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ゴルフだったりWBCだったり・・・ オーストラリア支局長メルウェイ

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全英オープン2日目を見終えたところです。
始まる数日前、日本のTV放送予定を観たら、初日が7時半から始まるのに、2日目は11時過ぎとなっていたので、どうして?と思いましたが、次の瞬間、あっ、初日遼くんのスタートがきっと早いからだと思って、ドロー表を観たら、案の定そうでした。

私とて、遼くんを観たいし、期待もしていますから、楽しみにしていましたが、結果は予想通り?の予選落ち・・・・とても残念な結果になりました。
去年は1勝も出来ませんでしたが、何度となく優勝争いをしてたし、今年も決して悪い成績ではありません。
しかし、近頃、試合ごとの遼くんに対するネットのコメントを観ると、ここまで書かれるのはどうかと思うほど、辛らつなものが多いのも事実です。
それだけ期待されているという証でもあるのでしょうが、コメントの多くは、ふがいない成績に対する不満であり、コマーシャルに出すぎで金の亡者になっている。ゴルフに集中すべきだ。といったものが大方の意見です。

突然現われた好感度100%の少年は、あっという間にスーパースターになっただけでなく、その後の活躍は順風満帆そのものですから、誰しも彼には魅了されてしまいました。こうなると期待するなという方が無理であり、近い将来メジャーにも勝ってくれるのではないか?などと期待はどんどん膨らんでしまいます。
日本だけでなく、今年アメリカでは、既に来期のシードを取れるだろう金額を稼いでいるのですから、文句の付けようがありません。それでも物足りなく思ってしまうのは、高望みをし過ぎなのでしょうか・・・

企業も人気のある人にCMをしてもらいたいのは当然です。TV局も視聴率が取れるから、彼を中心に中継するのでしょう。
リスペクトという番組が始まった時、何度か観ていましたが、シーズンオフだけに何度かやるのかと思ったら、シーズンが始まっても続いたので、驚きましたが、トーナメントの翌日に撮影をしていると番組の中で言っているのを聞きました。
幾ら若いとはいえ疲労はあるのですから、ゆっくり休んでもらいたいし、企業もその辺りに配慮して、番組はシーズンオフだけにするとかは出来ないのでしょうか・・・

全英OPのTV中継でも、考えさせられるところがあります。世界が注目する3R、とアナウンサーが言ってました。マキュロイ、リッキー、リョウだそうです。
センセーショナルなデビューをしたのは事実で、一昨年はこちらのTVなどでも取り上げられたりはしました。FOXでアメリカのゴルフ中継を観ても、その当時、ジャパニーズヤングスターと紹介しています。
成績が全ての世界では、活躍がなくなれば注目度も落ちるもので、去年のプレジデントカップに出た際、インターナショナルチームのポスターの真ん中にいた遼くんを見たのが最後で、今ではすっかり過去の人になりつつあります。
あれから、マキュロイはメジャーチャンピオンになり、リッキーもアメリカで勝ちました。当然彼らとの扱いが同じはずもありません。
いくら捏造が好きなTV局とはいえ、いかがなものか・・・決勝ラウンドの中継の中で、予選落ちをした選手の2日間を振り返る必要があるとも思えません。

しかし、納得のいかない成績に1番腹立たしく思っているのは、きっと彼自身です。日本中の期待に応えようとするので、余計なプレッシャーも掛かります。
折角の逸材ですから、ゴルフだけに集中できる環境作りをしてあげられないものでしょうか・・

ゴルフを観た後、パソコンを開けると、気になるトピックがありました。
プロ野球の選手会が苦渋の選択で決断したというWBC不参加に対するコメントで、評論家のコラムでした。こんなことをしては、世界の中で孤立する可能性があるという見出しです。この評論家は何を思って、何を考え評論しているのか、全く理解に苦しみます。
近頃すっかり人気にかげりがでてしまったプロ野球ですが、前回のWBCを観て、感動した人はかなり多かったはず・・・
 個人的なことでいえば、出てもらいたいものです。

ただ、それこそ世界という観点で見れば、WBCを世界1決定戦などと思っている人は少なく、アメリカに限って言えば、1つの新たなイベントでしかありません。
彼らが考える世界1決定戦はワールドシリーズであり、WBCではないからです。選手にしても、年報を決める大切なシーズンの前に怪我でもしたら大変ですから、本気ではプレーしないし、スパースターといわれている多くの選手が、出場さえしていないのが現状です。

私はアメリカ大好き人間の1人だと思います。彼らに接してみると結構親切だったり、面倒見が良かったりもします。しかし、一方で彼らほど、傲慢な考え方をする国民でもあり、またそれが当然だと思っている彼らの考え方も、住んでみると良く分かります。
分配金、待遇等で折り合いがつかないと言うことですが、何度も改善を求めていたが回答がなかった・・・選手会はついに不参加を決めました。

日常生活においても、彼らとの折衝に、要望という形で言った場合の答えは100%、NOになると思います。
まず大切なことは、自分たちの希望はこうだ、受け入れられなければ出ない。交渉はここからが始まりです。大体、自分の不注意で車をぶつけてしまったときですら、簡単には非を認めません。日本人からすれば、とんでもないやつになりますが、彼らからすれば、そこからが話し合いの始まりで、悪気などありません。

主催者のコメントは日本が出ようと出まいが関係ないと言っているようですが、こうなると、あの国は面白いもので、何処からか、我々が世界一なんだ、日本をやっつけてプライドを取り戻せ・・こんな話しが出てきます。なんで日本が出ない。どうして?

ここからは彼らの良さですが、情報が出て日本に対して不公平だと思えば、改善するべきだとの意見がどんどん出てきます。
大体において、ディフェンディングチャンピオンが出ない大会なんて盛り上がるはずはなく、このままほおって置けば、向こうから必ずアクションがあるはずです。