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私の名前は渡若造

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(特別版) 第88回  『礼は挨拶に始まり、笑顔で終わる』

私はゴルフを始めた40年以上前から、4人一組で行くより1人で行くことが断然多い。ゴルフはお金がかかるだけでなく、その人なりの日程がある。メンバーの性格からくる相性もあれば、力量の差もあります。4人集める煩わしさより、最近は便利な、時代に合った「一人予約」を利用しています。遠方まで行くと高速道路代がもったいないので、一人で泊って連続ゴルフをする時に使っています。
この年齢になると、さすがに最近は少し躊躇していますが・・・
 
スタート前は、初めてお会いする人が大半です。私は最初に出逢ったときに、帽子を取って丁寧に挨拶します。多くの方は同じように返礼しますが、中には帽子を取らずにウンと頷くだけの人がいる。心の中では<何だこいつ、横柄な奴だ。嫌な奴と一緒になった>と感じることがたまにあります。自然と丁寧に挨拶した者同士で会話してラウンドするようになります。ところが横柄な態度だった人が意外と人柄がよいことがあるのです。それなら最初から感じの良い応対をすればいいのに思うのですが・・・
帽子を必ず取って、自分の名前を名乗り、にこやかに挨拶したいものです。ラウンド終了時には笑顔でお礼を言いましょう。常連者や上級者は特に気をつけて欲しいと思います。
 
ゴルフ愛好者で渋野日向子の名前を知らない人はいないでしょう。まだ20歳、プロテスト合格して1年目、全英オープンの覇者、日本人として42年ぶりのメジャートーナメント優勝など実績は目を見張るものがあります。女性離れした力強いショット、強気のパッティング、最後の下りスライスライン5~6mを壁ドンで入れた光景は忘れられません。
彼女の偉大さは実績もさることながら<スマイル・シンデレラ>と英国紙に評された笑顔です。優勝のかかったが17番から18番に向かう通路で多数のギャラリーとハイタッチするなんて常識では考えられません。恐らく男女を通じて世界のトーナメント史上初めてではないでしょうか? 笑顔を絶やさない彼女は当分はどの会場に行っても超目玉の人気間違いありません。
 
卓球の練習会で、このことが話題になりました。我々も勝った負けたでなく、笑顔で始まり笑顔で終わりたい。ペアとはもちろんですが、対戦相手にも好感を持たれるのが真の勝者ではないかと・・・渋野選手は4倍も加齢している私達に教えてくれたのです。
 
私の学生時代の友人が、また別の同期入社者が転居先不明になりました。自分から居所を教えないのです。学校も会社も個人情報保護を理由に転居先を教えてくれませんでした。世知辛い時代になりました。想像するには、健康を損ねて施設に入居しているのでしょう。精神的に弱気になって、他人に知られたくないと思っているのでしょう。
私より年下なのに、入院したり、リハビリ中とか、自宅療養を余儀なくされている人が私の周りに大勢います。脳梗塞の後遺症でまともに話せないゴルフ友達もいます。
 
この連休中、206名を集めたシニア卓球大会に出場しました。
力量別に11ランクに分かれ、1グループ9チームによる混合ダブルス総当たりリーグ戦です。
私は過大評価され、上から2番目のブロックでした。組み合わせを見て、これは勝ち目がないと直感しました。私達のペアはブロック内で最年長、全体でもかなりの年長でした。結果は2勝6敗の最下位です。
 
渋野選手の笑顔から学んだので、悔しいとか、惨めな気持ちはなく、猛暑の中、8試合も無事にできたことの喜びを感じました。寄り道した懇親会でのビールは美味しく、楽しいひと時を過ごせました。

 

令和元年8月16日  渡 若造

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