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クラブチャンピオンシップ オーストラリア支局長メルウェイ

4週間前からパターソンリバーでクラチャンが始まりました。
秋にスクラッチマッチプレーという競技会があるので、春のクラチャンはストロークで行ないます。日本とは季節が逆なので、10月後半から11月のこちらは春から初夏になります。
始めの2週間が予選で、8人が通過します。3週目4週目は成績順でのラウンドで、4ラウンドの合計で優勝者が決まります。

最終日の今日、私の成績は2位。ここだけだと、かなり良さそうな響きですが、トップのピーターはただいま絶好調で、私は6打も離されていますから、ほぼチャンスはありません。

3、4位は私と1打差で2人。ピーターは一昨年のクラチャンで、3位のマイケルは去年のクラチャンです。もう一人はマシュー。
ピーター、マイケルには 20〜30y置いていかれますが、17歳のマシューには更に30y離されます。
みんな大きいのですが、特にマシューはガッチリとした体格です。
大男3人の中に小さな年寄りが一人だけいるのですから、ちょっとおかしな絵ずらでしょうか・・・・・クラチャンの時は何時もこうなるので、今日も子供2人と孫が1人かと、言ってみると…そんなことないでしょ!と笑うので、マシュー、お父さんは幾つだい?と聞いてみると、41歳と答えました。
私もそうでしたが、あの頃、25歳と聞くと、随分と年上の人でしたし、40代、50代などは一派一絡げで違いがほとんど分からず、60歳を過ぎた人はみんなおじいさんで、何時死んでもおかしくないと思っていました。

彼からすれば、私が若く見えたのでもなく、見分けがつかないだけで、その上、HC0なのだから、そんな歳をとっているはずがないと思ったのでしょう。他の2人にしたってかなり離れている感覚だろうし、父親より一回りも上で、彼のおじいさんに近いことが現実に分かると、妙に納得して頷いたのが印象的でした。

6打も離れているので、本当は休みたい気分でしたが、そうもいかず、仕方なくスタート。
とにかく全てのホールでバーディーを取りにいこうとするだけです。恐らく他の2人も同じことを考えているのでしょうが・・・スタートの1番でいきなりバーディーになりました。2番パーの後、3番でまたバーディー、4番でボギーを打ってガッカリしたら、5番でまたバーディー、余裕のトップにいるピーターも初めのうちは、凄いね!と笑ってましたが、3打差になったので、ちょっと穏やかではないのかも・・・・・そのまま前半を終えました。

こんな時、普段の私なら、勝てるかも?から勝てる。と思うはずですが、今回は何故か全くそんなことを考えることはありませんでした。
バーディーは取れているし、スコアにも大満足ですが、偶然にそうなっただけで、いつ壊れても不思議ではないと思っていました。
しかし、少しはチャンスも出たのですから、行くしかありません。
10番はパー5 は強いフォローです。私はセカンドをドライバー、今日1番のショットでグリーン方向へ、しかしボールは無情にもカップを通り過ぎて奥のバンカーへ消えました。
ピーターもUTで乗せてきます。私も素晴らしいバンカーショットでバーディーを取るも差は縮まらず・・・
ピーターにも少しはプレッシャーがあるはずですが、崩れません。11番、私のセカンドは10m、ここでピーターは何と50cm。
強めに打った私のパットは1・5mオーバー、返しはうまく打てたにもかかわらず、カップに蹴られる。
残り7ホール、5打さは致命的。ここで勝負は決まりです。展開を見てもピーターは落ち着いています。弱い相手なら崩れる場面もありますが、さすがに強く、精神力もしっかりしていました。
おめでとうピーター!

結局、順位に変更はなし、私は2位。
我々がホールアウトした後、お茶を飲んでいると、キャプテンのケビンがやってきて、来年以降、何か要望があったら言ってほしいというので、36Hの予選が終わった段階で、8人が通過するのは良いとしても、次の18Hを終えた時点で、最後の18Hは上位4人にカットした方が良いのではないのか?なぜなら2組目には100%可能性が無いのだから、無駄ではないか?
私は真面目に言ったつもりでしたが、みんなは冗談だと思ったようで、笑うだけ・・・クラチャンとはその年のチャンピオンを決める試合なのだから、2位、3位などに価値はない、したがって、もし自分が最終ラウンド2組目ならプレーをするだけ無駄だと思うから・・・私はケビンにそう言うと・・・・メルウェイ、君はそうかもしれないけど、クラチャンの予選を通過したというだけで、名誉だと思う人もいるのだから、そんなに厳しいことは言わないで下さい。

ピーターやマイケルは私に同意するも、大勢ではないようです。
そういえば、去年のピーターは調子が悪く、最終日は2組目になり、来なかったっけ・・・・
マイケルからは、4週間も掛けてやるのでは、時間がかかりすぎる。土日で予選をやって、翌週の土曜日に36Hにしたらどうか?とこんな意見もでました。

日本でこんな場面があっても、聞くこと自体が、お愛想で、何一つ変わらないことをしっているので・・・ケビン、本当に良いと思ったら変更になったり、採用されるの?と言ってみると・・・もちろんだよメルウェイ!
シラバス(競技手帳)を作ってしまえば、遅いけど、それまでは何だって変えることは可能なのだから、何かあったらいつでも言っていいんだよ!
現実に、今年はこれとこれが変更になったよ。と具体例を教えてくれました。
当たり前といえば、当たり前ですが、メンバーの運営ということは、可能なんですよね。