2008年05月16日

2008年バージョン、会員権が盛り上がらない理由(前編)

 今週は,ゴルフ界に大変ショッキングなニュースが飛び込んで来ましたね。そう、アニカ・ソレンスタムの今期限りでの引退宣言です!もう、ビックリ仰天でありました。

 先日、いまやタイ人と化したT.Sさんが来日され、「信吾ちゃん、ゴルフに行こうよ!」と誘われたので、5月24日(土)の一組の予約をゴルフ場へお願いしました所、どのゴルフ場も「キャンセル待ち、○番目です」の返答ばかりでしたが、電話を始めて5コース目のKでやっと予約が取れました。
 どのゴルフ場も一人であれば必ず潜り込めるでしょうが、一組となると中々しんどいようです。こんな時には、俄然、コレクターの私の威力がモノを言います(笑)。

 最近の男女のプロゴルフトーナメントでは、毎試合がプレーオフになるなど、大変熱い戦いを見せており、石川遼プロの影響(残念ながら今週の日本プロは予選落ち)のみならず、大変な盛り上がりを見せています。
 経済環境の冷え込みがありながら、現在ゴルフ場においてはトップシーズンであることも重なってか、今、大変な賑わいを見せています。
 また、株式会社ゴルフ経営研究所の発表によると、ゴルフ練習場の来場者数と売上高は「大幅な伸びを示した」とあります。
 が、残念ながら、ゴルフ会員権にはその勢いは波及していません。

 数年前、このコーナーで私は“ドライバーより安い(10万円以下)会員権というのはあんまりであるし、早くこの状態を脱皮して欲しい”と書きました。
 2004年からの会員権価格の上昇により、その数は大幅に少なくなったのですが、最近の会員権下落により、またその数は増えて(当時よりその数そのものは減ったものの)参りました。
 2004年1月23日号の独りごとと見比べてみますと、

東京都 0コース 0コース 神奈川県 9コース 5コース
静岡県 19コース 7コース 埼玉県 8コース 7コース
千葉県 15コース 12コース 茨城県 24コース 21コース
栃木県 34コース 20コース 群馬県 17コース 11コース

 と現在は83コースと4年前の126コースから43コース減少となっています。
 この中には自分も入会(今では信じられないがなんと1500万円で購入)している房総カントリー(トホホ)も入っているが、これは名変料が《相場に比べて高い・近隣のコースと比べても高い》からこうなってしまっているのであろうと思われます。メンバー料金とビジター料金の差を計算してしまうと、どうしても105万円の名変料では割高感が出てしまいますものねー。
 また、アコーディアとPGMの両外資はコースを大量に保有している為、どうしても目立ってしまうのでしょうけれども、この83コース中に17コース(アコーディアが12・PGMが5)ランクインしてしまっています。

 さて、一段前に話は戻りますが、では、どうしてゴルフ場及び練習場が賑わっているのに、会員権に勢いがないのでしょうか?
 その会員権も一昨年の頃には勢いがあったんです!でも・・・いつの間にか・・・。
 その理由は、ズバリ、各ゴルフ場さんが名変料及び年会費を増額(2004年以降右へ習え的)した事にあると思われます。
 
 誰しもが、会員権が上昇気流に乗り出した時は、この事をそう深くは考えなかったのでしょうけれども、一旦下降し始めると、今度は誰しもが「あれ〜、ちょっと待てよ」と会員権購入を躊躇し始めているのでは?と思うのであります。

 ここで、2004年9月3日号でご紹介した“1都6県の年会費が安いコース”が現在はどのようになっているかを参考例として見てみましょう。


 まずは東京都からです。

  2004年9月 現在
【東京都】    
1.東京都民 8,400円 変わらず
2.赤羽 18,900円 25,200円
3.GMG八王子 31,500円 変わらず
3.東京五日市 31,500円 52,500円(今年7月から5年間)
【神奈川県】    
1.厚木国際 0円 52,500円
2.磯子 12,600円 変わらず
3.レインボー 15,750円 26,250円
4.小田原松田 16,800円 31,500円
5.茅ヶ崎 18,900円 37,800円
【埼玉県】    
1.ノーザン錦 12,600円 26,250円
1.児玉 12,600円 変わらず
3.大宮国際 18,900円 変わらず
3.北武蔵 18,900円 25,200円
3.長瀞 18,900円 変わらず
【千葉県】    
1.大千葉 0円 変わらず
1.千葉新日本 0円 変わらず
1.富士カン市原 0円 25,200円(富士OGM市原となる)
1.富士カン大多喜 0円 25,200円(大多喜城となる)
1.紫あやめ 0円 変わらず
6.東我孫子 12,600円 変わらず
6.松戸 12,600円 パブリックの江戸川となる
【茨城県】    
1.常陽 0円 変わらず
1.利根パーク 0円 変わらず
1.取手国際 0円 変わらず
1.富士カン出島 0円 25,200円(富士OGM出島となる)
1.フレンドシップ 0円 25,200円
6.アジア取手 15,000円 変わらず
【栃木県】    
1.大倉 0円 変わらず
2.サンモリッツ 5,250円 変わらず
3.那須チサン 12,600円 25,200円
4.城山 15,750円 29,400円
4.足利城 15,750円 変わらず
6.那須小川 18,900円 25,200円
【群馬県】    
1.富士カン富岡 0円 37,800円(富士倶楽部となる)
2.伊香保国際 6,300円 変わらず
3.ノーザン赤城 10,500円 21,000円
3.ノーザン上毛 10,500円 21,000円
5.レイク富岡 12,600円 変わらず


 となっており、2004年当時安かったコースで、約半数のゴルフ場の年会費が増額されています。

 とうとう、今週は時間切れとなってなってしまいました。ゴメンナサイ、尻切れトンボになってしまいましたが、このお話の続きは、来週(大丈夫か?)引き続き行いたいと存じます。

 では、また来週。