2008年05月30日

会員権が盛り上らない理由(まとめ)

 先週あたりから一気に陽気は夏めいて参りました。で、今週は、とうとう、ご来客時には、会社に冷房を入れるくらいになりました。
 私は暑い季節が大好きでありますが、ゴルフにおいても一番好きな季節は、ズバリ、夏であります。
 ゴルフはなんといっても、汗をダラダラかきながらやるのが一番似合うと思いませんか?えっ、違う!やはり、私は少し変わっているのかもしれません。

 さて、先週の独りごとで、ご意見・ご感想を賜ったところ、数名の方よりお便りがございました。
 今回のお便りでは、全ての方のご意見・ご感想がanswer1に集中していました。
 きっと、これをお読み頂いている皆さんの中には、先週の読者からの意見にはどのようなものがあったのか、興味のある方もおられるでしょうから、ここに発表してみます。

  ○プレーヤーとキャディの質の低下、プレーヤの質の低下
  ○セルフプレーの導入
  ○ビジター料金の低下
  ○物価・養育費の高騰と遊行費の低下
  ○接待ゴルフの減少
  ○年会費の増額
  ○名変料などの入会諸費用の高さ
  ○メンバーにならなくてもゴルフは出来る
  ○パブリックコースでもJGAハンディが取れるから
  ○ゴルフ場のビジターに対する緩和があまりにも大きい事
  
 などの理由で会員権が盛り上がらないのであろうというご意見が多く寄せられました。

 そして、今回は20歳代の方からもご意見を頂戴しましたが、若い方のご意見はちょっと音色が違っていて、メンバーにならなくてもゴルフが出来るという意見は同じですが、
  ○ゴルフは仲間内でするものと考えているから
 という意見がありました。でも、私も若い頃はそう思っていましたし、実際問題、知らない人と廻って面白いのか?また、知らない人と廻るのが少し怖いように思っていましたね。
 更に、
  ○ゴルフ会員権=売れない、換金性なし→全額捨て金と考えている
 とのご意見でした。実に考えさせられるご意見でありました。

 そして、皆様から、それを打破していくにはどうしたら良いかについてもご意見を頂戴致しました。

 過去バブルの時は少なくとも、メンバーコースは紹介や同伴が無いとビジターにはプレーの門戸が開かれませんでした。が、現在、一部のコースを除いては、全く空いていれば誰でもプレーは可能だし、ネットで予約も出来る状況にあります。
 要は、ゴルフのステータスであったメンバー特権の価値が失墜しているわけです。ですから、会員権が盛り上げる為には、ビジターだけでのプレーが出来難くなることがポイントであると考えます。

 既に会員権を持っている方は、会員権を持つことでゴルフ環境が激変することを知っている。だから、会員権を盛り上げる為には、『ゴルフは好きだが会員権を購入する事に躊躇している方に、会員権を持つ事の素晴しさを理解してもらう事』つまりは初めて会員権を持とうとする人にPRできるかだと思う。
 実際に私がそうであったが、メンバーになるまでは会員権を持つことに不安だらけだった、が、実際にメンバーになってメンバーと話してみると、私と同じ考え方の方々が沢山居た事が解った。
 『ゴルフが好きな気の合う人達と一日ゴルフ場で楽しい時間を過ごす』、どうすればこのような環境が作れるのか?それを伝えるのが、会員権業者さんなのでは?

 今やインターネットで、どこでも誰でも安くプレーが出来ますが、それだけでは満足できない面があります。初心者の頃は、何処のゴルフ場であろうと安ければいいと思いますが、ある程度ゴルフが上達してきて、ゴルフが分ってくると、自分のホームコースが欲しくなると思います。
 ホームコースは、自分のゴルフスタイルに合ったカントリークラブであり、社交の場・技術向上の場・息抜きの場です。
 会員権業界の人達はメンバーになるメリットを、もっともっと宣伝する必要があるのではないでしょうか。
 次に、会員権価格を信頼性あるものにする必要があると思います。価格指標には、
 1.ゴルフ場構築コストベース 2.将来収支キャッシュフローベース 3.ゴルフ場清算価値ベース
 4.アクセス・コースレイアウト・クラブハウス・メンバーの質・トーナメント開催の有無などを加味した要素
 等が考えられますが、それらを考慮し、公認会計士その他のプロを雇って参考価格を算出し、会員権価格を根拠のあるものにする必要性があるのではないでしょうか。

 大変ありがたいご意見でありました。
 上記の意見を鑑みて見ますと、私を含め、業界を挙げて、会員権を持つ有意義さを訴えていく必要があり、更には、会員権価格をもっと信頼性ある(20歳代の方のコメントにあったように全額捨て金と思われない)ものにして、ゴルファーが安心して会員権を欲して下さる環境作りをすることが肝要であると気付かされます。

 そして、私が衝撃を受けたのは、
 経済環境も大きな要因であるのは当然ですが、そこにばかり目を向けてしまうと、景気の浮き沈みを最終的には言い訳にするしかなくなってしまう気がします。
 でした。
 人間は、なにか不都合が発生すると、やれ政治家が悪いだの、社会が悪いだのと誰かのせいにしようとします。
 でも、コンプレインを幾ら並べたとて、結局、そこからは何も生まれません!
 会員権が盛り上がらなく、営業成績が悪くなる。これは、ゴルフ場が年会費を上げたからだとゴルフ場のせいにする。だったら、ゴルフ場に談判するなりして、改善の道を探せば良いのである。それを行わず、ゴルフ会員権の有利性もアピールせず、ダメだダメだと嘆いている自分を恥ずかしいと思ったからです。
 
 これまで自分は、自分の目で数々のゴルフ場を観て廻り、これは良いと思ったゴルフ場には(勿論、諸般の事情から何処でもという訳にはいきませんでしたが)自ら進んで入会し、そこで感じた様を自社のHP上に綴ってきました。
 そして、週一回のペースで自分の思う様を「独りごと」として書き綴ってもきました。
 先々週の「独りごと」から会員権が盛り上がらない理由はどうしてだろうをテーマとして、まずその理由は、ゴルフ場が年会費を上げたからではないかとまとめながらも、翌週となった先週の「独りごと」においては、調査結果を見てみるとそうではないような気が?という自分自身でも何を云いたいのか全く分らないお粗末な結末となりました。
 そして、3週間経った今、ようやく会員権が盛り上がらない最大の要因は、会員権を持つ事の素晴しさを業界がアピールしていないからであると感じ取り始めました。

 これからは、業界発展の為にも、業界の勉強会を数多く行い、どうしたら会員権の素晴しさをもっともっとアピール出来るかについて、業界の皆で精査していこうと思います。
 その結果、お寄せ頂いた今回のご意見にも書かれてありましたが、秩序ある・信頼性ある会員権相場にすることで、ゴルフを楽しむ人達全員の幸福に繋がるように出来れば良いなぁと思っている次第であります。

 終わりになりますが、この独りごとがアップされる頃には、私は、なかなかプレーする事が叶わない、関西は廣野ゴルフ倶楽部&神戸ゴルフ倶楽部でのプレーで至福の時を迎えている筈なのですが、この模様は、来週のゴルフ日記で詳しくご披露申し上げたいと存じます。(一体、廣野、そして神戸Gとはどんなゴルフ場なんでしょうねぇ?)

 今週の「独りごと」制作にあたりまして、先週からご意見・ご感想をお寄せ頂きました皆様、本当に、本当に有難うございました。お陰で、答えが見つかった気が致します。
 これまでも何度となく書いてきましたが、『弊社のHPが今日あるのは、弊社顧客の皆様と弊社HP読者の皆様方のお陰である』ことを私自身、再認識した1週間でありました。

 以上、今週の独りごとと致します。