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私の名前は渡若造

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(特別版) 第91回 『健康だけが取り柄、されど最高の財産』

今冬は連日、新型コロナウイルス騒動で鬱陶しい話題ばかり。体育館始め公設機関は殆ど閉館され、幼児同様に我々高齢者は時間を持て余しています。私は卓球大会はおろかクラブの練習会さえ中止となり、行き場がなく困っています。混んでいるのはゴルフ練習場とゴルフ場ぐらいでしょう。仕方なく、寒い間は行かないと決めていたゴルフ場へ足を運ぶことにしました。

初日は年間数回訪れるセントラルゴルフクラブです。到着してまず驚いたのは、これまでゴルフ界で常識とされたスーツ・ジャケット類を着た人が皆無に近いことでした。ゴルフの大衆化が進んでいるとは言え、昔の名門の匂いをまったく感じなかった。
このコースは各種大会を開催するチャンピオンコースだけあって、以前は競技志向の若者が多かったのに、今回は平日であるが高齢者が断然多かった。私達も最年少者が68歳でした。3月なのにグリーンの手入れ良く、コースコンデイションは良かった。アコーデァの経営になって安値・詰め込み主義に変わったが、プレーフィはビジターで4400円に過ぎない。セルフだが昼食付きである。東京から離れてはいるが、あのコースであの料金。これで経営が成り立つのか?と心配した。高齢化が進むゴルフ業界の10年後以降が思いやられる。そんな初日でした。

私のゴルフはたまには良いスコアを狙って、フロントティ(緑マーク、6200y)から打った。8番まで好調で2オーバー、このまま行けば初のエージシュート達成なるかと希望を抱いたが、9番からミスが続き実現できなかった。甘くはない。

帰宅してネットで各種データを調べてみました。
日本のゴルフ場数は昭和50年は1114コースだったが、平成13年がピークで2064、平成16年は2026に減少。
世界では2015年(平成15年)時点で米国15372、日本2883、英国2825、豪1628、仏648、南ア512とのデータあり、日本の多さが目立つ。
国内の年間売上高は平成6年に1兆7076億円あったのが、平成16年には9758億円に大幅減少している。

2日目は長太郎CCに17年ぶりに行く。
ハウスがリニューアル工事中で、レストラン・更衣室・浴場の使用ができない。トイレまで仮設トイレのみだったのにはびっくりした。
当分オールセルフのスループレーでの変則営業でした。到着してがっかりしたのは、ハンディ表が20年位前のままだったのです。何故なら、私の友人は数年前に病死しているのに未だにハンディ10に掛かっている。長太郎飯店からPGMに経営が代わっているが、ゴルフ場の対応は改善していない。

ハーフ終わってスルーなのに35分待たされる。後半スタート前に前のカートを見ると若い女性が一人でいる。若い女性が一人で来るなんて尋常ではない、プロを目指しているか合格したプロか?と瞬間思った。すると色黒の男性が現れたが、ゴルフバッグはない。コーチらしい。スタート前にアプローチの練習をしていた。男性がグリーン周辺にボールを投げ、女性がアプローチショットする。殆ど1~2mに寄る。我々はレギュラーティ(白マーク6462y)から打つが、彼女はバックティ(青マーク、6922y)から打つ。20~30y後ろから打って、私の落下地点よりはるかに遠くへ飛ばしていた。彼女のゴルフバッグには『SAYAKA TAKAHASI』の名前が記されていた。

調べてみたら、私が知らないだけで、有望若手プロの高橋彩華でした。「あやか」でなく「さやか」と読ませる名前です。
2016年にあの畑岡奈沙を破って日本女子アマのチャンピオン。18歳でプロ合格し、2018年は賞金獲得額604万円で92位だったが、現在のプロコーチになって2019年は5529万円の堂々の19位です。因みに20位はアン‣ソンジュ、21位はイ・ボミでした。プロゴルフ協会発表によると彼女のドライビングディスタンスは239yです。
付いていた男性はプロコーチの奥嶋誠昭氏だと思われる。彼は39歳でレッスン書まで発刊している。チーム奥嶋には稲見萌寧・下川めぐみと高橋彩華とあった。

長太郎でも私は前半は健闘し、バーディを2つも取ったのに、後半2ホールでダブルスコアが出て、終わってみればいつも通りの平凡な結果でした。
近年は後半いつも崩れます。肉体的にも集中力の点でも疲れが出るのだろうか?

この2日間の遠征はやはり健康・行動力だけが取り柄でした。
私の周りでは学生時代の友人も元勤務先の友人もゴルフを続けている人は殆どなく、続けていてもスコアは簡単に100を超えています。
セントラルでは年上だが役員をしておられた知人の訃報や施設入居の話を聞きました。私は幸い、昨年末の特定検診では全項目合格でした。
尿酸値も中性脂肪も今回は許容範囲に入っていた。今月3回目の認知機能検査を受けた。通称「惚けテスト」です。免許を更新して後3年、84歳までゴルフも運転も続けるつもりです。高齢者の運転事故が社会問題になっているので、安全機能完備の新車に切り替え、今後のゴルフに挑む所存です。

 

 

令和2年3月18日  渡 若造

渡 若造さんのゴルフライフ