今年も12月半ばに差し掛かりました。昨年もこの時期に書きましたが、今年は更に、損金処理の方々からのお問い合わせは減っております。来年は、更に減ると思われます。そして、数年後には損金処理はなくなり、会員権業界では、損金処理という言葉自体が死語となると思われます。 今年は加賀屋ゴルフの営業成績も芳しくなく、昨年に比べ、約2割の売り上げ減少となりました。無論、その一番の要因は、売買出来高の減少であります。 一昨年末から続いた会員権急騰で、昨年は購入者の増大から売買件数が爆発的に増えたものの、今年はその昨年の煽りを受け、購入者は減少し、春先までは横ばいで推移しておりましたものの、4月3日、総武都市開発から民事再生法の申請がなされるや会員権売買高は減り始めました。しかし、まだこの時の会員権は、まだほぼ横ばいでありました。 そして、ついには秋口以降、高額物件を筆頭に相場は下がり始め、今やなんと一昨年末の価格を下回っているコースも出始めています。 私は当初、昨年秋以降の会員権の横ばいは単なる一服感からであり、地合いは強いのだから3月からはまた動き出すと読んでいました。が、春を過ぎても全くその兆しは変わらず、読みは当たらないどころか、夏を過ぎ、ついにはサブプライム問題からの株価下落の影響を受け、高額案件が下がり始め、ついには各価格帯の会員権も下がり、現在の価格となっています。 下の表を参照して頂ければ分りますが、現在の相場では、東京よみうり・戸塚・鷹之台・武蔵などは、一昨年暮れの価格よりも下がっています。やじるしを付けたコースが昨年の高騰部分をすっ飛ばし、2年前より下がったコースです。 昨年狙っていたにも関わらず、相場が上昇して行き、ついには手が出せなくなったコースが、2年後の今は、まるでW底のように手を出しやすい価格に戻っているコースが多くみられます。
となっています。上記は、昨年の12月15日号で使用した表に今年12月の価格を乗せた表であります。 そんな会員権市況も12月10日を過ぎてから、急激に購入希望者からのお問い合わせが増えてきました。今年はとんと見られなかった現象です。 恐らく、値ごろ感から、そして、ここに来て暫く続いているプレー代金の高騰による心理的な要因が、購入希望者をその気にさせているのだと思われます。 会員権の売り物は、毎年減少傾向にあります。確かに今年は買い手薄しの現状から、価格は下落しましたが、来年、優良なコースには間違いなく人気は集中すると思われ、下がりすぎた優良コースにおいては、『W底に下値なし!』現象が起きると私は見ております。 2年前に買いそびれたと思っている貴方、今が出動時期ではないでしょうか。 以上、今週の独りごとでした。 |