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1月16日(金)東千葉民事再生頓挫経緯説明会に出席して

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 1月15日(木)、民事再生計画認可決定(20年8月19日)していたにも関わらず、計画通りに事が運ばず、頓挫し、その後会社更正手続き開始の申し立てを受けていた東千葉カントリークラブの経緯及び今後の展望等についての説明会が新宿区のウエルシティ東京で開かれた。  上記となったのは異例中の異例と言えるでしょう。

 13時25分頃、ひな壇に多くの弁護士が並んだが、このような説明会に何度となく出席している私がお顔を存じ上げている人が多い。この手の弁護士さんはいつも同じ方が携わるんだなと改めて感じ入る。

 13時半、現在の東千葉の取締役職務代行者である矢野領弁護士の司会振興の下、開始。そして、現在の代表取締役職務代行者となっている前田俊房弁護士の挨拶。

続いてこのような経緯に至った説明が、民事再生手続申立代理人の{|木裕康弁護士からなされる。

スポンサーとなったジャパンゴルフマネージメント(JGM)の清水弁護士からの経緯説明。

ゴールドマンサックス系のソーラー社から東千葉の根抵当権を28.5億円で買い取ったらしいJGI(韓国系のサイカンホールディングスの子会社)の弁護士からの経緯説明。

質疑応答・12名の方々の質疑応答。

16時、閉幕。

 事の真相は分りませんので、以下はあくまで私の推察でありますが、関東のゴルフ場でもアクセス・コースレイアウトなど一流の条件を兼ね揃えた東千葉のオーナーになりたかったが、表立つとスポンサーにはなれないと判断した韓国の金正律氏は、恐らくこの時は利害が一致していたと思われるJGMの吉澤信孝氏と共謀し、本来はJGIとしてスポンサーに名乗り出たかったのを双方で画策、あたかもJGIはJGMの子会社であるように民事再生申立代理人の{|木弁護士らに見せかけ、東千葉のオーナー及び経営者になろうと目論みました。
 が、民事再生確定(20年8月19日)直後にお互いの不信感から仲違いしたからなのか、あるいはハナからそういうシナリオだったのかは分りませんが、これまで表に出てこなかった金氏がついに表舞台に登場し、その後はお互い、泥仕合の様相を示し、結果としてJGMが、今度は会社更生法の申請を12月16日に行い、そして12月19日を期限とする弁済を行わなかった。
 あくまで私の推察ではありますが、という按配かと思われます。

 有能であろう弁護士先生のスキーム、そしてそれらが司法の手を経て、一旦民事再生計画認可決定されたものがどうしてこうなっちゃったのか私には大変不思議でした。このようなことはあまり例がないでしょう。
 こうなったのは、スポンサー選びがあまりにもずさん過ぎだったからであると言わざるを得ない。
 スポンサー決定の際に、民事再生手続申立代理人の{|木弁護士は50億円の預金証明書を見たらしいのだが、それはあくまでスポンサー企業JGMのものではなく、子会社もJGIの預金証明書だったようである。幾らJGIがJGMの子会社と名乗ろうともJGIは今回スポンサーに選定されたJGMではないのだから。
  昨日、この説明会で質問に立たれた方の多くが今回退会を選択した、と質問時に仰られていたが、その方々ならこの機会に7%のお金を貰って退会をするのだから関係なかったであろうが、もし、東千葉がそのまますんなりとレールに乗り続けサイカンという韓国企業の傘下となっていた場合、今後もプレーしたいと考え、JGMを信頼し、今回民事再生法に賛成したメンバーの皆様にどう申し開きをするつもりだったのだろうか。サイカンが素晴しい会社であろうとも、司法に委ねられ、それなりの報酬をも取るであろう弁護人がよくよく考えた末に結局は韓国企業へ渡ったとしたなら、大問題に発展したと思われる。とにかく、考えただけで恐ろしい!

 今後、東千葉は今月末までに選任された綾克己弁護士の調査に基づき、会社更生法適用となるのかはてまた破産の道を進むのか、いずれにしてももうしばらく時間が掛かることだけは間違いがありません。


以上、平成21年1月15日東千葉説明会にてのレポート------前田信吾