の時点でここまでの活躍は予想しませんでしたが、彼を見たとき、私のゴルフもこの辺りかなと思いました。

去年の10月だったか、PGAから電話があり、2013年からツアーのシステムも変わるので、プロとして試合に出ませんか?と連絡をもらいました。


去年の春にはもう見切りをつけていたので、もうゴルフはやめました!と、その場で断りましたが、キムと会ったことは、とてもラッキーだと思います。あれからキムとは連絡を取り合う仲になりました。当初、実力は足りなくとも、ツアーに出て楽しめればそれで良し、そんなことを思いました。しかし、やるからには戦えなくてはつまらない、そう思って、いかに早く彼らに追いつける可能性のあるメニューを実行していたのですが、57,8歳がリミットのツアーでは、どう計算しても、キムには届かない。
始めのうちは楽しいでしょう。しかし毎試合、下位でただゴルフをしているのでは、苦痛の日々が待っています。特に私のような性格では・・・・

私がそう思った時、どこまで上手くなれるのか、限界を見てみようと始めた、自分に対する結論は、その時も書きましたが、きっと限界などはなくて、自分がこの辺だと諦めた時点が限界なのだろうというものでした。
あれから1年余り、私のゴルフはどんどん悪くなりシャンクまで出る始末。これはさすがにまずいと、週に2,3回泳いだり、練習をするようになりました。以前と比べると本当に少しです。7キロのランはなくなり、水泳も1キロから600m、練習も1回で打つボールの数は以前の3分の1にもなりません。もとに戻ろうと思ったのではなく、ゴルフにならないから、ただシャンクだけは止めようと思いました。
ところがシャンクが止まったと同時に、急激にゴルフが良くなってしまい、2ラウンドに1回はアンダーパーになっています。そしてついに私のHCが+1になりました。
今まで+0.4には2回なりましたが、そこからの0.1は遥かに遠く、私には不可能だと思っていました。・・・分からないものです。

ということで、私は考えました。どうせ私のゴルフは長続きはしないだろうけど、今なら奴らに一泡吹かせることが出来るかもしれない。
そうです、先日やったマイケルとクリスがターゲットです。場所も今回はロングアイランドにしました。私は良く知っているし、彼らは不慣れですから、かなりチャンスもあるのでは・・・近ごろペナントの選手にもなってすっかり上手くなったレイを入れてやろう。
マイケルとクリスはHC+4、私は偶然の+1、レイはHC2
秋晴れの微風快晴の絶好のコンディション。ティーを投げて組み合わせを決める。さあラ○ベ○スのスタートです。
スタートホールは引き分けでキャリー・・ここまではごく普通のスタートです。予期せぬ展開は次のホールから起こります。
次のホールでクリスがバーディー、その次はマイケル、次は3人がバーディーと毎ホールバーディーが出てきます。通常ある程度のメンバーでやっていれば、9ホールで3か所ぐらいしか決着がつかず、他のホールはキャリーになりますが、何なんだこの連中は・・・2人のバーディーは予想していたけど、まさかレイまでが前半だけで3つもバーディーを獲るとは・・・そのうち2回は10mもあったのに・・やっぱり駄目だ、姑息な考えは・・・

鼻息荒く、彼らを呼び出して、スタート前には、練習してきたか、とか何とか言っちゃって・・・久しぶりに会うロングアイランドのメンバーには、調子はどう?相変わらず下手なの・・胸を反らしてオークリーには軽口をたたく・・ダメだ自信過剰、大言壮語・・・

罰が当たったのか、挙句に私と組む時は、みんなつまらないミスをしやがって・・・レイはHCにも助けられ、クリスともにプラス。マイケルはちょっとマイナス。大きなマイナスは誰?・・・そうです私がアホなおじさんです。あ~ぁ・・