2008年04月11日

人気林間コース、総武カントリーがいよいよ市場に戻ってくる

 今週はいよいよマスターズウィークです。日本のゴルフシーズンはマスターズの開催と伴に幕が開くといってもよいと思います。
 サブプライム問題からの不況は各方面に出ているように感じますが、不思議とゴルフ場にはかなりの人が入っており、陽が伸びたこの時期でも11月12月同様に平日でも予約が取り難い状況となっています。夏前あたりまでこの状況は続きそうです。

 昨年の平成19年4月3日に、総武都市開発が民事再生を出してゴルファーを驚かせました。昨年8月23日に一旦東京地裁より再生計画認可決定がなされましたが、即時抗告がなされた為、約7ヶ月間決定確定にはなっていませんでした。が、民事再生から丁度1年後の4月1日、ようやく東京高裁より総武都市開発の再生計画認可決定確定が出された。
 これにより、クラブハウス建て替えなどPGM資本が注入(5年間で37億円を予定)されます。今まで不充分だったコースメンテナンスは、これにより格段に良くなります。速やかに名変再開の運びとなると思われ、入会希望者の方にもそして我々会員権業者にもこの事は朗報でありましょう。
 会員宛に届いた資料によると、5月1日までに会員資格の継続か退会を選択することとなっていますが、総武カントリーに目を移した場合、現在の相場展開から見て、額面の21パーセントを貰って退会する方はいなさそうである。全メンバーが23パーセントの額面に減額されるが、ほとんどの方が継続会員の道を選択するであろうと思われる。そして、この機会に退会したい方はそれを会員権市場で売却し、退会をするという道を選択されるでしょう。

 さて、今週はこの総武が一体幾らくらいの相場が付くであろうかを考えてみようと思います。

 総武カントリーは、印西市にある本格的チャンピオンコースである総武コース27ホールと、印旛村にある箱庭的な18ホールの印旛コース、そしてその両コースの中間地点に位置し、手引きで廻る北コース9ホールがある千葉県では最大級の林間コースである。
 過去には日本オープンを開催したこともあり、近年ではサントリーオープンの舞台となっていたことでも有名である。
 開場は昭和39年5月であり、ゴルフ場銀座の千葉県で15番目に歴史を重ねたゴルフ場でもある。

 今では大ベッドタウンとなった千葉ニュータウンから近く、更には船橋市や八千代市に隣接しており、この辺りに居住している方には打ってつけの場所にある。東京方面からでは一番混まないのが四街道インター経由だと思われるが、花輪インターや千葉北インターからもOKであり、東京からのアクセスも充分。
 また、電車を利用してゴルフをしたいと考えている方にも、東葉高速鉄道及び京成線の勝田台駅からと都営地下鉄浅草線連絡の千葉ニュータウン中央駅の2駅が利用出来ます。

 この総武カントリーの破綻時の直前の相場は515万円でありました。昨年の総武破綻時、千葉県の一般に林間コースと言われている他のコースがどのくらいの相場であったか、そして、現在は幾らになっているのかを続いて検証してみましょう。

コース名 平成19年4月初旬 平成20年4月初旬 下落率 名変諸費用 入会総費用
鷹之台3600万円2930万円19%315万円3245万円
我孫子2100万円1780万円15%415万円2195万円
袖ヶ浦1190万円1070万円10%210万円1280万円
藤ヶ谷1130万円1000万円12%210万円1210万円
千葉カン1100万円810万円26%457.5万円1267.5万円
中山680万円520万円23%152.5万円672.5万円
総武515万円350万円32%(84万円)434万円
船橋420万円330万円21%226万円556万円
鶴舞400万円380万円5%105万円485万円
平川400万円285万円28%105万円390万円
鎌ケ谷380万円250万円34%305万円555万円
習志野140万円90万円36%105万円195万円

 このように見てみると、鶴舞を除いては、全ての林間コースが10%以上下落している事がわかる。この現象は千葉だけではなく、林間コースだけではなく、むろん全てのコースに共通している。
 そう考えると、515万円の値段にすぐに戻るということは考えにくい事がわかる。ただ、あれだけのコースで、しかも古かったクラブハウスを建て替えるというのであれば現在の350万円は安いと私は判断するのであるが、、、。
 人によっては、しかし、今度の母体は外資なんでしょう。と言う人もおられるでしょう。私は自分が入会していた京カンがPGMになった時、「あー、最悪だ!」と当初は思ったものだったが、その後のクラブ運営のマネージメントをここ数年観てきたが、決して気分を害すようなマネージメントはしてきていない。スタッフもそのままであるし、むしろ、メンテナンスに関しては以前とは比べ物にならないくらい良くなっている。そして外資は悪ばかりとは言えないという考え方は、現在、一般のプレーヤーにも広がっているように感じます。
 これは私の個人的な考えであるが、PGMはこの総武をおそらく今後、自分たちのフラッグシップコースにしていくだろうと思っている。現に、PGMは総武においてはP-CAP制度は適用せず、総武はこれまでのPGMとは一線を画したコースにすると約束している。
 名変料も近隣の船橋や鎌ケ谷に比べて安く、入会時の総費用も他の林間コースに比べて割安感がある。

 そう考えると515万円の20%ダウンの412万円あたりが妥当のような気がするのであるが、皆さんは如何お考えであろうか?
 以上の観点から、そして、幕張から20キロという好アクセス環境もあり、今回、日本オープン開催コース好きな某会員権コレクターの触手が動いたものと思われる。

 以上、今週の独りごとでした。