人間修行が足りないかと自問自答

2004.99.99

新しく入会したゴルフクラブの競技会と称する月例競技に初めてエントリーしてみた。
スタート1時間前に到着したら、呼び出しがあって繰り上げスタートとなった。メンバーが揃って挨拶したのに一人だけ無愛想な人がいて感じが悪かった。このコースではバックティから打つのは初めてで、緊張感を少し感じつつスタートした。
3番ホールで私はグリーンの外で待っていたのだが、「待つ位置が悪い」とクレームをつけられムッときた。
腕前は程々に上手なのだがとにかくプレーが遅いのである。このコースで何百回もプレーしている筈の古参会員なのに、キャディに残りの距離を聞く。グリーン上では行ったり来たりと入念に読む。ディボット跡を直すと言って各ホールいじくる。
石ころや葉っぱを拾う。毎回これをやるから1ホール以上空いてしまった。全く後続の組が待っていてもお構いなしである。
私は、イライラしていた。ひどい組み合わせに入ってしまった、早く1日が終わってしまわないかと思っていた。
私が左にひっかけラフにボールが行ったので、左の土手沿いに歩いていたら、「先行して歩かないで下さい」と再びクレ−ムをつけられてしまった。うるさい割には打順を間違えるし、スロープレーは相変わらず続く。巡回員からプレーを急ぐよう警告を受けてしまった。私は不愉快だったが、口論するのはまずいと悟り、耐えていた。こんなことで口論して、入会時の推薦人に迷惑をかけるといけないので、ひたすら精神修行だと思い黙っていた。
私の精神状態は冷静ではなかったので、5パットはするし、滅多に出さないOBを2つも出したので、折角取ったバーディ2つが台無しだった。

昼食時の会話は当然弾まない。重苦しい雰囲気の時間を過ごした。午後は、この人にだけは負けないぞ!と思いラウンドし勝ったので少し溜飲を下げたが、こんな自分が情けなかった。帰宅後も不愉快で、ゴルフはメンバーに恵まれないと楽しくないなあ、と思いつつ、この年齢になったら、もっと淡々とゴルフをしなければならないのか、そして人間修行が足りないかと自問自答する今日この頃である。

次回は今回とは反対に、楽しいゴルフ仲間について語ります。


− 私の名前は渡若造 13話 −

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