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交通規則 オーストラリア支局長メルウェイ


Road Safety Cameras 私にとって非常に住みやすいオーストラリアですが、1つだけ困った問題があります。
それはこの国のあちこち、いたるところに設置されているカメラです。私がこちらに来てから、何度撮られたことか・・・余りに酷いので、近頃は随分とゆっくり走るよう心がけているし、気をつけてもいます。
それなのに、私の願いもむなしく・・・あのお知らせは、真っ白い封筒で、表には何の表示もなくやってきます。近頃ではメールボックスを開けたとき、白い封筒が入っていると、ドキドキです!

Intersection 確かに私は多少スピードを出して走る傾向にはあるものの、日本にいたころと比べれば、相当ゆっくりと走っています。
日本でもカメラはあるし、同じ状況だと思ったら大間違いで、日本なら10キロから15キロオーバーは撮影されませんが、こちらでは、3キロオーバーでも、しっかり記念撮影が行われ、後日、あのお知らせがやってきます。

大体において、何事にもレイジーなオーストラリアに於いて、どうしてこんなところばかり固くやっているのか、理解に苦しみます。
考えてみると、ゴルフ場もそうですね、とてもフレンドリーで単純な人たちがプレーしているはずなのに、何故かゴルフ場は意地の悪い造りばかりです。カメラの設定もこの辺りから来ているのかもしれません。一般国民はおおらかで良い人ばかりなのに、どうなってるんだろ・・・このせこさは・・・

国のシステムが、色々な面で、非常に合理的になっているので、そそっかしい国民のわりに政治家はしっかりしていると思ってましたが、私の想像は、きっと間違ってはいないのだと、近頃、確信しています。

Intersection 右左折の信号もそうで、交差点にはやたらとカメラがついています。
青、黄色は進め、赤は注意して進め、何てことをしていたら、大変なことになります。私は1度こんなことがありました。来てすぐの頃、友達を迎えに空港に行った時、到着、出発、駐車場のショートターム、ロングターム色々と書いてあったので、間違えてはいけないと、減速してよく見ていたら、車もたくさん列をなしていたので、私の車のテールが少し、交差店内に掛かっていたようです。
当然、少したてば信号が変わるのですが、その瞬間にフラッシュがたかれ、御用となりました。

Intersection 駐車違反もすごいことになっていて、去年住んでいたところでは、大通りに面していたのですが、アパートの前は車を止められるスペースになっていました。ところが、隣のアパートの前は駄目な場所になっていて、家に忘れ物をした私は、取りに行く際、アパートの前は一杯だったので、1分位のことだからと、隣のアパートの前に止めて部屋に行きました。
それも、走って・・・時間にして恐らくは、40秒ぐらいだと思います。戻って来ると、ステッカーが貼ってありました。それだけで150ドル。不思議なのは、それほど刹那的な時間であるにも関わらず、どうやってステッカーを貼ったのか、張本人の姿がどこにも無いのです。

ローディングゾーンと言いますが、例えば他の場所でも同じように、短い時間ですぐに貼られてしまいます。
そこらじゅうにポリスがいるわけでもなく、とっても不思議でしたが、ある時、なぞが解けました。ローディングゾーンなどに指定されているところでは、皆、考えることは一緒のようで、ほんの少しだからいいだろうと止めるらしく、それを捕まえるために、民間委託で取締りをしているそうです。

止めるほうも、その辺りは分かっているので、危険だとは思いつつも、短い時間ですから、その間に偶然そこをポリスが通りかかる可能性は低いと考えて、つい置いてしまいます。ではどうしてそんなにすぐ御用になってしまうのか・・・・それは、そのゾーンの前に住んでいる人や、取締りの人たちが近くから見ていて、止めた瞬間から、ステッカーを貼っていくからです。
つい置いてしまいそうなところを狙って、 駐禁のネズミ捕りがされているのですから、たまりません。すぐに餌食になってしまいます。

そして、この国の政治家は憎らしいぐらい、上手いやり方をします。
例えば、違反があった場合、日本であれば、写真があって身代わりは利きません。しかしこちらでは、写真があろうがお構いなし・・・現行犯で無い限り、他の人に代わってもらうことが出来ます。この辺りは人間の心理をついていて、身代わりが利けば、多少は良いか・・・国も税収をあげるのが目的ですから、身代わりだろうが、兎に角、罰金が取れれば良いのです。

私の点数は残り1点で、今まで何度と無く身代わりを頼んできましたが、先日、シドニーに行ったとき、ネズミ捕りに引っかかり、現行犯で捕まってしまいました。高速道路で、たったの15キロオーバーですよ、たった・・・ついに免停です。
免停になる場合でも、この国にはユニークなシステムがあります。仕事でどうしても車を使わなくてはいけない人、私のように毎日ゴルフ場に行かなくてはならない人など、警察署で申請をして、1年間無事故無違反で運転します。と約束をすれば、そのまま運転を続けることが出来ます。しかし、1度でも何かをやってしまった場合、問答無用で取り消しとなります。私の場合、そんなことは絶対に無理なので、潔く免停を受け入れる積りでした。

何時ものように、スタート前の練習をしていると、アンドリューがやってきました。彼はMPD(メルボルン警察)に勤めています。彼には今まで何度となく、近い将来の事態を予測し相談をしていましたので、“先週さぁNSWに行った時、,また捕まっちゃって、15点(13点から免停)になったから、ついに免停になっちゃうよ!”
メルウェイ、間違いなく、シドニーだった?・・・そうだよ。・・・だったら免停にはならないよ・・・何で・・・オーストラリアでは、免許を取った州での点数だから、他州での減点はカウントされない・・・ホントにホント。・・・・大丈夫。とアンドリュー。・・・私、とってもうれしい。

思いもよらぬ朗報に頬も緩む・・・練習を再開・・・ボールを1つ2つ打ったところで、“ん、まてよ!私の中に新たな疑問が浮上・・・”と、言うことはだよ、アンドリュー、もしここで免許が取り消しになっても、他州に行って取れば、また新しい免許が取れるということかね?・・・向こうに行って、住所の証明がいるけど、可能だね。
私、顔の緩みが止まらない。ヨォ〜シ!と思わずガッツポーズ。聞いてみるもんだ。これで免許の心配はもうすっかりなくなった。・・・余りの喜びを表現する私に呆れたのかアンドリュー・・・メルウェイ。スローダウン!私が記憶しているだけで、6回は聞きました。この言葉・・・・・・まぁ、この際、そんな事はどうでも良いか・・・・やっぱりここはいい国だぁ・・・・
喜びもつかの間、今日送られて来た手紙の中に、また新たなスピーディングチケットが届きました・・・トホホ

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