ゴルフ会員権 ゴルフライフ

多様な競技会 オーストラリア支局長メルウェイ

今日は18歳のハイチ、17歳のジャック、それにプロのカイル23歳。
一昨日、久しぶりに練習グリーンでハイチに会いました。
彼は毎日のようにゴルフ場に来ていますが、この数日、顔を見ていなかたので、“どうした!”と尋ねると、ガソリンスタンドでアルバイトをすることになったので、研修をしていたそうです。週に2日働くそうですが、時給は?と聞いたら、21ドルと言ったので、ビックリでした。
ジャックは190センチと大きいのですが、ハイチは更に大きいので、幾つある?と聞いてみたところ、今は分からないけど、3ヶ月前に計ったときは2m1センチだったと・・・・5cmぐらい、貰えないかね・・・

日本でボード競技といったら、クラチャン、シニア選手権、理事長杯、キャプテン杯とこんなとこでしょうか・・・クラチャンはもとより出場資格がありますから、メンバーなら誰でもと言うわけには行かないのでしょう。
こちらでは、何処のゴルフ場でもボード競技は大体10ぐらいはあります。個人戦は勿論ですが、2人で組んで行う、4ボールなど、競技方法もさまざまです


ゴルフの原点はマッチプレーだと言われていますが、マッチプレーではストロークプレーでは味わえない独特のものがあります。
目の前の相手だけとの試合ですから、相手の1打に一喜一憂するのも当然ですが、ほぼ同じ距離の1,5mのパットが残っている場合でも、状況によって、考えさせられるし、展開もめまぐるしく変わります。どちらが先に打つのかもありますが、入れれば勝ち、外れれば負け、入れたら分け、外したら分けと、グリーン上での結果が勝敗に大きく左右します。息が詰まる。髪が逆立つような感覚はやってみたものでしか分かりませんし、あの緊張感、高揚感を知ってしまうと、病みつきになるものです。・・・・もっとも、これを何度も感じるようでは、勝てませんが・・・


こちらでのマッチプレーと言えば、まずはクラチャンです。A〜Dグレイドまで、それぞれマッチプレーで行います。そのほかに変わったところでは、2人で組んで行うスクラッチの4ボールのマッチプレーもあります。
スプリングカップ、サマーカップ、オータムカップ、ウインターカップなども、ゴルフ場によって多少違いますが、そのうち2つぐらいはマッチプレーで行われます。
クラチャンをストロークで行うゴルフ場もありますが、そこではシングルノックアウトといって、スクラッチでのマッチプレーがあります。

これも日本との大きく違う点ですが、ペナント(日本のクラブ対抗)は、クラブを代表する選手7人がマッチプレーで相手チームと戦います。このような場合日本なら18ホールで決着しない場合、引き分けにするので、何勝何敗何引き分けとなるのでしょうが、決着がつくまでエキストラでやりますから、必ず、4勝した方が勝ちとなります。マッチプレーで行うため、移動を考慮して、幾つものブロック(地域)に分かれるのですが、私の入っているゴルフ場は何処もメルボルンの中心地から40キロ以内のゴルフ場ということになるので、何処も同じブロックです。
メルボルン半径40キロ内での区分けは、ディビジョン1からディジョン6までで、1つのディビジョンに各7チームづつ入ります。毎週日曜日に行われ、それぞれのディビジョンで7チームの総当たり戦です。開場はその7チームのコースを順番に回ります。それぞれのディビジョンで1位、2位になると翌年は1つ上のディビジョンに上がり、逆に下位の6位,7位は下のディビジョンに降格となります。各ディビジョンで1位2位のチームはファイナルといって、最後の最後、一堂に会し、ペナント(チャンピオンフラッグ)懸けて戦います。何処のゴルフ場も普段は国旗を掲揚していますが、勝ったチームに限っては、しばらくの間、国旗に代わりに、チャンピオンフラッグがたなびくことになります。


多くのギャラリーがコースに入って見守るのは日本と同様ですが、マッチプレーですから、終わった選手は次のゲームの応援にまわり、終盤のホールにはたくさんの人が集まります。当然その1勝、1敗がチームの勝敗に大きく左右するので、ストロークで行うよりはるかに盛り上がります。
マッチプレーですから、組み合わせも大きく勝敗を左右することになり、相手の1番手2番手が強く、こちらの1番手2番手に勝ち目がないと思えば、わざと順番を変えて、相手の弱いところにぶつけようとすると、相手もそれを読んで変える場合もあり、そこまで神経を使ってやっていますから、当事者はライダーカップかプレジデントカップをやっているような気持ちでしょう・・・
毎週日曜日とはいえ、2ヶ月3ヶ月も掛けてやるのですから大変なイベントですね・・・・ご苦労さま!


マッチプレーの原則は予選があって、通過した者だけに与えられるゲームとの認識があるのですが、その楽しさを、全ても人に味わってもらおうと、今年から掟破りの試合(ロングアイランド)が出来ました。
参加希望者はクラブに申し込むだけです。アットランダムに組み合わせがされ、それぞれがハンデ戦のマッチプレーをして行きます。毎月第2、第4土曜日に行われますから、優勝者が決まるまでには、2、3ヶ月に渡る長丁場ですが、今までお呼びでなっかた人たち、1度も経験のない人たちには大好評です。
慣れている人たちはゲームが終われば帰ってきますが、初めての人はゲームが終わっても、試合とは別にここから最後までやろうなど、さまざまで、参加するしないは自由だし、参加しない人、負けてしまった人には通常のコンペもあるので、良い企画ではないかと思っています・・・