2008年04月04日

ゴルフ会員権の流れについて

 4月に突入した。いよいよ明日は久しぶりに行う加賀屋懇親会(きみさらずゴルフリンクス編)の日である。明日の懇親会が、皆さんの交流の場になり、これからのゴルフライフに役立って下さればなによりと思っています。
 そうそう、アクセスカウンターも順調に推移し、いよいよ記念すべき200万ラウンドが近づいてきました。おそらく、5月中には達成の運びとなりますでしょうが、今回の200万ラウンド達成記念コンペ・加賀屋杯は7月10日(木)に20組80名にて行う予定であります。どうぞ、お楽しみに!!場所ですか?勿論、毎度毎度の京カンであります。

 さて、今週の独りごとは“ゴルフ会員権の流れについて”を書いてみたいと思います。

 皆さんがゴルフ会員権を買うのは、そのゴルフ場のメンバーになり、これからそのゴルフ場でゴルフを楽しみたいからでありましょう。
 メンバーになりたい方の大半は、市場流通している会員権を購入するわけですが、会員権を買うだけではメンバーにはなり得ません。
 コース側に名義書換の為の書類を提出し、ご自身の名義にし直さなければそのコースのメンバーにはなれないのです。
 ですから通常の場合は、まず会員権を買うと購入者は自分の名前の会員権に書き換える事から始めます。そして証券類を含む書類一式をコース側に提出後、無事ゴルフ場から入会審査OKの連絡が購入者に入り、購入者はコース側に名変料を払い込み、最後に会員権が自分の名前のものに書換られて手続きは終了となります。

 入会希望者のほとんどの方が暴力団関係者やそれらの方々との繋がりがあると思われる方々ではないでしょうから、入会出来ずといったケースはほとんどありませんが、入会審査が厳しい名門コースの場合は、入会したく会員権を購入したが、入会承認が得られずといったケースも時として発生します。
 入会が出来ない以上、購入者は市場で再度売買し換金するのが通例ですが、このような場合は名義は書換されていませんので、印鑑証明書の有効期限が切れた場合は、再度名義人つまりは売却者に協力を仰ぐことになります。
 小金井や相模原のような株式会員制度の一部ゴルフ場では、例え入会承認が得られなかったとしても、株の名義書換(メンバーとしてプレーが出来ない株主会員となる事が出来る)はしてくれますので、再度市場で売却するにしても、その購入者の書類で次の方に引渡しが出来ますので、混乱はほとんど生じません。が、それら一部のコース以外の購入者がそのまま売却せず持っている場合には、名義はそのままの状態でありながら、所有者は違うという一種の宙ぶらりん状態な会員権となってしまっていますから、次の方に引き渡す場合には、名義人(売却者)の方にどうしても協力をお願いしなければなりません。つまりは、やっかいな状態になります。

 また、これとは別のレアなケースではありますが、自分の都合でそれをしない方も珠におられる。どういう場合かと申しますと、入会しようとして会員権を買ったのだが、途中で事情が変わったり気が変わってしまった場合であります。が、そんな時は、概ね、購入者はすぐさま売却しようとなさるので、会員権業者としては比較的容易に対応が可能である。
 但し、書換にコース側に出して承認も降りた後に、入会する気がなくなったのか、名義書換料の支払いをコース側にしない方の場合はややこしくなる。
 ゴルフ場さんから赫々然々と相談が合って、弊社より購入者に連絡を入れたのだが、この購入者への連絡がなかなかつかないし、繋がって話が出来たとしても「そうでしたね、すぐに払います」とお答え頂いたものの、実際には1ヶ月経っても払われなかったケースが弊社においても実際に一度あった。
 このような場合でも無事入会となれば結果として宜しいが、そうでない場合は、これまた名義人(売却者)に協力を仰がねば市場での売却は難しくなります。

 名義が変わっていない事に売却者が気づくのは、売却者に年会費の請求が来た時である。丁度、年度切り替えの時などは、名義書換は実際にされていても、コース側が誤まって前名義(売却者)に請求を出すケースが時々あるが、いずれにしてもこれらの時には、売却した方はすでに自分の名義の会員権ではない筈と思っているところへ、実際に年会費の請求があったわけであるから、売却者は「あれっ、自分の会員権は売った筈なのにどうして?」と訝しがりながら業者に「どうしました?」と尋ねて来られる。

 いずれにしても実際には名義が換わっていない場合は、売却したのに売却者がメンバーのままでいたり、購入したのに自分はメンバーになっていないというように一種宙ぶらりんな状態になっている為、売却者は勿論のこと、売却に携わった会員権業者もそしてゴルフ場も大変困惑してしまいます。
 会員権でのトラブル要因の最たるものの一つに、この宙ぶらりん状態会員権の事が挙げられるでしょう。

 何度も述べていますが、ゴルフ会員権を買うのは、そのゴルフ場でゴルフを楽しみたいからというのが普通である。が、時として、利殖として会員権の購入を考える方もおられる。
 人それぞれ十人十色、それはそれで良いことであるし、なんら不思議なことではない。利殖であろうとなんだろうと名義が書換られているのであれば誰にも迷惑は掛からないし問題は全くない。
 が、厄介なのは、これを念書売買において行い、名義書換開始した後も、速やかに名義を換えない場合である。

 念書売買というのは、念書売買成約時に印鑑証明書などの取り直しを約束しているので、名義書換が始まれば必ずその義務は遂行して下さるはずである。が、特に何年も名変を行わなかったコースの場合、売却者の方の心境は、今更書類を再度揃えるのは大変億劫だなーと思うのが正直な心境ではないだろうか。
 しかし、一旦約束をしている以上、売り手はきっちりとその義務は果たして下さる。
 が、もし、一旦その義務である印鑑証明書の差し替えを等を果たしたにも関わらず、買い手の都合で開始後すぐに名義書換をせず、売却者に再度の印鑑証明書等の差し替え請求がなされたらどうだろうか?
 買い手さんの止むに止まれぬ事情があれば別かもしれないが、そうでない場合は再度の協力要請に売却者から了解の確約を取れるだろうか?

 例えば、念書売買時に今から思えば高額で売買された会員権が、現在価格で暴落をしていた場合、売却者は購入者に対して「気の毒になー」と思う筈である。
 逆に、念書売買時に安価で取引された会員権が、売却した価格の何倍もの値段が付いた時や更には運良くそのコースの弁済金が多くあった場合などは購入者が売却者に対して「気の毒になー」と思う筈である。
 前者の場合は、売却者は購入者からの申し出に対して、協力しましょうと答えられるケースは心情的にもあるかと思いますが、後者の場合は売却者は一旦約束は果たしたのだから、今後においての協力はもう一切したくないという心情になるのではないかと私は思います。
 ゴルフというのは同伴競技者のことも配慮しながら行うスポーツです。
 私はゴルファーたるもの、会員権においてもお互いを尊重しあう姿勢が大切だと思いますが、皆さんはどう思われますか?

 このように会員権というのは名義書換を行って初めて正規の会員権となるのであります。
 一般売買であろうと念書売買であろうと書換が出来るのであれば、速やかに書換を行う。何かの都合で入会を断念する時でも、速やかに次の入会者を探し、速やかにバトンタッチを行うことが重要であります。

 今週は、ゴルフ会員権の流れについての独りごとでした。