2008年05月23日

2008年バージョン、会員権が盛り上がらない理由(後編)

 各地区で倶楽部対抗の予選が始まり、ゴルフ場は最高の時を迎えています。
 そんな中、月曜日は、アメリカ男子ツアーのAT&Tクラシックで今田竜二プロ初優勝のビッグニュースが飛び込んで来ました。
 今年は、スポーツ界でもゴルフの話題が多く取り上げられており、私も大変嬉しく思っています。

 先日、私が以前よく通っていたゴルフ場のメンバーさんと久しぶりに電話で話す機会があったのですが、そのメンバーさん曰く、「ここのところ、あそこへはあまり行きたいとは思わないんですよー。やっぱりセルフプレーのコースはどうもねー」と嘆いておられました。
 このコースは今ではほとんどがセルフプレー化しているコースで、今ではキャディさんがほとんどいません。勿論、月例競技だってセルフです。
 このメンバーさんは大変気遣いをされる方ですので、きっとプレー時には、人柄的にキャディの役も引き受けてしまっている為に、段々と疲れて来て行きたくなくなってしまったのかもしれません。

 最近の傾向で、完全キャディ付のコースを選定される方が多くなってきました。せっかく会員権を買ったのだが、一人でプレーに行く場合、キャディさんがいるのといないのとでは全くプレーしていての心地良さが違うというので、今度買うコースは完全キャディ付のコースが良いのですが・・・どこか良い処はありませんか?というお問い合わせが多くなってきています。
 仲間たちとのゴルフではそうセルフでの不便さは感じないが、一人でプレーに行った場合は、確かにそう思う事が多くなるかもしれませんね。

 いけない、今日はこの話ではなかったんだ!さっ、早速先週の続きに参りましょう。
 先週、会員権が盛り上がらないのは名変料や年会費が上がったのが要因であるとし、4年前に年会費が安かったコース(1都6県)が現在はどうなっていたかを調べて発表しました。
 その続きとして今週は、この4年間で1都6県全てのゴルフ場の年会費の推移を調べてみました。
 結果、上がったコースは80コースありました。で、ありがたいことに下げたコースも12コースありました。
 それを列挙してみます。先週とダブっているコースもありますが、ご勘弁下さい。

 A:ACCORDIAグループ  P:PGMグループ

東京都(3コース)
赤羽 18900円 25200円    
小金井 157500円 210000円    
東京五日市 31500円 52500円
(本年7月より5年間限定)
   
神奈川県(11コース)
厚木国際 0円 52500円    
小田原松田 16800円 31500円 破綻再生済
大厚木 44100円 63000円 破綻再生済
茅ヶ崎 18900円 37800円 破綻再生済  
東名厚木 25200円 37800円 破綻再生済
戸塚 52500円 105000円    
箱根 25200円 36000円    
平塚富士見 25200円 31500円 破綻再生済  
横浜 31500円 63000円
(来年度から)
   
レイクウッド 25200円 52500円 破綻再生済  
レインボー 15750円 26250円    
埼玉県(7コース)
岡部チサン 25200円 37800円 破綻再生済
北武蔵 18900円 25200円    
熊谷 21000円 36750円    
狭山 63000円 73500円    
高坂 31500円 52500円    
玉川 31500円 42000円 破綻再生済
ノーザン錦 12600円 26250円 破綻再生済
千葉県(21コース)
オークヒルズ 37800円 63000円 破綻再生済
大多喜 26250円 36750円    
クリアビュー 15750円 26250円 破綻再生済
大多喜城 0円 25200円 破綻再生済  
25200円 37800円 破綻再生済
京葉 52500円 84000円    
グレンオークス 37800円 63000円 破綻再生済
上総モナーク 31500円 52500円 破綻再生済  
鴨川 28350円 42000円 破綻再生済  
総成 26750円 47250円    
佐原 31500円 42000円 破綻再生済
千葉カン 52500円 84000円    
東京湾 37800円 47250円 破綻再生済
千葉桜の里 31500円 42000円 破綻再生済
習志野 52500円 63000円 破綻再生済
成田東 31500円 42000円 破綻再生済
藤ヶ谷 36750円 73500円    
富士OGM市原 0円 25200円 破綻再生済  
鳳琳 37800円 75600円 破綻再生済  
花生 21000円 36750円 破綻再生済
ロイヤルスター 31500円 42000円    
茨城県(20コース)
麻生 25200円 31500円    
大洗 21000円 37800円    
岩瀬桜川 0円 25200円    
阿見 31500円 52500円
(ニュータイプは126000円)
破綻再生済
CCザレイクス 25200円 33600円 破綻再生済
栗橋国際 21000円 29400円    
スパ&リゾート久慈 21000円 31500円    
宍戸ヒルズ 31500円 52500円 破綻再生済  
静ヒルズ 31500円 52500円 破綻再生済  
水府 28350円 31500円 破綻再生済
セントラル 31500円 47250円 破綻再生済
セゴビア 31500円 50400円 破綻再生済
ダイヤグリーン 21000円 26460円 破綻再生済  
筑波 21000円 52500円    
土浦 21000円 36750円 破綻再生済
かさまフォレスト 21000円 31500円 破綻再生済  
富士OGM出島 0円 25200円 破綻再生済  
フレンドシップ 0円 25200円    
扶桑 18900円 25200円 破綻再生済
龍ヶ崎 52500円 105000円    
栃木県(12コース)
大平台 21000円 31500円 破綻再生済
関東国際 26250円 31500円 破綻再生済
喜連川 21000円 31500円 破綻再生済
佐野 21000円 26250円    
城山 15750円 29400円    
都賀 21000円 31500円    
栃木 25200円 35700円    
那須小川 18900円 25200円    
那須チサン 12600円 15750円 破綻再生済
東那須 28350円 31500円 破綻再生済  
皆川城 37800円 52500円 破綻再生済
ロイヤル 29400円 37800円    
群馬県(6コース)
ツインレイクス 31500円 47250円 破綻再生済
高山G 15750円 25200円 破綻再生済  
ノーザン赤城 10500円 21000円 破綻再生済
ノーザン上毛 10500円 21000円 破綻再生済
美野原 0円 21000円 破綻再生済  
緑野 31500円 36750円 破綻再生済

 1都6県では80コースに上る。このエリア458コース中、80コースということは、約17.5%のコースで年会費が上がっている。
 で、下がったコースも併せて列挙しますと

埼玉県
エーデルワイス 49000円 39000円    
平成倶楽部 52500円 31500円
(株主共通会員権となった)
   
ミッションヒルズ 35000円 12600円    
千葉県
オークビレッジ 60000円 21000円 破綻再生済  
新千葉 30000円 28350円    
ザ・CCグレンモア 52500円 39900円 破綻再生済  
立野クラシック 63000円 31500円
(個人会員のみ)
   
茨城県
アスレチック 126000円 63000円 破綻再生済  
霞ヶ浦 100000円 63000円 破綻再生済
筑波東急 52500円 25200円    
栃木県
那須ハイランド 50400円 25200円    
芳賀 36750円 26250円    

 と1都6県で12コースの年会費が下がりました。
 こうしてみると、一旦破綻再生済(その後キチンと再生済です)したコースの場合は、年会費に変動(上にも下にも)がある場合が多いようです。
 先週お伝えした“ドライバーより安いコース”同様、両外資コースは大量のコース数を保有している為どうしても目立つのでしょうけれども、アコーディアは20コース(3コースはアコーディア化していないので含まず)、PGMは9コースで、4年前に比べ年会費が上がっているのが分ります。
 ただ、こうしてみると、やはりAは目立ちますね〜。Pに比べて上昇率がかなり違う。元々の年会費が高かったからとは言え、Pは下げているコースもあるくらいですからね。
 上がった80コース中、20(23)コースがAという事は、25%がAで占められているのである。
 しかしながら、今回の調査結果を申し上げるなら、調査対象の458コース中80コースとなると18%にしか上らない訳ですから、会員権が盛り上がらない理由が年会費が上がったからという解釈にはならないように感じます。

 両外資は、ゴルフ場の再生には大いなる貢献をされ、更にはゴルフに無関心だった方々の目をゴルフに向かわせ、そして、その方々をゴルフ場へと導きました。
 そして、今ではだれでも気軽にゴルフに行ける環境が整いました。ゴルフ場に人はどんどん向かい、ゴルフ場には大きな賑わいがあります。
 “このままでは団塊の世代が衰退した後のゴルフ場業界がダメになる!”という将来的な発想から、ゴルフを大衆化させ、若い世代にゴルフが一番面白いんだ!を浸透させようとしているのだと私は信じていますが、ゴルフ会員権を求めようというプレーヤーには現段階ではイマイチ受け入れられていないという事なのでしょう。
 
 先週、会員権が盛り上がらない理由の一つは年会費の上昇であろうと書きましたが、上記の金額の移り変わりを見る限り、年会費が最大の理由ではないように私には映り始めましたが、皆さんもそう思いませんか?
 ゴメンナサイ、先週から自分で色々書いておきながら、やっぱり違うみたいですとは甚だ恥ずかしい限りの話なのですが、、、。
 1.今週は読者の皆様のご意見を頂戴したいと存じます。

 但し、会員権相場が絶対にこの価格のはずがないと思われるコースもこのコースの中には存在するのも事実です。特に、習志野・セントラル・大厚木・東京湾・成田東・オークヒルズ・グレンオークス等のコースそのものと場所を考えた場合、今の相場は全くのナンセンスとしか言いようがないのである。が、結果はこの通り!
 《上記に上げたコースの内、○○○○○○はぜひとも欲しいなーと私が今思っているコースそのものなんです。とにかくアンビリーバブルな価格となっています。うん、入会するかも知れんな。》
 これらのコースの会員権相場については年会費(単に上げたこともあるが、また上がるのではないか?というメンバーと購入検討者心理)が大きなウエートを占めているのではないかと私は思ってならないのですが、皆さん如何です?
 2.今週は読者の皆様のご意見を頂戴したいと存じます。

 と、今週の独りごとは何が云いたいのか分らない締まりのない結末となってしまいました。
 来週は関西への出張があり、出来るかどうかは分りませんが、今度は盛り上がらない理由と名変料との関係を調べてみたいと思います。

 PS お陰様で7月10日(木)の加賀屋杯への参加表明が多く寄せられるようになって参りました。本当は水曜日に80名まであと5名と迫ったのですが、毎回若干のキャンセルが出る為、少し多めに予約人数をお取りすることに致し、少々カウンター設定を変えました。つきましては、ゴルフ場への予約も2組ほど増枠の可能性があります旨を話してありますので、参加表明を頂いた皆様全員の元気なお顔を当日スタッフ一同楽しみにお待ち申し上げております。
 
 以上、今週の独りごとでした。