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間抜けな発見 オーストラリア支局長メルウェイ


オーストラリアに戻りました。
住めば都と言いますが、今では、ここに戻ると、ほっとします。またこの1ヶ月余り、あちこちで空を見ましたが、ここに勝る青空はありません。空気を吸い込んだ時の爽快感も最高です。

3、4、5月の前半はこちらのベストシーズンで、風も穏やかで、暑くなく、寒くなく・・・
戻っても、すぐにはゴルフをする気分でなく、また運動もせず、食べてばかりの生活でしたから、どうやら7キロぐらいは太ったようで、ちょっと前かがみになるだけで、お腹の辺りが圧迫されてしまい、靴下を履くときに、腿と胸の間に来る、新たな異物がとても不快でたまりません。

昨日は久しぶりにハンティングデールに行きましたが、コースの状態も良く、とてもよいコンディションです。
このコースの特徴は、バンカー(118個)が多く、またそれぞれのバンカーが、深く、えぐるようにそり立っています。
このようなバンカーを総称して、日本ではアリソンバンカーと言います。現在では、そう言うのか、定かでありませんが、過去に我々はそう聞いてきたし、教えられてきました。

こちらに来てから、このようなバンカーを幾つも見ていますが、ここのバンカーは特にその造形が色濃く出ていると感じてはいました。
しかし、珍しいわけでもなく、良くあるバンカーですから気にも留めてはいませんし、アリソンバンカーでなくとも、他の呼び方すら、1度も聞いていなかったので、こんなものだと、気にも留めてはいませんでした。

ところが先日、ひょんなことから、このコースの設計者がチャールズ・アリソンだと分かり、”えっ”となったのですが、恥ずかしながら、全く知らずにおりました。
日本では、あのコースは誰々の設計だから・・・と聞きますが、こちらではそんな話が出ないので、自分が入っているコースの設計者が誰なのかも知らなかったし、他の著名なコースが誰の設計なのかも全く知りません。

そこでちょっと調べてみたところ、日本では廣野GC、川奈、富士コース、監修として霞ヶ関、東コース、鳴尾GCなどをチャールズ・アリソンが手がけていました。それ以降、日本の設計者の人たちも、その造り、形状を取り入れていったのでしょう。”だからアリソンバンカーと呼ばれていたんだ”と納得した次第です。

アリソンという人が考案した形だから、アリソンバンカーと呼ばれていたのは、私の記憶の中に、しっかりと刻まれていますが、その人がチャールズという名前なんだ。とは知らなかったし、知ろうともしませんでした。・・・・凡人とはこんなものです。
私がもう少し、思慮深いものであれば、何十年も前にもっと色々なことを知り得たはずで、こんな間抜けなことにはならなかったのでしょうね!

グリーンから見るとこうですが、反対側からはこうなります。