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成田ハイツリーの大英断 独りごと

ゴルフライフ>独りごと>成田ハイツリーの大英断

2011年03月11日

 今日外へ出ましたら、太陽はこれまでの冬の太陽ではなく、春のお日様に変貌を遂げておりました。
 どうやら、間もなく桜が咲くような匂いが致します。ゴルフのシーズンインまでもうすぐです。明後日からは鶴舞カントリークラブでは、春のボード競技一日2ランのスクラッチ競技会が始まりますし、来週には、中山におきましても、一日2ランド競技のスクラッチ競技会が始まります。

 そんな折、今週は、プライベート倶楽部として有名なゴルフ倶楽部成田ハイツリーよりビッグニュースが飛び込んで参りました。なんと、4月1日より、成田ハイツリーの名変料が10分の1になり、10万円(税別)になるのだそうです。ここに、ついに年会費より名変料が安いコースが誕生となったのです。
 ハイツリーは、匿名組合方式の出資金制のゴルフ場ですので、メンバー(匿名組合員)の自主運営によって成り立っているゴルフ場です。ゆえに、物事はすべて理事会決議で決められて運営されているゴルフ場です。
 今回の変更は、プレーに来たくても年齢面や体調面を考えると来られないので、残念だが退会しようかなと思っているメンバーさんと、まさにプライベートクラブのコンセプトを掲げるハイツリーへ入会したいと願うゴルファーさんとの両者にチャンスを与えた変更です。
 昨年、ハイツリーの理事長が代わられたと我々はお伺いしておりましたが、これからのメンバーシップクラブの在り方に疑問を持たれ、どうしたら倶楽部として先々発展していけるか?を考えられた末の新理事長の今回のご提案は、ハイツリーの将来を考えた時の大英断だったと云えるのではないだろうかと私は捉えています。

 私どものこれまで行ってきた聞き取り調査では、ある一定以上にエクスクルーシブなコースなら、年会費が多少高くとも、入会するのに問題はあまりないとの調査結果が出ています。
 しかしながら、逆に、会員権相場に比べて不釣合いな名変料を設定しているコースには入りたくない、というお言葉も同時に入会希望者の方々から伺っています。
 これらから判ることは、本当の意味でメンバーシップを確立しているコースで、妥当な名変料を設定しているコースなら、年会費が高くても購入するという人は多いと思ってよいということです。
 つまり、数少ない本当の意味での会員制ゴルフ倶楽部なら入会したいと思っているゴルファーはいるんだを表しているのだと思っています。

 さて、ゴルフ会員権を売却する方の大部分の理由は、プレーに行かないのに年会費を払うのはもったいないからです。
 プレーに行く人は、年会費の金額についてはそう気にはならないものです。ましてや、メンバーからの予約でないと受け付けないというコースのメンバーの人は尚更そうは思わないものです。

 逆に、プレーに行かない人にはそのコースがどんなに素晴らしくても関係ありません。いや、例え芝がないコースでも、年会費のないコースの方がプレーに行かないメンバーにとってはありがたいのです。
 そういう人にとって、年間18万円という維持費を払うのは“もう、やめてくれー”のはずです。
 今回、10万円に名変料が下がりましたが、今回入会しようとする方々は、18万円の年会費は喜んで払うよ、ましてや、これからはしょっちゅうハイツリーにプレーに来るよ!の方々です。
 ハイツリーの目指すコンセプトには共鳴するが、今の市場における会員権価格が相当の安さなのに、その10倍もの名変料を払えってんなら入らないよ、と言っていた方々が、入りやすい環境にしてくれたから入るよーとなるはず(今週だけで3件の引き合いが入る)なので、きっと売買がこれから増えてくるはずです。なぜなら、年会費もう止めてくれーの方々はコースから去ることが可能となり、逆に、喜んで払うよ!の方々が入会しやすい環境が整うからです。
 コース側からすれば、入会者からも退会者からも喜ばれるわけですから、これぞ一挙両得のベリベリーハッピーでありましょう。

 ましてや、このコース、道の混まない東関道(大栄インターから11キロ)にあり、抜群の手入れを誇り、紅葉が春と秋に2度見られる(2009年4月20日のゴルフ日記参照)稀有なゴルフ場であります。なんてったって、植栽に関してはおそらく日本一のコースなんですから。
 全長7,000ヤードを越えるコースで、レイアウトの妙も見事なコースです。
 そして、プレー代ですが、キャディ付4バッグで8,250円(セルフでのプレーは不可)は千葉県の他のゴルフ場と比較しても、かなり割安なはずです。

 なんといってもプライベートコースゆえに、いつでも空いていますし、年会費に関しても、18万円の年会費も今に始まったわけではなくバブル前の大昔から取っているコースなんですから、18万円の年会費っていったって、月1万5千円でしょう的なメンバーさんばかりですので、今更不平も言うわけでもなく、というか、きっと今のメンバーさんはこの他にあまりないプライベート倶楽部のコンセプトに価値を見出し、メンバーとなっているのだと推察します。
 
 こういう倶楽部は、独りごとの2011年2月10日号でも書きましたとおり、一旦出すと手元に二度と戻らない入会の諸費用(入会金や名変料と呼ばれる資金)が高いのが特色です。ですが、それが105,000円のみ(100万円の出資金は入会と同時に払い込むが、退会時には返金される)としたら、超魅力的ですよね! 
 これは、間違いなくコレクターの血が騒ぎますね。

 このコースが他のエクスクルーシブなコースと比べ落ちる点は、開場年月が昭和52年と歴史がそうあるわけではない点とアプローチ練習場が貧弱な点です。アプローチ練習場が打球場の上のほうにあるのですが、他の名門コースと比べると全く貧弱です。
 もし、これが現在ある素晴らしい巨大なパター練習場の如く整備されたら、環境面においても最高級コースとなるのは間違いないでしょう。

 以上、地震の最中に書き上げた今週の独りごとでした。