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どうしてなんでしょうかねぇ・・ オーストラリア支局長メルウェイ

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海外に住んでいると、日本の不思議な点がたくさん見つかります。こちらの高速道路はETAG(日本のETC)で、数キロ単位で細かく(ポイントを通過する度に)料金が加算されていきます。料金所などはありませんから、そこでの渋滞もないし、もしカードに不都合があっても、バーなどありませんから、係りの人が来るまで通過できなくなったり、追突したり、バーを振り切って・・・などと言うこともありません。
また、そこで働いている人の着服もありません。


最近の首都高速道路は走った距離で料金が決まると聞いていたので、先日、何度か走った際、ナビに表示される金額を見ていたのですが、区割りが広すぎるので、安くなる区間は少なく、むしろ値上げになったという印象を持ちました。大半の車両はETC車線を通るので、各料金所にいる人は、ただ見守っているだけです。ETC車線にはバーがあるので引っかかってしまった場合を考えると、人を置かざるを得ませんが、料金所、バーをなくしてセンサーにすれば、全国でどれだけ渋滞や事故が減り、どれだけ人件費が削減されるでしょうか・・・


タバコではありませんが、百害あって一利なしのような、この料金所のシステムをどうして日本では採用しているのでしょうか?
ちなみに、こちらのシステムを受注したのは日本企業だそうです。


こちらでは、競技会が毎日のようにあると書きました。HCを持っていれば、オーストラリア国内、どのゴルフ場に行っても、そのコースで行われている競技会に参加出来ます。参加費は無料だったり、せいぜい5ドル位までですから、メンバーは勿論、ビジターであっても、HCを持っている人であれば、ほとんどのプレーヤーは競技に参加します。
それが可能な理由として、オーストラリア国内のHCがゴルフリンクで統一されているのも、大きな要素です。さしあたり、日本ではJGAのHCですか・・・

もう25年以上前になりますが、日本国内で何処でも通用する、共通のHCとJGAのHCが始まりました。当時はコース間格差があったので、新たなゴルフ場のメンバーになると、HCを持っている人でも、参考にするとはなっていたものの、取り直しのようなものでした。
近い将来、JGA加盟のゴルフ場に於いては、共通のHCになるので、JGAのHCは何処でも通用するものになります。とゴルフ場からは説明されたので、それはとても良いことだと、私を含め、多くの人が期待したものです。


JGAのHCを取るにあたり、JGAだかKGAだかと印刷された、10枚のカードを渡され、直近の10ラウンドのスコアを出してくださいと言われました。
クラブでの競技会のスコアを入れて出せば、まだ良かったのですが、これといった制約がなかった為、6インチ、OK何でもありのスコアの上、悪いスコアは出さないので、ほとんどの人はクラブハンデより、2つ3つ良くなってしまいました。


コースには今でも提出用のカードがあるのでしょうが、出しても出さなくても良かったり、元々システム自体がずさんですから、何時まで経っても信憑性は上がりません。その上、携帯やパソコンから勝手に入力出来るようにしてしまっては、いっそう悪くなるばかりですから、競技会はクラブハンデに戻そうという流れは、ごく当たり前だと思います。
何年か前になりますが、余りに酷いと思ったので、協会に電話をして、担当者の人に質問してみたところ、ゴルフは紳士のスポーツで自己申告が基本です。ですから、不正を働く人がいると考えて、ルールを決めているのではないし、自己申告ですから、仮にそのようなことがあっても仕方がないし、防ぎようがありません。と、このような答えでした。

月例はメンバーしか出られないのは良いとしても、平日や土日でも競技会があって、誰でも参加出来るようになれば、どれほど楽しいでしょうか・・・
勿論、任意ですから、出たい人だけでよいし、4人の中で参加者が一人だって構いません。決められたティーを使い、OKなしで、誰かがマーカーをすれば良いのですから・・・
ゴルフをする、イコール競技会となっていると、競技会のない日にするゴルフは面白くないし、競技会のやってないゴルフ場には行こうとも思いません。
日本に行ってゴルフをすると、良くても悪くても関係ありませんから、どうしても雑になるし、面白さも半減してしまいます。私は日本のHCをまだ持っていますから、もしゴルフに行った時、競技会をやっていたら、どれほど楽しさが増すことか・・・普段から月例に出ている人は、月例になると緊張したり、わくわくすると思います。そんな思いをゴルフする度に味わえるのは楽しくないですかね・・・

そのためには、共通のHCが必要です。
日本でこちらと同じことを求めるのは、現状では無理でしょうが、HCの取得、維持に関して言えば、個々に携帯やパソコンからの入力はやめるべきだし、ラウンド後に出すか出さないのかの選択が出来るのも良くありません。スタート前に出すと決めたら、出す、出さなかったらNR。
こちらでは、受付の隣にパソコンがあり、モニターに、メンバーなら会員番号、ビジターならゴルフリンクナンバーを入力すれば、名前とHCが印刷されたスコアカードがプリントされます。つまり、これで今日のスコアカードを出しますよ。という意思表示になります。スコアカードはマークシート方式で、同伴競技者と交換しますから、ホールアウト後にスキャナーを通せば、クアブハウスのレストランでも、モニターを通して参加者の成績が閲覧出来るし、クラブのデータ保存だけでなく、個々のデータも瞬時に取り込まれるので、日々のHCの変更が可能になります。自宅のパソコンからゴルフリンクにアクセスすれば、過去3年間に渡るスコアを、日時、コース、成績、HCの変遷まで観ることが出来ます。


およそテクノロジーの分野では、日本がはるかにオーストラリアを凌いでいるのですから、これらのシステムを導入するのは、たやすいことです。
しかし、何故か日本では未だに人海戦術を用いています。
競技委員になると朝早く行って、終われば風呂にも入れず、スコアの集計をしなくてはなりません。コースの人がやっても、手書きで電卓を使っての計算は同じですから、たまにはミスが出て、成績順すら違っているのを何度も見たことがあります。
何でも機械化すれば、良いとも思いませんが、料金所やゴルフ場などは、はるかに良くなるだろうし、先に広がりが見込めるのですから、導入すべきではないかと思うのですが・・・ダメなんですかねぇ・・・