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スキンズゲーム(後編) オーストラリア支局長メルウェイ


7番ティーグラウンド

7番540y、パー5 何と11階建て。
折角キャリーになったのに、運悪くまたパー5。フェアウエー、と条件はつくもものの、クリスとリチャードには飛距離で大きなアドバンテージがある。6番から折り返すこのホール、追い風なら私にも、2つでいくチャンスのあるホール。しかし、さっきがフォローだから今度はアゲインスト。何があっても届かない私・・・

ここは、左右にフェアウエーバンカーがあり、狭いホール。オナーのクリス。。。やる時はやるねクリス。左の林に大きなフック、一人消えた。続いてアラン、ボールはセンターに飛び出すもややプッシュで右のバンカーへ。。。よしよし・・しかしここは本当に狭い。

ゴルフ場写真2

7番セカンド付近

冷静に考えた私、右のバンカーは入るけど、この風なら、右に比べ、少し先にある左のバンカーには、私の飛距離では入らない・・・左のバンカーを狙って打った私のティーショットは完璧な手ごたえ・・・飛び出した方向だけを確認すると、ティーグラウンドに刺さったまま残っている、ティーを拾い上げ、再度ボールへ視線を送る。満足には充分過ぎる放物線を描いて、落ちて行くボールがフェアウエー左サイドに落下する。どうだぁ・・・・ところが次の瞬間、ツゥーンと滑るかのようにボールが前へ、何?凄い勢いで転がっている。止まれ・・・止まって。願いもむなしく、私のボールはバンカーへと消えた。
そりゃないでしょ!最後に打ったリチャードのボールなど見てもいなかった。(アランと同じ右バンカーへ)ティーグラウンドを降りた私はキャディーバックにドライバーを戻し、何度も放送禁止用語を連発していた間に、リチャードがティーショットを打っていたから・・・

クリス。。。林から出すも200yは残っている。アランとリチャードは残り120y付近へ、左バンカーの先は林がせり出しているので、グリーンを結ぶ線上には打てず、私のセカンドは6Iでやや右サイド、残り140y。
クリスのサードショットは右のフリンジ(カラー)、私はピン方向に飛ぶも、ピンまで10m近くショート、アラン、リチャードは素晴らしいボールで、アランはピンハイに3m、リチャードは横に2,5m。

ゴルフ場写真2

7番グリーン

クリスのボールは15m、強めのボールは3mオーバーした。私のパットは9m、上りのほぼ真っ直ぐ、状況的に2人のどちらかは入るはず。そう思った私は、ショートだけはしない。ショートだけはしない。自らにそれだけを言い聞かせて打ってみた・・・あっ、強い。明らかに強い。打ちすぎた感触だけが、びんびん右手に来ている。強いうえに、ちょっと左にも出て、ほとんどノー感なパッティング・・・万事休すを悟る・・・多少上りがきつくなるピン手前3m辺り、少しだけ減速したように見えたボールは、強い芝目に遮られたのか、ちょっと右に軌道修正。でも、まだ強い、だけど方向は良いみたい。入ってくれても良いよ!入るわけないさ。カップに向かって行ったボールは、向こう側の土手に当たって10cmは跳ねただろうか・・・心地よい金属音を残して消えた。カップに収まったボールを見届けた私、右手を上げてボールを拾いに行く約11歩、打った瞬間のミスパットだったことなど、すっかり忘れて、ルンルン気分・・・余程強かったのを語るかのように、当たった土手が少し崩れてた。

大男達の落胆は隠せず、アラン、リチャードのバーディーパットは外れた。8,9番はキャリーで勝負がつかず、ゲームは終了。
ホールアウトした時、1人づつ握手をするのがこちら流・・・ウエル、ダン!(良くやったね)メルウェイ。

ゴルフ場写真2
ゴルフ場写真2

勝った人がランチをご馳走すると、収支のバランスは赤字になる・・・しかし、気分は上々・・・
みんなゴルフは良くなかったけど、ゲームを楽しみました。私が73、クリス74、アラン76、病み上がりのリチャードは79・・・
食事を終えて、いざ解散。今日は招待してくれてありがとう、メルウェイ。アランとリチャードが再度握手を求めてきた。

近いうちにリベンジするからね!メルウェイ。リチャードの言いそうなせりふをアランが言った。・・・・エニタイム(いつでもいいよ!) だけど、君達、良く練習してから来なさいね。顎を上げ、大きく胸を反らせた私・・・一同大爆笑で、今度こそ解散。

ゴルフ場写真2
ゴルフ場写真2

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