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名変預託金

2017年11月2日

 今年もあと59日のみとなりました。
 そんな私は痔瘻の手術をして21日経過しました。幸い、大変、良好でございます。あきませんのはゴルフのスコアです。で、これが今の真の実力を示しています。2週間ほど前の独りごとでこの「痔瘻」について書きましたが、昨日お話しした方から「前田さん、あの独りごとはゲラゲラ腹を抱えて笑えましたよ。ついに違うジャンルにまで進出ですね」とのお言葉をいただきました。
 独りごとを読んでいただいているのかと思うと作成する方も頑張ろう!と励みになるので、ご意見はとてもありがたいです。
 昨日もすみれに行っていましたが、ここでも過去に独りごとで書いたことが話題になった。昨日は、縁になってくださりそうな方から「〇〇はどうですか?」「△△はどうですか?」と尋ねられましたが、なかなか上手く返答することが出来ませんでした。というのも、このような漠然とした質問は実は答えるのが難しいからです。具体的に〇〇のここはどうですか?と尋ねられると即座に返答は出来るのですが、、、。
 
 すみません、少し脱線しました。この時、縁のS.Mさんが「前田さんが以前独りごとに書いておられたように、名変預託金を取るコースでも退会後すぐに返金するコースと新入会者が納付してからじゃないと戻らないというコースがあるんですよね?」と切り出されました。その時、私は、これら名変預託金を取るコースと取らないコース、また、すぐ戻すコースとそうじゃないコースで選定するしないを決める方も多いです、と答えました。名変預託金の事案に関してはこの独りごとで何度か述べています。ご興味のある方は弊社HPトップの一番下にあるサイト内検索から、「独りごと・名変預託金」などとして検索してくれるとその時々に書いたコメントが出て参りますから、ご覧になられてみてください。S.Mさん、いつもご覧いただき恐れ入ります。そして、ありがとうございます。
 
 名変預託金はいわゆる借金です。ですから、将来は返さないといけないお金です。良識ある会社経営者なら「あの時、時代の流れで右へならえ的に預かるようになったが、もうそういう時代ではないから、返すのが大変になる前にこれは廃止しよう」というお気持ちになる方がおられても不思議はありません。
 今週私は明日開場60周年を迎える赤羽ゴルフ倶楽部に参りました。この赤羽も過去のこの独りごと(2015年7月31日号)で触れています。その時のコメントが下記です。
 『赤羽は平成12年に名変預託金として30万円を名変時に徴収するようになりました。理由は、バブル崩壊後、売り上げが減少したことと他の株主会員制倶楽部が数年前くらいから名変預託金を取るようになったからのようです。それを8月から撤廃するようになったのは、丁度3年前にクラブハウスの建て替えも終わりましたが、その時の総工費が6億円強だったそうですが、そのうち3.5億円を金融機関から借り入れたそうでした。が、この度、その返済をすべて完了させたことで、もはや倶楽部は“名変預託金という名のもとの会員からの借金”をする必要がないと判断したから、とのことでした。ちなみに、この『名変預託金』のことをはっきりと『会員からの借金』と仰ったのはここ赤羽の金子正雄社長でした。』
 一旦徴収していた名変預託金を廃止するってのは大変です。名変の度にお金が出て行くのですから。ある程度の力がないと出来ません。過去において、完全に廃止したのは、愛鷹、太平洋、東京国際、そして上記の赤羽、そして城里です。減額したのは、武蔵野(-250万)、横浜(-400万)、川越(-150万)、東松山(-50万)、日高(-100万)、飯能(-100万)、狭山(-300万)、高根(-50万)、中山(-50万)、大洗(-20万)等々があります。
 が、横浜は1000万から600万に、つまりは-400万になりましたが、名変料を100万から400万にしています。また、狭山も400万から100万円に下げましたが、名変料は200万から300万に上げています。これは入会者にどう映るでしょうか?好感的には捉えない方もいたのではないでしょうか。もし、狭山があの時(2016年2月)現行のままの200万に名変料を据え置いて名変預託金だけを減額していたら、状況は大きく変化していたように思うのですが。。。
 その一方、武蔵野と川越は名変料も100万から50万、つまりは-50万に減額していますし、東松山も200万から100万に、つまりは-100万に減額しています。入会者にとってこのように名変料をも減額してくれたのはとてもありがたいことだったでしょう。
 
 過去、このコーナーで、私はこのような名変預託金を取っているコースは関東だけで他のエリアにはほぼないと書きました。なので今日は範囲を全国に広げて皆様にそのコースの名前をお知らせしますね。

 

都道府県 ゴルフ場名
北海道 小樽 200万
栃木 足利 10万
茨城 大洗 15万、大利根 100万、取手国際 200万、東筑波 100万、龍ヶ崎 30万
千葉 我孫子 100万、鎌ヶ谷 200万、成田ハイツリー 100万、千葉カン 300万、中山 50万、東我孫子 20万、船橋 100万
埼玉 川越 50万、狭山 100万、高坂 200万、高根 50万、飯能 150万、東松山 50万、日高 100万、武蔵 600万、嵐山 100万
東京 青梅 200万、桜ヶ丘 300万、立川国際 70万、東京よみうり 500万、八王子 200万、府中 300万、武蔵野 50万
神奈川 磯子 500万、鎌倉 100万、相模野 50万、相模原 800万、湘南シーサイド 100万、大相模 100万、戸塚 1000万、長竹 200万、箱根 800万、葉山国際 300万、横浜 600万、レインボー 120万
静岡富士 30万
愛知 愛知カンツリー 100万
兵庫 有馬カンツリー倶楽部 200万

 

 この全国45コースでありますが、前記したように関東以外は3コースだけなのです。

 

 さて、皆様、この名変預託金っていつ頃から発生したか?ご存知ですか?
 私も知らなかったので、今日は関東ゴルフ会員権取引業協同組合(KGK)に行って調べて来ました。ここには昭和46年から今日までの会員権にまつわる歴史のほぼ全てが貯蔵されています。全部のコースの詳細にまで目を通すことは叶いませんでしたが、この昭和46年から名変預託金(呼び名は入会金とか入会預り金になっていた)を導入している倶楽部がすでにありました。神奈川県の昭和29年開場の箱根と茨城県の昭和28年開場の大洗と昭和33年開場の龍ヶ崎でした。箱根は昭和46年当時で50万円、大洗は35万円、龍ヶ崎は30万円となっていました。で、それぞれのコースへ私は電話して調べてみましたら、箱根では昭和32年に10万円からスタートし、徐々に上がっていった、で、今は800万ということでした。大洗は昭和28年開場時から5万円を預かったという記録があり、それが35万になり、今は15万になっています。また、龍ヶ崎も昭和33年ころから5万円を預かっていたという記録があり、現在は昭和46年当時と同じ30万となっています。その他でいうと、我孫子がクラブハウス建て替えの名目で昭和54年から徴収するようになり、その金額は50万でした。今は100万円です。武蔵は昭和61年からでその金額は300万円でした。どうやら、この頃からその金額の桁が変って行ったようです。バブルを迎えようとするまさにその直前からこの傾向が激しくなり、平成に入るや多くのゴルフ場が名変時に多額の預託金を預かるようになっていったのでした。
 
 もし、それらを預かる正当な名目が現時点でないのであれば、また、資金的に問題がないのであれば、前記した赤羽のようにこの名変預託金制度は廃止します!となさっては如何でしょうか?おそらく、そういう倶楽部はあまり現れないかもしれませんが、現れることをアイ・ホープします。さすれば、現存会員、並びに新規入会希望者は大喜びするでしょう。そして、そのコースの実力具合をゴルファーは高評価するでしょう。但し、それを実行しても、その分を名変料にします!では誰も喜ばないですし、意味がありません。
 
 以上、今週の独りごとは名変預託金についてでした。